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ダルウィン・ヌニェスはやはり退団か…現地メディアが報じる移籍先の候補はナポリ&アル・ヒラル!

ジェレミー・フリンポンを2950万ポンドで獲得し、フロリアン・ヴィルツは決定間近。ボーンマスのミロシュ・ケルケズを巡るディールも視界良好です。アレクサンダー=アーノルドが850万ポンドしか残してくれなかったのは痛かったものの、プレミアリーグ連覇と欧州制覇を見据えたリヴァプールの補強は順調に進んでいます

次なるターゲットはストライカーでしょうか。「パリのブラッドリー・バルコラがターゲット」という「ザ・サン」の記事は、「バルコラと22歳のヴィルツ、32歳のアンフィールドのアイコン、モハメド・サラーが揃う可能性がファンを興奮させている。バルコラはバイエルンのイチ推しで、パリのフロントスリーのファーストチョイスから外されている」と書いてあるだけです。

アトレティコ・マドリードのフリアン・アルバレスを狙っているという話は、「バルセロナ、パリ、アーセナル、リヴァプールなどすべてのトップクラブが彼を欲しがっている」とシメオネがコメントしただけで、具体的な動きはないようです。イサク、エキティケ、シェシュコ、ジョアン・ペドロは、リストには入っているのかもしれませんが、具体的な話は聞こえてきません。

現在、最もリアリティがある情報は、ダルウィン・ヌニェスの移籍でしょう。2022年の夏に、クラブレコードとなる8500万ポンドでベンフィカから加わったストライカーは、退団濃厚といわれています。有力候補は、ナポリとアル・ヒラル。1月にアル・ナスルから届いた5900万ポンドのオファーを断ったクラブは、この額を出発点としているようです。

リヴァプールで過ごした3シーズンの公式戦143試合で、40ゴール26アシスト。プレミアリーグの95試合25試合13アシストは、8500万ポンドに見合う数字ではないでしょう。長短のカウンターで見せる爆発的なスプリントと、右足インフロントで右隅を狙うミドルシュートは目を引くのですが、シュートミスとタッチミスが多く、2024-25シーズンは7ゴール7アシストに留まっています。

アントニオ・コンテ率いるナポリは、攻守ともに積極的に補強しており、ケヴィン・デブライネをフリーで獲得したばかりです。「Goal」のリッチー・ミルズ記者によると、セリエA連覇をめざすクラブはダルウィン・ヌニェスに加えてフェデリコ・キエーザもターゲットとしており、「既に交渉は始まっている」と報じています。

マジメで情熱的、いいキャラなのですが、移籍金のプレッシャーと緻密な戦術に悩まされたのでしょうか。初年度のプレミアリーグにおける90分あたりのシュート数4.5はリーグTOPで、オンターゲット2.0はエンシーソに僅差の2位でした。瞬間的な加速で打てるエリアに入るスピードこそが真骨頂で、タスクをシンプルにすると輝くのかもしれません。

アルネ・スロットのチームで振るわなかった理由が窺えるエピソードがあります。2-2のドローで終わった2月のアストン・ヴィラ戦の後、「ドレッシングルームに落ち込んでいる人物がいる。誰かはわかるだろう」と切り出した指揮官は、「チャンスを活かせなかったのは受け入れる」として、こう続けています。

「納得しがたいのは、チャンスの後だった。考えすぎたのか、全力でチームを助けるいつものダルウィンの姿が見られなかった。決定機を逃して、がっかりしたのかもしれない。われわれにはわからないけど、中途半端なプレイをしたのは、それが理由だったのだろう」。新たなステージでリフレッシュすれば、ベンフィカ時代のパフォーマンスを取り戻せるのではないでしょうか。

ヴィクター・オシムヘンを獲り損なったアル・ヒラルが本命視されているようですが、「本人はイタリアかスペインを優先している」というレポートもあります。ずっと気になっていた選手で、コケても活躍しても記事にしていただけに、せつない状況ではあります。今はただ、クラブも彼自身も納得できる話が成立することを願うのみです。


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“ダルウィン・ヌニェスはやはり退団か…現地メディアが報じる移籍先の候補はナポリ&アル・ヒラル!” への1件のコメント

  1. アイク より:

    今日も更新ありがとうございます。
    「トレント」やケレハーほど話題にあがらず、また大抵の記事は成績不振や構想外で済ませているところを、彼の長所にまで踏み込んでくださって、グッときました。本当に流石です。
    サラーのスルーパスに驚いた後、意表をつくパスの先に突然ヌニェスが現れてもう一度驚く、ということがありました。あれ以来、彼のファンです。
    残って欲しいですが、もっと輝ける環境が他にあるなら移籍やむなしと思うようになりました。

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