2025.07.02 移籍ニュース2025-26移籍ニュース
マンチェスター・ユナイテッドは、29歳のオリー・ワトキンスに高額の移籍金を投じるのか?

「ホイルンドの将来は不透明」と報じた「アスレティック」のローリー・ウィットウェル記者は、「オリー・ワトキンスがターゲットリストに名を連ねている」といっています。2つのクラブの間に仲介者が入り、契約の可能性を探っているとのこと。29歳になったストライカーが、計算できる即戦力であることは間違いありません。
2020年にブレントフォードからアストン・ヴィラに移籍し、プレミアリーグ184試合75ゴール34アシスト。2024-25シーズンは38戦16発8アシストで、ゴール&アシストのトータル24はアレクサンデル・イサクとアーリング・ハーランドに次ぐ3位です。リーグ2(4部相当)のエクスターにいた頃から、10年連続でリーグ戦2ケタゴールを記録しており、直近3年は15発を超えています。
ウイングの経験があり、サイドに流れてボールを引き出すのがうまいストライカーで、プレスの強度と運動量も魅力です。ゴール前に入るタイミングをわかっており、精度の高いヘッダーも強みといえるでしょう。マテウス・クーニャ、エンベウモ、ブルーノ・フェルナンデスのサポートがあれば、周囲との連携に難があったホイルンドが到底及ばない数字を叩き出せそうです。
これまでのスタッツとゴール集を見れば、多くのサポーターがハイテンションになるでしょう。問題は移籍金と年齢のバランスです。1月のマーケットで4000万ポンドを用意したアーセナルは、ヴィラが付けたタグが6000万ポンドと知って断念しました。29歳に高額の移籍金を投じたら、回収の見込みはないということは、カゼミーロを獲得したクラブならわかっているはずです。
「アスレティック」でマンチェスター・ユナイテッドの特派員を務めるカール・アンカ記者は、「これまでのところ、ユナイテッドはプレミアリーグで実績があるアタッカーを優先しているようだ。オリー・ワトキンスのディールは、派手な動きではないが賢明な選択といえるだろう」とレポートしています。
この先3年ほど、今のペースでゴールを積み上げてくれればOKと割り切るなら、得点力不足を解消するうってつけの補強といえます。今回の話に抵抗感があるのは、過去に獲得したベテランたちが脳裏をよぎるからでしょう。30歳だったイガロはノーゴール、31歳で加わったヴェフホルストは2ゴール。イヴラヒモヴィッチとカヴァーニは実働1年でした。
オリー・ワトキンスがそれなりに活躍したとしても、30代になってからの売却で苦しむ可能性は高いといわざるをえません。ヴィラとの交渉でどこまで下がるかにもよりますが、高額の移籍金はギョケレスの27歳が限界ではないでしょうか。あのハリー・ケインでも、バイエルンが支払った移籍金8260万ポンドに対して、来年のリリース条項は5400万ポンドに減額されます。
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