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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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ジェームズ・マディソンに続いてクルゼフスキもシーズンアウト!EL決勝のスパーズの中盤は…?

アンジェ・ポステコグルー監督は、クリスタル・パレスとのロンドンダービーの人選を悔やみ続けるかもしれません。16分にマーク・グエイと接触して転倒したデヤン・クルゼフスキは、当初は膝の打撲で軽傷といわれていたのですが、手術が必要と診断されたそうです。「アスレティック」のジャック・ピット・ブルック記者は、「彼のシーズンは終わった」といい切っています。

直近の2週間で、スパーズは3人のプレーメイカーを一気に失いました。ヨーロッパリーグ準決勝のボデ/グリムト戦に向けて準備していたルーカス・ベリヴァルは、前日のトレーニング中に足首を負傷してシーズンアウト。ノースロンドンのファーストレグで膝を負傷したジェームズ・マディソンも、次のゲームは2025-26シーズンの開幕戦と報じられています。

ヨーロッパリーグのノックアウトフェーズで5戦2ゴール2アシストと好調だった10番の離脱は激痛ですが、クルゼフスキが穴を埋めてくれるはずでした。ノルウェー遠征の直後のクリスタル・パレス戦で、8人を入れ替えたポステコグルー監督は、ELのセカンドレグでフル出場のクルゼフスキの起用を後悔しているのではないでしょうか。

スパーズの指揮官は、そもそもクルゼフスキに依存しすぎでした。2月までのプレミアリーグ、ヨーロッパリーグ、カラバオカップ、FAカップに全試合出場。月末の左足の疲労骨折は、限界を超えた選手に起こるトラブルです。1か月半の離脱で復帰した21番は、リーグ戦と欧州で8試合ノーゴール。3月以降のスパーズは、リーグ戦で1勝2分6敗と絶不調です。

週末の一戦で起用したのは、決戦に向けて調子を上げてほしかったからでしょう。「アスレティック」の記者は、続々とリタイアした主力の重要度について、こう表現しています。「クルゼフスキがシーズン前半のスターなら、マディソンは後半戦のベストプレーヤー」。彼らが不在となると、攻撃的なMFとして期待できるのは20歳のオドベールと17歳のマイキー・ムーアのみです。

今季のスパーズはマンチェスター・ユナイテッドに3戦全勝ですが、3つともジェームズ・マディソンとクルゼフスキが先発しており、どちらかがゴールを決めています。サン・マメスの中盤の3枚は、アーチー・グレイ、ベンタンクール、イヴ・ビスマでしょうか。プレミアリーグで17位に転落したチームは、前線も不安を抱えています

リーグの後半戦で13試合2ゴールと冴えないソン・フンミンは、ようやく負傷が癒えてクリスタル・パレス戦で復帰したばかり。2月にふくらはぎを痛めて離脱したブレナン・ジョンソンは、その後の16試合で5ゴールですが、決めた相手はイプスウィッチ、サウサンプトン、ボデ/グリムトです。マン・ユナイテッド戦で2戦3発のソランケは、窮地に陥ったチームを救えるでしょうか。

ビルバオで対峙するマン・ユナイテッドは、レニー・ヨロ、デ・リフト、エイデン・ヘブン、ダロトが間に合う可能性があるようです。メイソン・マウント、カゼミーロ、アマド・ディアロが調子を上げているアモリムのチームが有利に見えますが、この話は金曜日のプレミアリーグで新たな負傷者の有無を確認してからにしましょう。いずれにしても、スパーズはピンチです。


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