2025.07.26 移籍ニュース2025-26移籍ニュース
入団発表は日曜日?背番号は14?アーセナル大好きなギョケレスはアルテタ戦術にフィットするのか?

ブライトンに所属していた4年で、プレミアリーグ出場はゼロ。コヴェントリーに完全移籍となってから、公式戦97試合40ゴールと頭角を現し、2023年の夏にスポルティングCPに入団しました。このとき既に25歳、しかしトップリーグの経験はなく、移籍金は1700万ポンド。ポルトガルでの2シーズンで102試合97ゴールという大ブレイクは、誰も想像できなかったでしょう。
ヴィクトル・ギョケレスは、アーセナルの最重要ターゲットではありません。ニューカッスルのアレクサンデル・イサクは、移籍金1億5000万ポンドがハードルとなり、ライプツィヒのベンヤミン・シェシュコも獲得費用が折り合わずに頓挫しました。3番手だったストライカーは、移籍に関する紳士協定の内容を巡ってクラブと揉めてしまい、一時は破談寸前でした。
ギョケレスの代理人を務めるハサン・チェティンカヤがマージンを放棄し、「移籍金の額まで明確にした協定などない」と激怒したフレデリコ・ヴァランダス会長の顔を立てなければ、リスボンとノースロンドンは合意には至らなかったはずです。そしてもうひとつ、このディールを成立させた重要な要素は、本人が史上最高ともいえるパワーを発揮したことでしょう。
アカデミー時代から天才と称されるようなエリートでなく、プレミアリーグ制覇をめざすトップクラブのメインターゲットでもなかったストライカーですが、「何が何でもアーセナルに行きたい」という情熱は歴代No.1といえるのではないでしょうか。他クラブからのアプローチをすべて断ち切り、会長と大ゲンカし、トレーニングへの合流を拒否…!
よくも悪くも、できることはすべてやりきってつかんだビッグクラブへのパスポート。ファブリツィオ・ロマーノさんは昨夜、「ロンドンへの出発を目前に控えたヴィクトル・ギョケレスは、アーセナルに対して伝説の背番号14のシャツを着たいと表明した」とポストしています。このイキり方に盛り上がるグーナーより、引き気味のほうが多数派なのでは?と心配になります。
ギョケレスは、アルテタ戦術にフィットするのでしょうか。フィジカルの強さと運動量は申し分なし。強力なプレスもインストールできるでしょう。彼の非凡な能力を物語る数字を、ひとつ紹介しましょう。昨季のプリメイラリーガで、最終ラインを突破するスプリント85本はぶっちぎりのNo.1。プレミアリーグでTOPだったニコラス・ジャクソンの24回を大きく引き離しています。
失敗のシナリオで最もリアルなのは「ほしいボールをもらえずシュートが激減」でしょう。「プリメイラリーグではヘディングでノーゴール」という事実について問われると、「僕の頭のせいじゃない。ウイングたちのクロスがひどいんだ」とジョークをかましていました。ファーポスト際に速いボールを入れてくるサカとマルティネッリとの連携は、課題になる可能性があります。
プレーメイカーと彼の距離を縮めるべく、4-2-3-1をオプションとして活用するという考え方もあるのではないでしょうか。キャプテンやイーサン・ヌワネリをセンターで動かせば、最終ラインと駆け引きするギョケレスの得意な形を創りやすくなるはずです。エベレチ・エゼが加わるなら、左ウイングより8番や10番のほうがプレイのバリエーションを増やせそうです。
バレンシアから獲得したクリスティアン・モスケラの正式なアナウンスは24日でした。ギョケレスの発表は日曜日か、週明けか。複数の現地メディアが「エベレチ・エゼは、友人(口が軽いタイプ?)に対してアーセナルに行く」と話していると伝えています。順調に強化を進めているクラブが、開幕戦のピッチに誰を送り込むのか、今から楽しみです。
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