2025.04.29 移籍ニュース2025-26移籍ニュース
たったひとりの補強でリーグ制覇!ビッグサマーの準備万端のリヴァプール、次なる強化のターゲットは?

新監督の最大の功績は、フェデリコ・キエーザしか獲得せずにトロフィーを手に入れたことです。クロップが推進した「リヴァプール2.0」が素晴らしかったのは確かですが、そうはいっても前シーズンは3位だったチームです。スビメンディを獲り逃したとはいえ、「サラーのバックアッパーのみの補強で4連覇の王者にチャレンジ」は、簡単にできる決断ではありません。
主軸のファン・ダイクとモー・サラーをリフレッシュし、最高のパフォーマンスを引き出したのも指揮官のお手柄です。守備の負担が減ったサラーは公式戦48試合33ゴール23アシストという出色のスタッツを叩き出し、ファン・ダイクはビルドアップのクオリティを高めました。彼らとの契約延長に迷いが生じなかったのも、クラブにとっては大きなプラス材料といえるでしょう。
ハイラインの緩和によって上下動が減ったため、アーノルドは安定感が高まりました。コナテの出場試合数が増えたのは、広範囲のカバーを求められなくなって負傷やコンディション不良が減ったからかもしれません。フラーフェンベルフの抜擢によって中盤のパスワークは強化され、より攻撃にシフトできるようになったショボスライはボックス内のシュートが増えています。
今季のトランスファーマーケットで利益を出したリヴァプールは、ビッグサマーを迎える準備ができています。優先すべきターゲットは、左SB、CB、最前線です。左サイドの候補といわれるボーンマスのSBミロシュ・ケルケズは、スプリント726回がリーグ4位で、オーバーラップ182回は2位。ロバートソンの後継者としてうってつけの逸材です。
ケルケズの脇でプレイするCBディーン・ハイセンは、ひとつ年下の20歳。ビルドアップにおけるパスワークと空中戦の強さが魅力で、ファン・ダイクの後を任せられるはずです。ケルケズの移籍金は4500万ポンドといわれており、ハイセンのバイアウトは5000万ポンド。どちらも躊躇するような高額ではありません。
最前線の候補は、アレクサンデル・イサク、ウーゴ・エキティケ、ヴィクター・オシムヘン、ベンヤミン・シェシュコ。アーセナルやマン・ユナイテッドと争奪戦になりそうな選手もいます。1億5000万ポンドともいわれるイサクに、ニューカッスルを納得させるオファーは出せないでしょう。22歳のエキティケはシーズン2ケタゴールが2回で、8000万ポンドとなればハイリスクです。
リールのジョナサン・デイヴィッドは移籍金ゼロで、リーグアン29戦16発もさることながら、CLの10戦7発がより魅力的です。マドリード勢とユヴェントス、ドルトムントからゴールをゲットしており、リヴァプールもアンフィールドで決められています。ルイス・ディアスとジョッタを残せるなら、ダルウィン・ヌニェスとカナダ代表FWをスイッチするのは堅実なプランです。
今季プレミアリーグで26戦5発のダルウィン・ヌニェスは、売却候補の筆頭でしょう。お金をかけずにストライカーを獲得し、ジョー・ゴメスやツィミカス、ケレハーも移籍となれば、「ザ・サン」が主張するアダム・ウォートンもリアルな選択肢となります。クリスタル・パレスが5000万ポンドを要求しているという報道が事実なら、バーゲン価格になる可能性があります。
アーノルドの退団が決まれば、右SBも補強が必要ですが、ブラッドリーが順調に成長すれば弱点にはならないでしょう。今思えば、カイセドとラヴィアの争奪戦で負けてよかったですね。フラーフェンベルフと遠藤航は、お値段以上の大当たりでした。既に来季に目を向けられる優勝チームは、次の夏もクレバーな補強を見せてくれるのではないでしょうか。
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