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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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【Arsenal×Newcastle】圧巻ダヴィド・ラヤ!前半の猛攻をしのいだアーセナルが3年連続の2位確定!

プレミアリーグ37節、アーセナルVSニューカッスル。ドバイ合宿まで優勝を争っていたチームは、6位に3ポイント差に詰め寄られています。チャンピオンズリーグで4強に進出した欧州の強豪が、残り2試合で来季の出場権を確保できていないという状況は想像できませんでした。今季の公式戦で3連敗の難敵に負ければ3位に転落し、最終節も落とせば6位で終わる可能性があります。

ラヤ、ベン・ホワイト、サリバ、キヴィオル、ルイス=スケリー、トーマス、ウーデゴーア、デクラン・ライス、サカ、トロサール、マルティネッリ。アルテタ監督は、現在のベストメンバーを送り出しています。ベンチに戻ってきたカイ・ハヴェルツと、おそらくエミレーツでのラストゲームとなるジョルジーニョは出番を得られるのでしょうか。

立ち上がりからポゼッションを取っていたアーセナルは、イサクがいないチームに押され始めています。6分にラヤのミスキックをカットしたのはトナーリ。ボックス内で縦パスを受けたカラム・ウィルソンがブルーノ・ギマランイスに落とすと、右隅を狙ったシュートはラヤが手に当て、真上に浮いたボールを外に弾き出しました。

11分にカウンターを仕掛けたのはアンソニー・ゴードン。ハーフライン手前でもらったブルーノ・ギマランイスが左サイドのリヴラメントにスルーパスを通すと、アンソニー・ゴードンとのワンツーから放ったSBのシュートはラヤが左に反応してキャッチしました。13分に左でキープしたトロサールは、ボックスに持ち込んで打った一撃をハーヴィー・バーンズに触られてCKです。

16分に右からドリブルで上がったハーヴィー・バーンズも、きわどいシュートを放っています。ボックス手前で左足を振り抜くと、トーマスの足にヒットしたボールは右のサイドネットへ。ラヤのぎりぎりのセービングがなければ、先制したアウェイチームに押し切られていたかもしれません。1分後のCKからの2発も、神セーブという表現が大げさではありませんでした。

トナーリが右から蹴ったボールに競り勝ったのは、ダン・バーン。至近距離からの絶望的なヘッドを左手でセーブした守護神は、左に倒れていたのですが、こぼれ球をダイレクトでプッシュしたボトマンのフィニッシュも右足を出してクリアしてしまいました。ここまでの5つのセービングが、勝負を分けるターニングポイントになっています。

28分のデクラン・ライスのミドルは、ポープが悠々とキャッチ。アーセナルの前半のシュートはこれが最後で、オープンプレーからは3本のみでした。最終盤に入ってから攻めあぐむ時間が増えており、ぽっかり空いた中盤をドリブルで突かれるシーンが目立っています。激闘のCLで燃え尽きてしまったのか。得意のセットピースも、ガブリエウが不在だと脅威ではありません。

38分のダン・バーンのスルーパスで、ラインの裏に抜け出したのはリヴラメント。右サイドでボールウォッチャーになり、ラインを上げなかったベン・ホワイトと、トーマスがカットしたボールに触った後、気を抜いてトナーリにパスをカットされたサリバは大いに気になります。ハーフタイムまでのシュートは5対10、オンターゲットは2対5。アーセナルは明らかに劣勢でした。

後半が始まるタイミングでカラフィオーリを投入したのはショック療法ではなく、サリバがハムストリングの違和感を訴えたからのようです。立ち上がりはガナーズペース。50分にトロサールのパスをボックス左で受けたルイス=スケリーは、ブルーノ・ギマランイスをかわして打ったシュートをシェアにブロックされました。

ホームチームの先制ゴールは、アウェイチームのカウンターが増え始めた55分。アンソニー・ゴードンのミスタッチをカットしたサカが右サイドのウーデゴーアにつなぐと、3人を引き付けたキャプテンは、ボックス右手前のデクラン・ライスの足元に転がしました。右足のダイレクトショットはパーフェクト。左のサイドネットに飛んだボールに、ポープは触れませんでした。

これでマグパイズはトーンダウン。61分に自陣左奥からデクラン・ライスがセンターサークルに浮かすと、マルティネッリが落としたボールをウーデゴーアが右に展開しました。ドリブルでボックス右に入ったサカのシュートはうまく当たらず、ポープがキャッチ。66分に左から上がったブルーノ・ギマランイスのグラウンダーは、オスラに届く前にキヴィオルがカットしています。

サリバのリタイアで右にまわったキヴィオルも、今やなくてはならない存在です。76分、サカと代わったのはカイ・ハヴェルツ!復帰戦はタッチ9回とパス1本で終わったエースには、サウサンプトン戦でのゴールを期待しましょう。ジョルジーニョが登場したのは、追加タイムが残り2分になってから。後半のニューカッスルは、オンターゲットゼロに終わっています。

ベン・ホワイトのサイドからの執拗なアタックを封じたガナーズが、3年連続の2位を確定させました。今日のヒーローは、ビッグセーブ連発のダヴィド・ラヤ。今季プレミアリーグのクリーンシートは13となり、ノッティンガム・フォレストのマッツ・セルスに並びました。最終節のセインツ戦をゼロで抑えれば、2シーズン連続のゴールデングローブを自力でゲットできます。

「過去3シーズンで、総ポイントでわれわれより上だったチームはマンチェスター・シティだけだ。彼らはリーグ史上最も優れたチームで、圧倒的な差をつけているが、われわれはそこに迫っている。リヴァプールにはトロフィーがあるけど、われわれにはない。過去16年で初めてチャンピオンズリーグの準決勝に進出したが、不満と失望を感じている。決して充分とはいえない」

我慢が続いているが…と問われ、悔しさを滲ませたアルテタ監督は、「素晴らしい。次にいこう。正しい方向に進んでいると思う」と胸を張りました。1年前は惜しくも2位、今は何とか2位。負傷者続出の苦しいシーズンでしたが、ぎりぎり納得できる結果を残したといえるのではないでしょうか。最終節を気持ちよく終えて、さらなる進化を遂げていただければと思います。


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