偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドとニューカッスルが狙っていたリアム・デラップは、チェルシーがゲット。シェシュコとギョケレスの二択だったアーセナルは、ハードな交渉をクリアしてギョケレス獲得に辿り着きました。シェシュコが空いたのを見たマグパイズが7000万ポンドを超えるオファーを出すと、マン・ユナイテッドが本人を口説いてハイジャックに成功しました。

この間にリヴァプールは悠々とエキティケを引き入れ、さらにイサクを獲るべく1億1000万ポンドでオファー。ニューカッスルは当たり前のように拒否したのですが、本人は移籍したいと明言しています。カラム・ウィルソンとの契約を延長しなかったクラブは、最前線がオスラのみという最悪の事態を回避すべく、エースの後継者候補にアプローチしている最中です。

シェシュコを獲得したマンチェスター・ユナイテッドは、ホイルンドの放出も視野に入れているようです。リアム・デラップに加えてジョアン・ペドロも押さえたチェルシーは、ニコラス・ジャクソンを手離すかもしれません。止まらないストライカー・ドミノ。トレーニングからリタイアしたり、プレシーズンマッチをスキップしたりする選手が続出しています。

プレミアリーグのビッグ6のなかで、新たな9番に興味を示さなかったのはペップだけという狂乱の夏。壮大なドミノに関する最新のトピックスをチェックしておきましょう。リアム・デラップ、ジョアン・ペドロ、マテウス・クーニャ、エンベウモ、エキティケ、シェシュコと前線の争奪戦で6戦全敗のニューカッスルは、ブレントフォードのヨアネ・ウィサは何とかなりそうです。

2500万ポンドのオファーを拒否したビーズは、後釜の目処が立つまでは動かないはずです。チャンピオンズリーグに出場するクラブでプレイしたいウィサは、ボルシアMGとのフレンドリーマッチを欠場しており、代理人はロンドンに滞在しています。本人の意志は固く、マグパイズが移籍金を引き上げれば、ビーズはノーといえなくなるでしょう。

昨季のボーンマスでプレミアリーグ32試合7ゴールのダンゴ・ワッタラは、ロンドンのサウスウェストに居場所を変えるのでしょうか。ウィサが決まっても、ニューカッスルはニコラス・ジャクソンも獲りにいく可能性があるようです。チェルシーで2シーズン通算30ゴールのストライカーは、移籍という選択肢を検討したいとクラブに伝えたと報じられています。

こちらも、直近のレヴァークーゼン戦をスキップ。「スカイスポーツ」のカヴェ・ソルヘコル記者によると、ブルーズのスタンスは「適切なオファーがあれば売るけど、残留となってもOK」で、評価額は6000万ポンドといわれています。ニューカッスルはウィサに絞るのか、ニコラス・ジャクソンとダブルはあるのか。2人合わせて1億ポンドなら、許容範囲でしょう。

余剰戦力の整理を進めているブルーズは、アルマンド・ブロヤをバーンリーに売却しました。移籍金は非公開ですが、「BBC」のスティーヴ・サトクリフ記者は「最大で2000万ポンド」といっています。シャビ・シモンズとガルナチョの獲得に近づいているクラブにとって、クリストファー・エンクンクの放出も重要なタスクです。

マンチェスター・ユナイテッドで出番が減りそうなホイルンドに、ACミランが興味を示しているようです。ファブリツィオ・ロマーノさんによると、予算がないセリエAのクラブはローン移籍希望で、オールド・トラフォードは520万ポンドのレンタルフィーとサラリー全額負担ならゴーサインを出すそうです。本人は残留希望で、クラブも売却が必須ではありません。

依然としてイサクもファーストチームから離れており、本人と話し合いを重ねたエディ・ハウ監督は「今の状況で、彼を招集できないのは明らか」とコメントしています。タインサイドで揺らいでいるドミノの牌が倒れたら、ロンドンとサウスコーストでもカタカタと軽快な音が鳴り響くでしょう。われわれはただ、その日を待つのみです。