偏愛的プレミアリーグ見聞録

スアレスが、移籍を希望していると明言しました。今までのコメントは、「リヴァプールには愛情があるが、イギリスのマスコミにうんざりしている。移籍の話があれば検討する」という趣旨のものが多かったので、私は”プレミアリーグ内の移籍では意味がない”と理解しておりました。ましてやアーセナルだとすれば、よりマスコミの監視が厳しいロンドンで生活するわけです。ご本人はもちろん、家族が難色を示すのではないか。よって、ヴェンゲル監督の情熱は空振りに終わるだろう、と。

ところが今回の発言は、今までと全く違います。曰く「昨年もビッグクラブ移籍のチャンスがあったが残留した。その際に、プレミアリーグで4位を逃してCL出場できないなら移籍OKという合意をしたというのが自分の理解。リヴァプールはそれを尊重してほしい」。…そうだったの!?スアレスさん。そんなこと、今まで全く匂わせもしてなかったじゃないですか。確実に入るシュートをPK取られてでも手で弾き飛ばしたり、足に何も触れてなくても痛そうに倒れたり、よくも悪くも目的を達成するためなら手段を選ばずやってきたあなたのことです。今回も、とにかく移籍したい一心で無茶をいってたりしませんか？とついつい疑ってしまいます（リヴァプールサポーターのみなさん、すみません）。

この発言の波紋はどこまで及びますかね。これが本当なら「アーセナルでOK」ということになります。ヴェンゲルさんのおっしゃる「正しくトライしている。移籍にはいつも三者の合意が必要」という話でいけば、後はリヴァプールが諦めて、移籍金を下げてでもスアレスの希望を飲むかどうかです。移籍OKとチームが本当に言ったのか、その真偽はともかく、本人が対決姿勢を鮮明にしたことで一気に動くかもしれませんね。

そしてもうふたり、公に移籍希望を表明する寸前といわれている選手がいます。今度は肩のケガを理由にテストマッチに参加しないルーニーと、チームの公式ツイッターのトップ画面から写真が消え、練習にも参加していないといわれているベイル。状況的には、すべて「移籍」で着地してしまいそうですが…。

プレミアリーグ連覇、大丈夫かな？