2025.06.16 マンチェスター・シティの話題
昨季リーグ戦は先発7試合、クラブワールドカップは落選…どうする?ジャック・グリーリッシュ!

10人の評価は明確で、賛否両論といえるのは、マンチェスター・ユナイテッドが8000万ポンドを投じた8位のハリー・マグワイアだけです。1億ポンド超えの4人を見ると、1位のモイセス・カイセドと3位のデクラン・ライスがOKで、2位のエンソ・フェルナンデスと4位のグリーリッシュはNG。5位以下で成功とされているのは、7700万ポンドで10位のクヴァルディオルだけでした。
ロメウ・ルカク、ポール・ポグバ、アントニー、ダルウィン・ヌニェスは全員アウト。最も評価が高かったのは、909対58でヒット率94.0%のデクラン・ライスで、低いのはアントニーかと思いきや、インテルからチェルシーに復帰したルカクが12対902で1.3%となっています。エンソ・フェルナンデスは204対622という厳しい数字ですが、巻き返すための時間は充分にあります。
一方、プレミアリーグ史上初めて1億ポンドの大台に乗せたジャック・グリーリッシュは、名誉挽回のチャンスを得られずマンチェスターを去ることになりそうです。ファン投票は201対786。2021年からの4シーズンで公式戦157試合17ゴール23アシスト、プレミアリーグ94試合12ゴール12アシストは、もの足りない数字です。
ケヴィン・デブライネとの契約を延長しなかったマン・シティは、年明けから10人の新戦力を引き入れ、世代交代を進めています。1月に獲得したのはフサノフ、ジュマ・バー、ヴィトール・レイス、エチェベリ、ニコ・ゴンザレス、マルムシュ。フランクフルトから獲得したマルムシュは26歳ですが、他の5人はU-23の新鋭です。
さらに6月、いきなり4人を獲得したのは、クラブワールドカップに間に合わせたかったからでしょう。ミランから連れてきたティジャニ・レインダースは26歳で、中盤センターを安定させる即戦力ですが、ウルヴスから獲った左SBアイ・ヌーリは23歳、リヨンから来たMFシェルキは21歳。ベテランGKベッティネリ以外は、チームの若返りを促す有望株です。
アメリカ遠征のメンバーは、2025年の新戦力から8人が選ばれており、ロドリ、オスカー・ボブ、ナタン・アケ、ジョン・ストーンズも復帰しています。グリーリッシュが選ばれなかったのは、コンディションやモチベーションの問題ではなく、イングランドに残って新たなステージを探してほしいというメッセージでしょう。
2022-23シーズンはトレブル達成に貢献したのですが、プレミアリーグ2023-24シーズンの先発は10試合で、昨シーズンは7試合。「素晴らしいプレーヤー」といい続け、再三にわたって奮起を促してきたペップは、「今後どうなるかは、チキ(・ベギリスタイン)、ウーゴ(・ヴィアナ)、そして代理人たちの仕事次第だ」と腹をくくっています。
アストン・ヴィラ時代から、休んだ直後のパフォーマンスが今ひとつで、レギュラーとして常にプレイしながら調子を上げていくタイプなのだと思われます。古巣やニューカッスル、ウェストハムなどでトップ下か左のインサイドに入り、前線を動かす仕事ができれば、イングランド代表復帰に近づけるのではないでしょうか。
マン・シティとの契約は残り2年で、週給30万ポンド。サラリーの減額を呑んだとしても、29歳のプレーメイカーに3500万~4000万ポンドを出すクラブは現れるのか。狭いスペースを苦にしないパスワークと、ファールを誘うドリブルは健在で、うまくはまれば攻撃のバリエーションを増やしてくれる存在になるはずです。本格始動に至っていない中堅クラブの動向に注目しましょう。
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