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偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

追加タイムに激痛の失点…パリに圧倒されたアストン・ヴィラ、ラシュフォード&アセンシオは不発!

アーセナルがレアル・マドリードに勝った瞬間、プレミアリーグの来季チャンピオンズリーグの5枠出場が確定しました。UEFAのランキングは、欧州の大会に出場したクラブの戦績から算出した平均ポイントで争うので、2024-25シーズンで唯一ノックアウトラウンドに進めなかったマンチェスター・シティが足を引っ張る格好となっていました。

不振に陥ったペップのチームが5位でシーズンを終えたら、ライバルクラブの奮闘で枠が増えた恩恵を受けることになります。自分たちが稼いだポイントが、マン・シティの補強予算を増やしてしまう構図となれば、グーナーやブルーズサポーターはモヤモヤするのではないでしょうか。5枠めをゲットしたプレミアリーグは、今後の結果次第で最大7枠まで増やすことができます。

2024-25シーズンより、「ひとつの国に与えられるCL出場権は5枠まで」という上限ルールは撤廃されています。アストン・ヴィラがリーグで6位以下となり、チャンピオンズリーグで優勝すれば6つめをゲット。ボトム10に沈んでいるマンチェスター・ユナイテッドとスパーズのどちらかがヨーロッパリーグを制すれば、7つめが手に入ります。

さて、そんななかで、43年ぶりの欧州制覇をめざすアストン・ヴィラが、パルク・デ・プランスに姿を現しました。パリ・サンジェルマンとの準々決勝ファーストレグ。リーグフェーズで首位通過のリヴァプールを倒したクラブは、優勝候補の一角と目されています。ウナイ・エメリ監督がトップ下にマッギンを配したのは、守ってカウンターという戦い方を志向したからでしょう。

5分にウスマン・デンベレの落としを受けたヴィチーニャのシュートは、エミ・マルティネスが右に反応してキャッチ。8分のショートコーナーから、クヴァラツヘリアのシュートのこぼれ球を叩いたウスマン・デンベレの強烈な一撃も、プレミアリーグ屈指のショットストッパーがビッグセーブでしのぎました。

30分までのシュート数は8対0。必死に守っていたヴィラが初めてチャンスをつかんだのは、35分でした。ヌーノ・メンデスの不用意なタッチを、自陣右サイドでカットしたのはマッギン。目の前には広大なスペースがあったのですが、キャプテンは縦に持ち込まず、ラシュフォードにサイドチェンジのボールを送りました。

カットインから打つかと思いきや、内側から追い越していったティーレマンスに絶妙な縦パスが通り、ノールックのグラウンダーをファーのモーガン・ロジャースが難なくプッシュしました。0‐1とされても慌てなかったホームチームはサイドアタックを繰り返し、39分にウスマン・デンベレのパスをボックス右で受けたドゥエのシュートは、守護神がぎりぎりでセーブしました。

ショートコーナーからボールは左にまわり、カットインからモーガン・ロジャースをかわしたドゥエが右足一閃。右隅に突き刺さった完璧なシュートは、好調のGKもノーチャンスでした。1‐1の前半は、シュート数15対2。先にゴールを決めて焦りを誘い、ラインの裏を突きたかったヴィラは、後半開始から間もない49分に、絶対に避けたかった逆転ゴールを許してしまいました。

ハキミ、ファビアン・ルイス、クヴァラツヘリアと左につながった速攻から、ずるずるとボックスに下がったディサシが7番に簡単に抜かれてしまい、GKの肩越しを狙った左足の一撃がニアポストを叩いて枠に飛び込みました。右サイドで劣勢となり、イエローをもらったマティ・キャッシュをハーフタイムに下げた指揮官は、代役が早々に崩されるとは思っていなかったでしょう。

苦しい展開となりましたが、2-1のままで終わらせれば、ヴィラパークのセカンドレグに希望をつなぐことができます。リードされてからもシュートを浴び続けたアウェイチームは、72分にフリーのモーガン・ロジャースが放ったミドルをドンナルンマに押さえられ、アマドゥ・オナナがドリブルで中央に入った81分には、アセンシオのシュートをベラルドにブロックされました。

パリの1点リードで、3分の追加タイム。左に出たウスマン・デンベレが縦のスルーパスを入れたのは、92分でした。抜け出したヌーノ・メンデスがキックフェイントでコンサをかわし、倒れ込んだエミ・マルティネスが届かない右隅へ。3‐1で敗れたアストン・ヴィラは、ホームで2点が必要になってしまいました。

アンフィールドでパリに封じられたリヴァプールは、カウンターから13発が今季プレミアリーグで1位です。アストン・ヴィラは、4ゴールで10位。ホームとはいえ、速攻から2発ゲットは至難の業でしょう。ここまで来たら、アーセナルと戦うセミファイナルを見せてもらいたいのですが…。今はただ、ラシュフォード&アセンシオ無双を祈るしかありません。


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