2025.07.20 移籍ニュース2025-26移籍ニュース
バルセロナがついにオファー!ローン移籍で合意間近のラシュフォードに、あらためて思うこと。

マテウス・クーニャに10番を奪われる格好となったアタッカーに、憧れのクラブから招待状が届いたようです。バルセロナからのオファーを報じた「アスレティック」のデヴィッド・オーンスタイン記者は、「ハンジ・フリック監督はイングランド代表と面談し、獲得を承認した」と付け加えています。左ウイングは、バルサが解決すべき最優先課題です。
「here we go! 」を解禁したファブリツィオ・ロマーノさんは、バルサが土曜日の会議でルイス・ディアスは移籍金が高すぎると判断し、ラシュフォードを獲ると決めたと伝えています。こちらは「関係者全員が口頭で基本合意。買い取りオプション付きのローン契約は本日中に詳細が確定し、マンチェスター・ユナイテッドがスペインへの渡航を承認する見通し」と続けています。
「バルセロナがラシュフォードの獲得交渉をスタート」と見出しを立てた「BBC」のサイモン・ストーン記者は、「当初はローン移籍だったとしても、週給32万5000ポンドの人件費の削減は大きい」とレポート。ニコ・ウィリアムズの高額な移籍金とサラリーを嫌い、ルイス・ディアスを諦めたクラブは、ローンならサラリーの全額支払いも呑めるようです。
昨シーズンのラシュフォードは、マンチェスター・ユナイテッドで24試合7ゴール3アシスト、アストン・ヴィラで17試合4ゴール6アシスト。バーミンガムに居場所を変えてから印象的なパフォーマンスを見せたと評価する記者もいますが、ヴィラは買い取りオプションを行使しておらず、バルサもこの数字なら見送るでしょう。
昨年の12月にルーベン・アモリムにトレーニングに向き合う姿勢を非難され、すぐさま移籍をほのめかした生え抜きのアタッカーは、自らのサラリーは高すぎたのだと思い知ったのではないでしょうか。2025-26シーズンはバルサのお試し期間で、問題を先送りしたマン・ユナイテッドにとっては執行猶予の1年。本人にとっては、高額の報酬を得られる最後の年となるかもしれません。
監督の方針と戦術を理解し、指示に対して口答えせず、トレーニングに真摯に取り組み、チームメイトからリスペクトされ、ピッチでは守備をさぼらず、常に全力で上下動を繰り返し、シーズン20ゴールをゲットしてトロフィー獲得に貢献する。好待遇の契約書の行間から、これらを求められていると読み取れるかどうかが、彼の今後のキャリアを決めるのではないかと思われます。
アーセナルはノニ・マドゥエケを獲得する際に、選手を知るクラブの関係者とイングランド代表のスタッフに身辺調査を実施。人柄とロッカールームへの影響についてヒアリングしたうえで、アルテタ監督が面談を行っています。このプロセスと、アンドレア・ベルタSDによるデータ分析、チーム全体のサラリー構造を重ね合わせて獲得の是非と提示する条件を決めたそうです。
マンチェスター・ユナイテッドは、この苦い経験から学習し、サステナブルなチーム編成とマネジメントのノウハウを確立する必要があります。新戦力獲得の際の評価プロセスの明確化を進めつつ、ブカヨ・サカやリース・ジェームズのようにアカデミーで育った選手がチームの核になれるような体制を築いていただければと切に願っています。数年後、ラシュフォードやガルナチョを懐かしく思い出すことができるように。
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