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ジョン・テリー、チェルシー退団!キャリックとヤヤ・トゥレはどうする!?

昨年の2月、クラブを離れることを決意してメッセージまで発信しながら翻意した生え抜きのCBは、今度こそ22年過ごしたクラブに別れを告げるようです。昨日、チェルシーがジョン・テリーが今季限りで退団すると発表しました。公式戦713試合66ゴール、プレミアリーグ優勝4回、FAカップ制覇5回。2011-12シーズンにチェルシーがチャンピオンズリーグを制した際に、バルセロナとの準決勝セカンドレグでレッドカードをもらってしまい、ファイナルに出られなかったことが最大の心残りでしょうか。「現役にこだわりたい」と語るテリーは、クラブの公式サイトにこんなメッセージを残しています。

「クラブとは素晴らしい関係を築けていた。引退してからもこの関係は続くだろう。前向きに話し続けてきたが、ここでクラブから離れるのが適切だという結論に至った。身の振り方については常に考えてきたけど、自分にとってもクラブにとっても今がベストだと思う」

キャプテンとして578試合に出場し、プレミアリーグ40ゴールはDFとして歴代最多。イングランド代表選手として78試合を戦い、2006年のワールドカップドイツ大会ではサッカーの母国をベスト8に導いた勇敢なCBは、プレミアリーグを離れるでしょう。数少なくなったキャプテンシーを備えた選手が、またひとり、イングランドから消えていきます。しかしながら、今シーズンの終わりにわれわれファンを寂しい気分にさせるのは、チェルシーのCBだけではないかもしれません。マンチェスター・ユナイテッドで11シーズンを過ごした35歳のマイケル・キャリックと、マンチェスター・シティの黄金時代を築いたヤヤ・トゥレも、シーズン後に去就が話題になるものと思われます。

2006年にトッテナムから移籍したキャリックは、赤いユニフォームを身に纏って306試合のプレミアリーグに出場し、5回の優勝に貢献。2007-08シーズンにチェルシーと戦ったチャンピオンズリーグ決勝では、テリーが外したPK戦で2番めのキッカーとしてネットを揺らし、ビッグイヤーを獲得しています。今季出場したプレミアリーグ15試合を8勝7分と無敗で過ごしているセントラルMFは、マンチェスター・ユナイテッドとの契約満了が近づくにつれ、現地メディアの見出しを飾る機会が増えています。

「BBC」が発行している「マッチ・オブ・ザ・デイ・マガジン」のインタビューでは、子どもの頃からファンだったニューカッスルへの移籍を否定。「こんなに長くマンチェスター・ユナイテッドのユニフォームを着られるのは幸運なことだと気づいた。イングランドの他のクラブでプレイすることはない」と、夏以降の人生のチョイスは引退か国外移籍の二択であることを表明しています。経験豊富なベテラン選手を頼りにするモウリーニョ監督は、もう1年キャリックを残すのか、あるいはエレーラや新戦力を後釜に据えるのか。サポーターとしては走れる限りは残ってほしい選手ですが、自身4度めのプレミアリーグ優勝をめざす名将はドライな判断を下すかもしれません。

5月に34歳になるヤヤ・トゥレは、代理人とペップ・グアルディオラ監督のトラブルによって最初の3ヵ月を棒に振りましたが、今季初戦となった11月19日のクリスタル・パレス戦でいきなり2ゴール。新監督の信頼を得てプレミアリーグ19試合に出場したセントラルMFは、全盛期の得点力こそ衰えたものの、まだまだやれることを証明しています。とはいえ、「遅れてきたビッグクラブ」に2度のプレミアリーグ制覇をもたらしたベテランが、来季も水色のシャツを着るかは微妙です。主力に30代の選手を12人も抱えるペップが一気に若返りを図れば、ヤヤ・トゥレは国外に居場所を求めることになります。

テリーのチャンスは残り6試合。トッテナムと優勝を争うなか、ベテランCBに出番はあるでしょうか。4月27日の直接対決は、キャリックとヤヤにとって、「最後のマンチェスターダービー」となるのでしょうか。プレミアリーグを盛り上げてくれたベテランが出場機会を得たときは、最後となるかもしれないそのプレイを脳裏に焼き付けておきたいと思います。(ジョン・テリー 写真著作者/CFCUnofficial (Chelsea Debs))

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“ジョン・テリー、チェルシー退団!キャリックとヤヤ・トゥレはどうする!?” への2件のフィードバック

  1. nor より:

    個人的にテリーの存在がチェルシーファンになるきっかけのひとつでしたので、来るときが来たという気持ちです。書かれてる通りレッドカードでのCLファイナル欠場もありますし、雨降るモスクワでの決勝PK失敗も印象的です。後年はいろいろスキャンダルでヒール役の側面もありましたが、やはりチェルシーのキャプテンはこの人といえる存在でした。

  2. makoto より:

    norさん>
    モウリーニョ監督の3回めの優勝時に復活したのが印象的でした。キャプテンシーがある選手が、どんどんいなくなりますね。プレミアリーグ勢が欧州で苦労している一因は、そんなところにもあるのだろうなと思います。

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