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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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ダルウィン・ヌニェスをアル・ヒラルに売却!リヴァプールは再びイサク獲得にチャレンジ!

昨シーズンのプレミアリーグでの苦戦を見て、退団を覚悟していたものの、いざ決まりそうと聞くと「寂しい」のひとことです。ダルウィン・ヌニェスがリヴァプールでのキャリアにピリオドを打ち、サウジプロリーグのアル・ヒラルに移籍するようです。クラブ間合意と伝えられた移籍金は4620万ポンド。アドオンを加えると、総額は最大で5660万ポンドと伝えられています。

「アスレティック」のデヴィッド・オーンスタイン記者は、「いくつかの手続きが残されているが、リヴァプールはダルウィン・ヌニェスがサウジと直接交渉することを認めている。本人も移籍を受け入れる意思を示した」とレポートしています。個人条件がまとまれば、ウルグアイ代表のストライカーはドイツで行われるアル・ヒラルのトレーニングキャンプに合流する予定です。

2022年にベンフィカから獲得した際の移籍金は6400万ポンドで、オプションを入れると8500万ポンド。ポルトガルでのラストシーズンに、リーガ・ビーウィンで28試合26ゴールという出色のスタッツを残したダルウィン・ヌニェスは、アンフィールドで過ごした3シーズンは143試合40ゴール26アシストと真価を発揮できませんでした。

プレミアリーグで輝かなかった最大の理由は、メンタルでしょう。もともとシュートの精度が高い選手ではなく、ダフってもねじ込むゴン中山やオリヴィエ・ジルーの仲間です。90分あたりのシュート数4.5がリーグTOPだった最初のシーズンは、とにかく打ってどこかで決まればOKという獰猛な姿勢で戦えていたのですが、スロットのチームでは考えすぎてしまったようです。

プレミアリーグ2024-25シーズンの前半戦は、先発8試合で2ゴールのみ。冴えないパフォーマンスが退団の噂につながり、1月にはアル・ナスルから移籍金6000万ポンドで声がかかりました。首位を快走していたリヴァプールは、シーズン中の放出をよしとせず、魅力的なオファーを拒否。レッズで結果を出したかった本人も、欧州から離れる話にイエスとはいわなかったはずです。

高額の移籍金を回収できなかったものの、この先2年の減価償却費をゼロにできる額なら、悪くないディールといえるでしょう。ジェレミー・フリンポン、ケルケズ、ヴィルツ、エキティケらに3億ポンド以上を注ぎ込んだクラブは、アレクサンダー=アーノルド、ルイス・ディアス、ダルウィン・ヌニェスなど主力を次々に売却して1億8000万ポンドを手に入れています

迷えるストライカーを手離したリヴァプールは、もう一度アレクサンデル・イサクを獲りにいくでしょう。1億1000万ポンドと報じられたオープニングオファーは、1億5000万ポンドを主張するニューカッスルが拒否。あちらの後継者の目処が立ったら、プレミアリーグレコードとなる2本めの矢を放つと見られています。

「ジ・オーバーラップ」のインタビューに応じたジェイミー・キャラガーは、「素晴らしい契約になるだろう。しかしリヴァプールファンの立場からすると、イサクに1億5000万ポンドを費やすのを望んでいるわけではない。彼が最優先のターゲットだったとしても、エキティケを8000万ポンドで獲得してバックアッパーにするのは、何か腑に落ちない」といっています。

スロット監督は、2人のストライカーを両立させるのか。エキティケは、あくまでもBプランなのか。エリオットはライプツィヒに移籍するのか。サラー、ガクポ、フェデリコ・キエーザのみとなりそうなサイドにも、ロドリゴのようなビッグネームを加えるのか。PSRを考えなくていいクラブは、さらなるサプライスを隠し持っている気配を漂わせています。


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