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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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【Chelsea×Liverpool】リヴァプールは消化試合?自陣でのミス連発で、チェルシーが3発快勝!

スタンフォード・ブリッジのチェルシーVSリヴァプールは、アルネ・スロット監督がプレミアリーグ初制覇を決める試合になっていたかもしれません。ブレントフォード戦とクリスタル・パレス戦をドローで終えたアーセナルが連勝していれば、ショボスライ、マック・アリスター、ルイス・ディアスがベンチスタートという布陣ではなかったでしょう。

前節のスパーズ戦を5-1で圧勝し、トロフィーを獲得したアウェイチームは、中盤に遠藤航、カーティス・ジョーンズ、エリオットを並べています。世が世なら、優勝を決めるために獰猛に攻めてきたかもしれないチームは、消化試合モードになっていたようです。プレミアリーグのTOP5を争うチェルシーにとっては、幸運でした。

ホームチームの先制は開始3分、コール・パルマーからパスをもらったペドロ・ネトが右サイドから上がり、ツィミカスとファン・ダイクの間にきれいなグラウンダー。中央に入ったエンソ・フェルナンデスが落ち着いてトラップし、アリソンの右を抜いてネットを揺らしました。遠藤航はコール・パルマー、アーノルドはノニ・マドゥエケに着いており、8番は完全にフリーでした。

直近のフラム戦とエヴァートン戦で、2試合連続となる決勝アシストを記録していたエンソ・フェルナンデスは、何としてもCL出場権を獲得したかったチームの救世主になるかもしれません。リードされてからポゼッションを取ったアウェイチームのパスワークはスローで、7分のガクポのクロスがラヴィアに当たると、落下点にいたジョッタはトラップミスでチャンスを逃しました。

9分に左サイドを突破したガクポの鋭いシュートは、ロベルト・サンチェスがキャッチ。12分にファン・ダイクの縦パスがフリーの遠藤航に通り、左に展開したボールを収めたガクポがファーにクロスを入れると、外から走り込んだサラーは惜しくも触れませんでした。全員が自陣に引いて、4-4-2で対応しているホームチームは速攻狙いに徹しています。

アレクサンダー=アーノルドが斜めに出した速いパスが、ボックス右のサラーに入ったのは23分。トラップできなかったエースは、悔しそうな表情を浮かべています。エンソ・フェルナンデスがカウンターを仕掛けたのは30分。左からスプリントしたコール・パルマーのシュートは、密着したクアンサーが足に当てました。

42分にコール・パルマーからパスを受けたペドロ・ネトは、カットインからツィミカスをかわして放った一撃がニアポストぎりぎりにアウト。ポゼッション66%のリヴァプールは、シュート4本で前半を終えています。チェルシーの追加点は56分。コルウィルのロングフィードをツィミカスがクリアすると、キープしようとしたカーティス・ジョーンズはスリップしてしまいました。

すかさず拾ったコール・パルマーが右に持ち込み、ツィミカスを抜いてグラウンダー。左から入ってきたノニ・マドゥエケがプッシュすると、遠藤航がスライディングで止めたのですが、ファン・ダイクのクリアがクアンサーに当たって枠に飛び込んでしまいました。スロット監督はここでジョッタとアーノルドを下げ、ダルウィン・ヌニェスとブラッドリーを投入しました。

61分に有利な体勢からニコラス・ジャクソンに奪われたクアンサーも、遠藤航への不用意なパスをラヴィアにカットされたカーティス・ジョーンズも、今までよりローテンションに見えます。69分にエリオットと遠藤航が下がり、ショボスライとマック・アリスター。72分にニコラス・ジャクソンが下がり、サンチョがピッチへ。78分にラヴィアと代わったのはマロ・グストです。

81分に左サイドでキープしたのはコール・パルマー。ブラッドリーを抜き去ってゴールライン際を進むと、アリソンとニアポストの間の狭いコースを通したシュートは、逆サイドのポストに阻まれました。レッズが1点差に詰め寄ったのは85分、CKをヘッドで決めたファン・ダイクが両手を振り上げてガッツポーズ。必勝の試合なら、鬼の形相でチームを鼓舞していたはずです。

自陣右サイドで、ショボスライがサンチョから奪ったのは94分30秒。チェルシーは2-1の勝利でも充分でした。ボックスの右脇にいたマック・アリスターに出したパスがずれてしまい、カイセドが走り込んで奪おうとすると、クアンサーが足を引っかけてPKです。ニューカッスル戦の前に、20番の連続ノーゴール記録が18で止まったのは大きな収穫でしょう。

プレミアリーグ3連勝でCL出場権獲得に近づいたチェルシーは、次節のセント・ジェームズ・パークが最も重要な一戦です。敵地で勝ったうえで、マンチェスター・ユナイテッドとノッティンガム・フォレストに1勝1敗なら得失点差で5位以内をキープできるはずですが、負ければラスト2戦でポイントを落とせなくなりそうです。

今日の11人が、現在のチェルシーのベストメンバーでしょう。ニコラス・ジャクソンとコール・パルマーは復調しており、エンソ・フェルナンデス、ペドロ・ネト、ククレジャがボックスに突っ込んでくるアタックは迫力充分です。とてつもなく大きな3ポイントを得たチェルシーの決戦に注目しましょう。


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