イングランドのプレミアリーグ(ときどきチャンピオンズリーグ)専門ブログ。マンチェスター・ユナイテッド、アーセナル、リヴァプールetc.

偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

またもレッドカード…猛省のニコラス・ジャクソンはチェルシーで復活か?セリエA移籍か?

「ごめんなさい。クラブ、スタッフ、チームメイト、そして観戦しているすべてのファンのみなさんをがっかりさせてしまいました。またもレッドカードで、正直、自分自身にとても腹が立っています。チームを助けるために毎日懸命に働いて、このような状況に陥らないようにしているのに。なぜこんなことになったのか、まだちゃんと理解できていません」

「ひとつはっきりしているのは、故意ではなかったということです。フットボールでよくある瞬間で、間違ったほうにいってしまっただけです。言い訳はしません。全ての責任は私が負います。反省して成長を遂げ、もっと強くなって戻ってきます。私を信じてくれるすべての人たちと、チェルシーのバッジのために。Sorry.Sorry.Sorry」

プレミアリーグ36節のニューカッスル戦で、ボトマンの顔面に肘打ちをしたとしてレッドカードをもらったニコラス・ジャクソンは、出場停止処分を消化しないうちに、再び退場を宣告されてしまいました。リアム・デラップがチームに加わり、ポジション争いを強いられているストライカーは、現地メディアに「売却候補」と報じられています。

クラブワールドカップ2025のグループステージ2節。リンカーン・フィナンシャル・フィールドでフラメンゴと戦ったチェルシーは、1-0で前半を終えました。13分の先制ゴールはペドロ・ネト。ウェスレイ・フランサがハーフライン付近でロングボールの処理を誤り、詰めて奪ったウインガーは独走でボックスに持ち込むと、GKアグスティン・ロッシとの1対1から脇を抜きました。

フラメンゴが同点に追いついたのは62分。ウェズレイが右から逆サイドにクロスを入れると、プラタが頭で右に落とし、ゴールポスト際に詰めたブルーノ・エンリケが右足で押し込みました。エンツォ・マレスカ監督が最初のカードを切ったのは、このタイミングでした。リース・ジェームズを下げてロメオ・ラヴィア、リアム・デラップをニコラス・ジャクソンです。

どちらが勝つかわからなかったゲームは、ここからの4分で景色が激変します。ストライカーを代えて間もない65分、右からCKを蹴ったのは古巣対決のジョルジーニョ。ファーにいたブルーノ・エンリケがヘッドで右に送り、先ほどのゴールと同じ位置からダニーロが右足のボレーでプッシュしました。問題のシーンは、2-1と逆転された直後のビルドアップでした。

トレヴォ・チャロバーが右サイドのマロ・グストに預けると、ボールをもらおうとして寄ってきたニコラス・ジャクソンは、2人がかりでカットされました。ルイス・アラウージョが触ったボールが右に転がると、奪い返そうとした15番は明らかに間に合わず、パスを出したアイルトン・ルーカスの左足を踏みつけてしまいました。

近くで見ていたレフェリーに迷いはなく、2秒でレッドカード。10人になったチェルシーは、83分に左サイドを崩され、ワラス・ヤンに決められて3-1で敗れました。あのシーンを目撃した誰もが、故意ではないと理解しています。それでも複数のメディアが、「痛恨のエラーは、彼の未来が変わるきっかけとなるかもしれない」と報じています。

「ジャクソンの悲しみと誠意に満ちた姿勢は信じられる。ピッチを去る際の表情にすべてが表れており、後の声明も皮肉に満ちたアピールではなかった。しかしどんな事情があっても、ミスがもたらしたダメージは軽減できない。フラメンゴ戦の逆転への希望、この大会における目標への展望。そして何より、彼のクラブでの将来の見通しにも大きな影響を与えたといえる」

チェルシーの特派員を務める「アスレティック」のリアム・トゥ―ミ―記者は、「彼がピッチに戻ってくる頃には、出場機会を得る道はより険しくなっているかもしれない」と続けています。「ユヴェントスとナポリが獲得を検討している」というのは、「スカイスポーツ」のカヴェ・ソルヘコル記者。新たなストライカーの獲得で3番手となったら、そんな話も現実的になります。

「セネガル出身のストライカーは、もはやチェルシーにとって手離せない存在ではない」。トランスファーマーケットに詳しいジャンルカ・ディ・マルツィオ氏は、さらに踏み込んだ情報を配信しています。「ユヴェントスから打診があり、既に話し合いが行われている」。ダルウィン・ヌニェスとルッカを優先しているナポリより、ビアンコ・ネロのほうが有利な状況だそうです。

ビジャレアルからチェルシーに移籍したのは2023年の夏で、2シーズンの公式戦トータルは80試合30ゴール12アシスト。まずまずの結果を残しながらも「チェルシーは最前線が課題」という声に悩まされ続けてきました。22歳だった2年前の移籍金は3000万ポンド。ウェストロンドンが上乗せしたとしても、セリエAのクラブが越えられないハードルにはならないでしょう。

指揮官やチームメイトのサポートを受けて巻き返すのか、新たなステージを求めるのか。最終ラインと駆け引きができる15番は、ポストプレー、プレス、カウンターにおけるランも魅力で、シーズン20発を達成するポテンシャルはありそうなのですが…。クラブが新たな9番にビッグマネーを投じたら、イタリアに旅立つ可能性が高まります。どうなるか、見てみましょう。


おもしろいと思っていただけた方は、お時間あれば、下のブログランキングバナーをクリックしていただけると大変うれしいです。所要時間は5秒です。何とぞよろしくお願いいたします!


コメントを残す