プレミアリーグでトップ4入り?ベイルの移籍金で作れるなかなかの好チーム!
アーセン・ヴェンゲル監督が先頃、この話題に触れ「フィナンシャル・フェアプレーもあったもんじゃないクレイジーな話」と憤っておりましたが、やはりそのあたりの感覚はみなさん、共通しています。「Qoly」の記事の元ネタは「ユーロスポーツ」スペイン版だそうですが、この企画自体、天文学的といっていい移籍金をあざ笑っているかのようです。確かに、以下の錚々たる顔ぶれを見れば「130億円という額がひとりの選手のやりとりに払われるのはどうなんだ!?」という怒りを超えて、涙を流しながら笑ってしまいそうになります。いや、凄いですよ、このチーム。では、どうぞ!
GK
ステケレンブルク(ローマ⇒フラム/560万ユーロ)
DF
フェリペ・サンターナ(ドルトムント⇒シャルケ/100万ユーロ)
コロ・トゥレ(マンチェスター・シティ⇒リヴァプール/フリー)
ブルーノ・アウヴェス(ゼニト⇒フェネルバフチェ/550万ユーロ)
MF
ヘスス・ナバス(セビージャ⇒マンチェスター・シティ/2000万ユーロ)
トゥララン(マラガ⇒モナコ/500万ユーロ)
ベニャト(ベティス⇒アスレチック・ビルバオ/800万ユーロ)
ティアゴ・アルカンタラ(バルセロナ⇒バイエルン/2500万ユーロ)
FW
テベス(マンチェスター・シティ⇒ユヴェントス/900万ユーロ)
マリオ・ゴメス(バイエルン⇒フィオレンティーナ/1550万ユーロ)
ビジャ(バルセロナ⇒アトレティコ・マドリード/510万ユーロ)
フリートランスファーのコロ・トゥレを入れるのはどうかと思いますが、そこだけ目をつぶって、これでしめて99億7000万ユーロです。さて、このチーム「ベイル・ユナイテッド」とでも名付けておきましょうか。プレミアリーグに入ったとしたら、どのくらいまでいけますかね。意外とバランスがよくて破壊力がありそうな3トップ、どこからでもパスが出せてサイドをうまく突けそうな中盤、安定感のある3バック。GKにオランダ代表をいただけるのなら、文句はないでしょう。「3-4-3命」のザッケローニさんが見たら、泣いて喜びそうなスタメンです。
これなら普通に、プレミアリーグのレベルでもトップ4争いをしていてもおかしくないと思います。知名度や実績も含めれば、この3トップに太刀打ちできそうな顔ぶれを揃えているのはファン・ペルシ、ルーニー、チチャリート、ウェルベックがいるマンチェスター・ユナイテッドぐらいでしょう。昨季、プレミアリーグのトップ4を逃したリヴァプールやエヴァートンが「ここから3人、好きな選手を自由に補強していいですよ」と言われれば、それだけでCL出場権に手が届いてしまいそうです(あくまで単純なプラスアルファという意味です。そんなに簡単じゃないのは承知のうえで)。しかし、高い順に3人獲ったとしても、合わせて6000万ユーロ。ガレス・ベイルの6割です。いかに1億ユーロが高いか、そして今回の話が常軌を逸しているかが実感できる記事ですね。「ユーロスポーツ」と「Qoly」、見事です。
願いはひとつ。くれぐれも今回の話が、ヨーロッパのトップリーグにおける選手の価格高騰の呼び水にならないようにしてほしいと思います。リヴァプールのブレンダン・ロジャース監督が「スアレスにも同等の価値がある」などとおっしゃっておりましたが、お気持ちは察しつつも、決してレアル・マドリードを基準になさらぬようお願い申し上げます。こんな金額の移籍が横行するようになれば、資金力によるチーム間格差がますます広がり、背伸びしたチームは、移籍が少しでも失敗すれば、一気に傾いてしまうでしょう。デポルティーボ・ラコルーニャやパルマ、リーズ・ユナイテッドのような悲しい凋落を、決して招いてはいけません。
というわけで、プレミアリーグの昨季トップ4のみなさん。サッカー界の繁栄と、あるべき秩序を守るためにも、新シーズンのチャンピオンズリーグでは、絶対レアル・マドリードに勝ちましょうね。あ、この移籍が本決まりになったら、の話です。あくまでも、決まったら。
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