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偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

アーセナルで苦戦のプレーメイカー、ファビオ・ヴィエイラの行き先はシュトゥットガルト?

ケパ、ズビメンディ、ノアゴーア、ノニ・マドゥエケ、モスケラ、ギョケレス。アンドレア・ベルタSDの巧みな交渉によって、意中のターゲットを押さえたアーセナルは、満を持してオールド・トラフォードに乗り込めそうです。アドオンの額と条件にも妥協しない姿勢は、天晴れのひとこと。開幕の3週間前にここまで揃えれば、エドゥの退任を惜しんだグーナーも納得でしょう。

最後のパーツは、エベレチ・エゼか。クリスタル・パレスは、6800万ポンドのリリース条項が無効となっても、高額の移籍金を要求しているようです。スピード決着を続けてきたアンドレア・ベルタSDは、長期戦にシフトしたのでしょうか。最近は、既存戦力の放出に関する記事が増えています。最新の主役は、ファビオ・ヴィエイラ。交渉の相手はシュトゥットガルトです。

ポルトのプレーメイカーが、ガナーズの一員となったのは2022年の夏でした。トランスファーマーケットのスペシャリストたちも、直前までノーマークだったと記憶しています。移籍金は3000万ポンド、アドオンは420万ポンド。2021-22シーズンのリーガ・ベウィンで27試合6ゴール14アシストのレフティに、メスト・エジルの全盛期を重ね合わせたグーナーもいたはずです。

ノースロンドンの最初のシーズンは負傷で出遅れ、プレミアリーグ22試合1ゴール2アシスト。2年めの12月に鼠径部を痛めて長期離脱となると、復帰後の出場時間は54分に留まっています。プレミアリーグのフィジカルの強さや激しいテンポに、戸惑ってしまったのか。「アルテタ監督のプレスや守備に関するオーダーに応えられなかった」という話も聞こえてきます。

アーセナルで居場所を失ったファビオ・ヴィエイラは、自身のキャリアを立て直すべく、3年めは古巣のポルトにローンで移籍しました。慣れ親しんだ環境で、かつてのプレイを思い出したMFは、チームのアタックを牽引する重要な役割を果たしました。公式戦トータルで、42試合5ゴール6アシスト。異国の地で苦しんだ2年を凝縮したようなスタッツです。

ポルトでのパフォーマンスは、次なる扉を開くきっかけとなりました。シュトゥットガルトは、中盤のキープレーヤーであるエンツォ・ミローがアル・アハリに移籍寸前と報じられており、新たなアタッカーの獲得が急務となっています。ファビオ・ヴィエイラは、理想的な後任と見なされているようで、両クラブの交渉は急速に進んでいます。

「アスレティック」のデヴィッド・オーンスタイン記者によると、シュトゥットガルトは完全移籍での獲得をめざしているそうです。アーセナルも売却に前向きで、イニシャルが合意できればスムーズに決まるでしょう。アーセナルの希望額は、2022年に支払った3000万ポンド。「transfermarkt」の評価額は1900万ポンドだそうで、ドイツのクラブはこちらを支持するはずです。

シュトゥットガルトは、サウジのクラブから得た移籍金をヴィエイラ獲得に充てるのでしょう。アーセナルとしては、3年前の投資をできる限り回収したいところですが、完全移籍で放出できるチャンスを逃すわけにはいきません。25歳で、アーセナルでは振るわず、ポルトではまずまず。値付けが難しいディールですね…。


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