2025.08.14 移籍ニュース2025-26移籍ニュース
ドンナルンマはプレミアリーグ参入希望!ビッグ6がGKを獲得する可能性はあるのか?

「もしそれが叶わなくても、みなさんのサポートと愛情はかけがえのないもので、決して忘れません。すべての感情、魔法のような夜。家族のように迎えてくれたみなさんを、いつまでも心に刻み続けていきます。そして第二の家族であるチームメイト。ともに戦い、笑った時間、共有した全ての瞬間をありがとう。あなたたちは永遠に兄弟です。このクラブでプレイし、この街で過ごしたことは大きな栄誉でした。ありがとう、パリ」
プレミアリーグファンのなかにも、リヴァプール、アストン・ヴィラ、アーセナルの希望を潰した数々のビッグセーブを忘れないという人がいるでしょう。パリを史上初のビッグイヤー獲得に導いたジャンルイジ・ドンナルンマが、クラブを去ることになりました。「スカイイタリア」のインタビューで、代理人のエンツォ・ライオラが交渉決裂の経緯を赤裸々に語っています。
「ジージョが残留を希望していたため、現在の年俸を下回るオファーを受け入れた。しかしその後、彼らが一方的に条件を変えてきたので、交渉を打ち切ってCLの決勝の後に再度コンタクトを取ることに合意した。クラブワールドカップの前に連絡したときは、残留の意思を示していたのに…。この10日間で起こった事態は想定外だった」
欧州を制したクラブがリールのリュカ・シュヴァリエを獲得し、ドンナルンマを手離した経緯をひとことでいえば、「ルイス・エンリケの理想のGKはワールドクラスのショットストッパーではなかった」となります。「アスレティック」のGKアナリスト、マット・ピズドロフスキー記者は、「ビルドアップとハイボールが課題だった」と解説しています。
「ドンナルンマはセーフティーな状況では優れたパス能力があり、CBやSBにスムーズに配球するが、前に出てプレスを引きつけたり、相手のラインを分断するパスを出したりはしない。ルイス・エンリケの下では、これが問題となっていた。マイボールでGKがフィールドプレーヤーとして機能することをためらうと、チームはペースダウンしたり、コントロールが難しいエリアに追い込まれたりする。シュバリエの獲得は、限界を打破しようとするパリの決意を示している」
過去のプレミアリーグでいえば、ジョーハートからブラボ、エデルソンやミニョレからアリソン、ラムズデールからダヴィド・ラヤと同様のモデルチェンジです。ダヴィド・デ・ヘアをアンドレ・オナナは、前任者の安定感の欠如がきっかけですが、こちらもドンナルンマと重なる弱点が課題の本質だったはずです。
「プレミアリーグは、ジージョにとって正しいステップ。今はそのために動いている」。イングランドに売り込もうとしているエンツォ・ライオラは、今回のディールが意外と難しいことにすぐ気づくのではないでしょうか。プレミアリーグのビッグ6を見渡すと、GKに投資する可能性があるのはマンチェスター勢だけでしょう。
リヴァプールとアーセナルは、アリソンとラヤという理想的なGKを既に手に入れており、ママルダシュビリとケパ・アリサバラガで第2GKを強化したばかりです。チェルシーのターゲットはウインガーとCBで、ロベルト・サンチェスとヨルゲンセンを起用し続ける方針のようです。スパーズにはヴィカーリオがいて、ビッグマネーを積むならサヴィーニョやロドリゴでしょう。
マンチェスター・シティはドンナルンマに興味ありと報じられていますが、「スカイスポーツ」のライアル・トーマス記者とエイドリアン・カジュンバ記者は、「彼らの希望は、エデルソンがクラブに留まり、No,1のGKとして活躍することだ。ガラタサライやサウジのクラブから締め切り前にオファーが届いたら、そこで決断を迫られることになる」といっています。
アンドレ・オナナが開幕に間に合わないマンチェスター・ユナイテッドは、中盤センターの強化を優先しており、3000万ポンド以下といわれても動かないかもしれません。パスワーク重視でデ・ヘアをオナナにスイッチしたのに、ドンナルンマでビルドアップが微妙になるという逆戻りはよしとしないのではないでしょうか。
中堅クラブに目を移すと、ラムズデールを獲得したニューカッスルはノーサンキュー。パスの精度が高いセルスを擁するノッティンガム・フォレストと、ディーン・ヘンダーソンが絶好調のクリスタル・パレスも興味なしでしょう。エミリアーノ・マルティネスに移籍の噂があったアストン・ヴィラは、「この夏の退団はない」と明言しています。
このほかのクラブは、パリで天下を取った守護神のほうが難色を示すでしょう。「ドンナルンマがプレミアリーグでプレイできるかどうかは、エデルソンの去就次第」はいいすぎでしょうか。不安定なオナナの競争相手として…という話もなくはないものの、サラリーがハードルになりそうです。「イタリアのクラブとの交渉は一切ない」といい切った代理人の立ち回りに注目しましょう。
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