大胆かつ繊細にプレミアリーグ大予想! (2)なぜ、マンチェスター・シティは5位なのか!?
さて、チェルシー、マンチェスター・ユナイテッドに続く3位は、リヴァプールやマンチェスター・シティをさしおいて、アーセナルとみます。ポイントは「熟成度」「成長余力」「モチベーション」。今季は、主力でチームを離れたのはジェルビーニョのみと、例年に比べて「被害」が少なく、ラムジーやウィルシャー、ギブス、チェンバレンなど、成長余力のあるメンバーが多いのが好材料。ここに、ゼラレムやアクポム、宮市などの若手が加わってくれば、さらに戦術の選択肢が広がります。今季はヴェンゲル監督の契約の節目でもあり、アルテタをはじめ、主力選手のタイトル獲得へのモチベーションも高まっています。チームの熟成度は上がっており、シーズンを通じてロシツキとカソルラが健在であれば、昨季のラスト10戦を8勝2分けで駆け抜けたこのクラブがそうそう負けることはないでしょう。一方で、大きな弱点はトップ。ジルー以外に本職がヤヤ・サノゴしかおらず、ポドルスキやウォルコットが代役を果たさなければならない状況は何とかしたいところ。DFラインも弱くみえますが、こちらはジェンキンソンやサニャ、ヴェルマーレンのユーティリティで何とかまわせると見ます。
さて、マンチェスター・シティです。今まで「的確な補強ができておりうらやましい」と称賛しながら、ここにきてなぜ5位予想なのか。最大の理由は「層もレベルも不安になりつつあるDFライン」です。直近のアーセナル戦を見る限り、コンパニが昨季後半の不調時からプレイが向上しておらず、さらに開幕当初はナスタシッチがケガで出遅れます。こうなると、CBのバックアッパーがレスコットしかおらず、マイカ・リチャーズをコンバートすると、今度はSBに不安が残ります。マンチェスター・シティのDF陣は、クリシー、コラロフ、サバレタ含め「おととしのプレミアリーグ制覇時のパフォーマンスが出せればこのメンバーでOK」というギリギリの構成なので、どこかに綻びが出ればたちまち怪しくなるのです。センターFWネグレド、サイドMFヘスス・ナバス、トップ下ヨヴェティッチ、中盤の底にフェルナンジーニョという補強は素晴らしいのひとことなのですが、長期に渡るリーグ戦を考えた時に、ディフェンスが課題となってスランプに陥るリスクが高いとみました。ましてや、ペジェグリーニさんは新監督。しばらくは、試行錯誤することもあるでしょう。開幕で出遅れるか、チャンピオンズリーグで忙しくなる11月~12月に、昨季までのチェルシーのように失速するか、その充実の戦力からは信じられない足踏みが彼らを襲うのではないかと思います。
最後にトッテナムですが、開幕からベイル不在が確定しており、現在はほんとうにケガをしているとしても、これだけ移籍話がこじれたらそのままは戻ってこれないでしょうね。ルーニーやスアレスよりも実態的に残留の芽がなくなっている状態だと思います。現役バリバリの大物代表選手、パウリーニョとソルダード加入のプラスより、ベイルとデンプシー離脱のマイナスが大きそうです。フランス代表のカプエ獲得、という報道もあり、穴埋めはするのでしょうが、絶好調のベイルを擁しても届かなかったCL出場権に、今季この状態で届くとは思えません。とはいえ、今季はこのチームと上位チームとの勝敗がプレミアリーグの順位を左右しそうで、全体のカギを握るクラブではあります。果たして上位に食い込めるのか、上位いじめできるのか。リーグをおもしろくしてくれる存在であるのは間違いないでしょう。
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