2025.08.17 プレミアリーグ観戦記2025-26プレミアリーグ観戦記
【Wolves×MAN.CITY】圧巻レインダース&ハーランド!4発圧勝のペップが抱える最大の悩みは…?

GKトラフォード、DFリコ・ルイス、ジョン・ストーンズ、ルベン・ディアス、アイ・ヌーリ。MFレインダース、ニコ・ゴンザレス、ベルナルド・シウヴァ、FWオスカー・ボブ、ハーランド、ジェレミー・ドク。厳しい船出を強いられたペップですが、昨季プレミアリーグで16位だったウルヴスが、主力をごっそり抜かれた急造チームだったのは幸運といえるでしょう。
マテウス・クーニャ、ゴンサロ・ゲデス、アイ・ヌーリが移籍し、セメドとサラビアは契約満了でアウト。前線を強化するべく獲得したフェル・ロペスとジョン・アリアスはベンチスタートです。キックオフから15分までは慣らし運転で、ミスパスからカウンターを喰らうシーンもありましたが、18分のCKを頭で合わせたハーランドの最初のシュートでエンジンがかかりました。
ウルヴスのサポーターがここで一斉に立ち上がり、拍手を送ったのは、ディオゴ・ジョッタの黄色のシャツは18番だったからです。直後にベルナルド・シウヴァが左からクロスを入れると、体が伸びきったハーランドのヘッダーは右にアウト。ウルヴスの再三のカウンターは、ラインの裏を突く勝負のパスがことごとく通らず、打てる形になる気配はありません。
33分からのニコ・ゴンザレスとアイ・ヌーリのミドル連打は、黄色い壁がブロック。34分の先制ゴールのきっかけは、ダブルタッチで2人をかわしたレインダースがボックス右に浮かした絶妙なパスでした。ウェルフェの裏を取ったリコ・ルイスが高速のグラウンダーをファーに走らせると、ハーランドが左足のインサイドに当ててネットを揺らしました。
さらに37分、自陣で奪ったオスカー・ボブが中央をドリブルで進んだカウンター。ラストパスを左で受けたレインダースが、左足のダイレクトショットをファーのサイドネットに突き刺しました。ミランから来たプレーメイカーは、前半だけで1ゴール1アシストの鮮烈なデビュー。ケヴィン・デブライネの全盛期の話を持ち出す評論家は、減るのではないでしょうか。
前半は0‐2、シュートは2対9、オンターゲットは0対2。後半開始早々にウェルフェが右サイドを突破し、ニアに出たグラウンダーに走り込んだストランド・ラーセンが左足で合わせますが、ボールはニアポストすれすれを抜けていきました。ウルヴスのエースは58分のFKのチャンスでも、ボックス右に持ち込んで浮かしたシュートをトラヴァースにセーブされています。

3-0の66分にジェレミー・ドク、ベルナルド・シウヴァ、リコ・ルイスが下がり、マテウス・ヌネス、ニコ・オライリー、マルムシュ。ハーランドがお役御免となったのは73分で、オリンピック・リヨンから加わった22歳のシェルキが呼ばれました。75分にストランド・ラーセンが左から放った鋭いシュートは、トラフォードがセーブ。4点めが決まったのは、81分でした。
ボックス手前に縦パスが出ると、ニコ・オライリーとアグバドゥが競ったボールをさらったシェルキが、右に持って迷わずシュート。ジョゼ・サの指先を抜けたボールが左隅に収まりました。マンチェスター・シティが0-4で圧勝。マン・オブ・ザ・マッチは、ニコ・ゴンザレスに次ぐ11.8kmを走破してチャンスを創り続けたティジャニ・レインダースでしょう。
シティズンが盛り上がるゴールラッシュでしたが、次節のスパーズ戦では中盤のミスを減らさなければなりません。ブレントフォードの看板だったトーマス・フランクの速攻とサイドアタックは健在。リシャルリソンの2発とブレナン・ジョンソンのゴールでバーンリーを下した一戦は、右サイドのモハメド・クドゥスが脅威で、アイ・ヌーリが裏を取られたら間違いなく決定機です。
初戦を勝利で終えたペップ・グアルディオラは、数人が移籍した今もチームが大きすぎると考えているようで、「選手を自宅に残すのは嫌だ。健全ではない。いい雰囲気や競争心を育むことはできない。全員がプレイできると感じ、チームに貢献できると思えなければならない。今後の2週間で選手やエージェントと話し合い、解決策を探るつもりだ」といっています。
エデルソンはガラタサライに向かうのか。リコ・ルイスはノッティンガム・フォレストのオファーを受けるのか。エベレチ・エゼを獲得するといわれているスパーズは、サヴィーニョも引き入れる可能性があります。最初の試合で誰が主軸となるのかを明確にしたマン・シティは、ピッチの外の動向にも注目です。
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