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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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スパーズがサヴィーニョ獲得をめざしてマン・シティと交渉中…衝撃の速報はリアルか、ゴシップか?

ファブリツィオ・ロマーノさんが信頼性が高いからといって、今朝の衝撃的なポストをそのまま受け入れるわけにはいきません。「トッテナムがマン・シティのサヴィーニョ獲得をめざしてクラブ間交渉をスタート!スパーズとシティの間で既に交渉が進んでいる。サヴィーニョはオープンで、両クラブが移籍金で合意すれば前向きに検討するだろう」。にわかに信じがたい話です。

昨年の夏にジローナから獲得したばかりで、まだ21歳。プレミアリーグの最初のシーズンは28試合1ゴール8アシストともの足りない数字でしたが、前年のラ・リーガでは37試合9ゴール10アシストと素晴らしいスタッツを残しており、伸びしろがある選手です。左右のウイングに加えて、10番やセカンドストライカーもこなせるユーティリティーも、ペップのチームに必要でしょう。

どこかのメディアが追いかけているのではないかと、「アスレティック」「BBC」「スカイスポーツ」「テレグラフ」を見てみたのですが、今のところ全員ノータッチ。さらにリサーチを進めてみると、「TBRフットボール」のジェイミー・ブラウン記者が、金曜日に「サヴィーニョの代理人がスパーズに売り込んだ」と報じていました。

「マン・シティは今のところ、若手を売るかどうかを明らかにしていない」。これが事実なら、本人がチームに不満を抱いているということになります。こういうときに、怪しいゴシップの片棒を担ぎたくなければ、「続報が出るまでおとなしくしている」のが賢明なのですが…。「サヴィーニョが移籍したくなった理由」を想像するぐらいは、やってみてもいいでしょう。

最初に思い浮かぶのは、「チーム内の競争の激化」です。オスカー・ボブの復帰やニコ・オライリー、クラウディオ・エチェベリの成長によって、マン・シティの前線の充実度は高まっています。左サイドでの起用が多いジェレミー・ドクはバリバリのレギュラーで、フィル・フォーデンも2年前の輝きを取り戻せば右サイドを譲らないでしょう。

ハーランドの背後には、マルムシュとラヤン・シェルキがいます。グリーリッシュとジェームズ・マカティーが放出候補とされている現状を見て、出場機会の減少を予感した21歳のウインガーが新たなステージを求めたという筋書きはリアリティがあります。2つめの可能性は「得意の左サイドでプレイさせてもらえない」。これもまた、ありえないといい切れる話ではありません。

現地のスパーズサポーターのブログが「ロマーノがいってたぜ。マジか!」と盛り上がっているのを見かけたのですが、そのなかに「先に獲得したモハメド・クドゥスとかぶるのに」という一文がありました。昨シーズンのプレミアリーグで彼を見てきたファンのなかには、「右サイドが定位置」というイメージがある人もいるようですが、ジローナでは逆サイドが大半でした。

速報を配信したロマーノさんは、「トーマス・フランクはサヴィーニョを理想の選手と評価」と添えています。左サイドで3アシストのウェストハム戦や、1ゴール1アシストのレスター戦を見て、「ソン・フンミンの後継者にぴったり」と思ったのかもしれません。彼が右サイドでストレスを溜めていたのなら、レジェンドが去ったスパーズへの売り込みはベストタイミングです。

3つめは、「実はペップと揉めた」。クラブワールドカップのアル・ヒラル戦の後、もっと守備をしろといわれて…という「ジョアン・カンセロ現象」を妄想してみたのですが、フルタイム出場からのトラブルの可能性は低いでしょう。これ以外は、「ロマーノさんの夢に出てきた」「サラリーが不満」「楽しそうなロンドンで暮らしたい」ぐらいしか思いつきません。

マンチェスター・シティが1年前にジローナに支払った移籍金は2100万ポンド。アドオンを含めると最大3360万ポンドといわれていますが、無冠のシーズンに生じたインセンティブは、あっても微々たるものでしょう。「移籍金5000万ポンドでアドオン1000万ポンド、次の移籍で20%のマージンを支払うセルオン条項付き」などといわれれば、グリーンライトが灯る可能性があります。

モーガン・ギブス=ホワイトを獲り逃したスパーズは、前十字靭帯損傷のジェームズ・マディソンの代役とソン・フンミンの後釜の獲得が急務です。それなりの価格で、どちらのポジションにも入れるサヴィーニョが魅力的なのは間違いないでしょう。ロマーノさんのネタの仕入れ先はマッテオ・モレット氏のようですが、どちらからも続報はありません。今、あちらは深夜ですね…。


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