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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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ノニ・マドゥエケと個人合意のアーセナルがチェルシーにオファー!移籍金5000万ポンドは妥当か?

ニューカッスルが獲得間近のアンソニー・エランガの移籍金は、5500万ポンドといわれれています。この話は、チェルシーにとってもポジティブです。ノッティンガム・フォレストの快足ウインガーは、昨季の公式戦トータルで43試合6ゴール12アシスト。ノニ・マドゥエケは彼と同じ23歳で、公式戦46試合11ゴール4アシストは負けていないといえるでしょう。

昨日の午後、「アスレティック」のデヴィッド・オーンスタイン記者、「テレグラフ」のマット・ロー記者、「スカイスポーツ」のダルメシュ・シェス記者とカヴェ・ソルヘコル記者という錚々たるメンバーが「アーセナルがチェルシーにアプローチを開始」と報じました。ノニ・マドゥエケは既に、ガナーズが提示した条件を承諾したと伝えられています。

もちろんファブリツィオ・ロマーノさんも速報を配信。「ノニ・マドゥエケの獲得をめざすアーセナルは、アドオン込みで5000万ポンド程度のパッケージとなる最初のオファーを提示した」と金額も添えています。注目は直後の一文で、「チェルシーはエランガなどのディールを参考にして、5000万ポンド以上の固定額を要求」。両者の間には、かなりギャップがあるようです。

ただし見方を変えれば、「イニシャルを数百万ポンド上乗せすれば決められる」ともいえます。7000万ポンドと報じられているレアル・マドリードのロドリゴは、昨シーズンの公式戦は54試合14ゴール11アシストと明確に上ですが、プレミアリーグの経験はありません。チェルシーのウインガーの伸びしろを信じられるなら、エランガと同等の額を投じるのもありでしょう。

ノニ・マドゥエケの突破力は魅力的ではあるものの、いくつか気になる数字があります。昨シーズンのプレミアリーグで、90分あたりのドリブル成功は2.0。マルティネッリの1.3は上回っていますが、イーサン・ヌワネリは3.7でブカヨ・サカは2.1です。「左サイドで暴れてくれればOK」という声に対しては、「スタッツを見ると明らかに右サイド」といわざるを得ません。

プレミアリーグでの左右のパフォーマンスを比較すると、右サイドは26ゴール8ゴール3アシスト、左にまわると7試合ノーゴールでアシストもゼロ。90分あたりのチャンスクリエイトも、1.66と1.37で右が優勢です。唯一ポジティブなのは、左サイドに入ると6勝1敗と勝率がいいこと。2‐0で敗れたニューカッスル戦は、ニコラス・ジャクソンがレッドカードを喰らったゲームです。

ちなみにロドリゴは、昨シーズンの左サイドで8試合6ゴール6アシスト。7000万ポンドは悩ましい出費ではあるものの、「左サイドをサカと同等のレベルに引き上げたい」という趣旨には、うってつけの人材です。ノニ・マドゥエケのプレミアリーグ経験とポテンシャルを取るのか。ユーティリティと実績で上回るブラジル人にビッグマネーを投じるのか。結論は既に出ている…?


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