契約延長交渉は決裂寸前?アーセナルは「最高のトーマス」を手離すのか?

「どこにいれば幸せを感じられるのか、居心地がいいと思えるのかが最も重要だと思う。フットボールの世界にいれば、さまざまなクラブを渡り歩くものだからね」。母国ガーナのメディア「3News」のインタビューで、自身の去就について問われたセントラルMFは、「ガナーズに残れれば、それがベスト」という思いを滲ませていました。
「その次に大切なのは、目標は何なのか、何を達成したいのか。すべてを考える必要があるけど、結局のところ、われわれにはお金を必要とする家族がいる。これが現実だ。ずっと若くはいられない。家族が幸せでいられるよう、いろいろ考えなければならない。若い頃はただプレイすればよかったんだけどね。僕はアーセナルのファンだけど、それだけでは何も決められない」
最後の言葉は、「代理人とクラブに任せるしかない。自分はただ、フットボールを楽しみたいだけ」。アーセナルから納得できるオファーがあれば、即決しそうですが、現状はノースロンドンを離れる可能性について検討せざるを得ないようです。「CAUGHTOFFSIDE」のジョン・メンジーズ記者は、「両者の交渉は行き詰まっている」と伝えています。
昇給を求める代理人に対して、アーセナルの回答は現状維持。交渉は平行線を辿っており、クラブからの歩み寄りがなければ、32歳のMFは退団する意向だそうです。「ジョゼ・モウリーニョ率いるフェネルバフチェと、アッレグリのACミランが既に交渉を開始している」という話もあり、両クラブともに好条件のオファーを提示したと見られています。
数年後はともかく、来季に限っていえば、アルテタ戦術にこれほどフィットするアンカーを獲得できる可能性はゼロでしょう。プレミアリーグで14試合ノーゴールという失意のシーズンの直後だった昨夏とは、状況は激変しています。ジョルジーニョが去った今、リーグでトップクラスのパスワークまで失うのはハイリスクです。
中小クラブでも激しいプレスが当たり前となったプレミアリーグで、若いアンカーがフィットするまでに時間を要するということは、モイセス・カイセド、ニコ・ゴンザレス、ライアン・フラーフェンベルフ、マヌエル・ウガルテを見れば明らかです。マルティン・ズビメンディにかかるプレッシャーを軽減するためにも、百戦錬磨のベテランは必要といえるでしょう。
「ピークを過ぎた30代の選手のサラリーを上げるのは得策ではない」「来季は出番が減るはずで、コストパフォーマンスが悪化する」。1年前ならうなずけた言葉も、今は空虚に感じられます。アーセナルは、新たな条件を差し出すべきです。もう振り向かないと、彼が決める前に。アンドレア・ベルタSDに残された時間は12日。最後の決断の時が迫っています。
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