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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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「禁断の移籍」は14年ぶり…クドゥス獲得をめざすスパーズがウェストハムとクラブ間合意に到達!

「テレグラフ」のマット・ロー記者によると、トッテナム・ホットスパーとウェストハムの間には「暗黙の移籍禁止令」が存在していたようで、今回のディールは2011年のスコット・パーカー以来、14年ぶりの成立だそうです。モハメド・クドゥスに対する5000万ポンドのオファーを拒否したハマーズは、500万ポンドの増額でグリーンライトにスイッチしました。

スパーズへの移籍を熱望していたクドゥスが、既に個人条件合意に至っていたため、評価額を超えたら認めざるを得ないと覚悟していたのでしょう。7月10日まで有効だった8500万ポンドのリリース条項は、適用されませんでした。クドゥスの新たな契約は2031年までの6年と伝えられており、本日のメディカルチェックを通過すれば、書面にサインするのみとなります。

ブレントフォードからやってきたトーマス・フランク監督は、古巣の主軸だったエンベウモをほしがっていたのですが、「マンチェスター・ユナイテッドに行きたい」のひとことで断念。次なるターゲットとして挙がっていたのがクドゥスでした。アヤックスからウェストハムに移籍したのは2023年。当時の「BBC」は「移籍金3800万ポンドとアドオン」と報じています。

ハマーズでの最初のシーズンは、プレミアリーグ33試合8ゴール6アシスト。右サイドからのアグレッシブなドリブルと、ミドルレンジからの強烈なシュートはロンドンスタジアムのサポーターを魅了しました。しかし昨シーズンは、32試合5ゴール3アシスト。不振の最大の原因は、「フレン・ロペテギ監督の試行錯誤に振り回されてしまったから」でしょう。

プレミアリーグの開幕から5試合連続ノーゴール。6試合めのブレントフォード戦の前半にボールロスト4回を記録すると、ハーフタイムでソレールに代えられてしまいました。試合後のドレッシングルームについて触れた「フットボールインサイダー」のフランク・マカヴェニー記者は、「両者ともに冷静になれば後悔することをいっていた」と伝えています。

8節のスパーズ戦では、ファン・デ・フェンとパペ・マタル・サールを次々に殴りつけて当然のレッドカード。5試合の出場停止と罰金6万ポンドは、異例の重いペナルティでした。チームに戦術をインストールできなかったスペイン人監督は、1月に解任。後を継いだグレアム・ポッターはクドゥスの活かし方を見出せず、最後の2ヵ月は毎試合違うポジションで起用していました。

ストレスを溜めていた24歳のアタッカーにとって、スパーズからの誘いは相当魅力的だったのでしょう。アヤックスでプレイしていた2022-23シーズン以来、3年ぶりのチャンピオンズリーグはモチベーションが高まる要素です。ただしスパーズは、左右のサイドにブレナン・ジョンソン、クルゼフスキ、ソン・フンミンといった錚々たるメンバーが揃っています。

トーマス・フランク監督が彼をどこに配するかはわかりませんが、昨季のようにポジションがコロコロ変わると、いつの間にかベンチが定位置となってしまいそうです。リシャルリソンが退団濃厚と伝えられているチームに必要なのは、エンベウモやクドゥスよりストライカーでは…おお、やはりブレントフォードのヨアネ・ウィサがターゲットとされているようです。

最終ラインには既に高井幸大とヴシュコヴィッチが加わっており、クドゥスとストライカーを獲得した後は、中盤とフルバックを強化できれば完了でしょうか。多彩なフォーメーションを操る新指揮官が、ハマーズでくすぶっていたレフティを復活させられるかどうかは、チームのポジションとリンクするのではないかと思われます。右か左か、トップ下か…?


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