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偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

「約束を破られたら関係は続けられない」…渦中のイサクが自らの言葉でクラブに抗議!

アレクサンデル・イサクが、自らの言葉で一連の騒動について語りました。「BBC」が「火曜日の夜にマンチェスター・オペラハウスで開催されたPFAアワードの授賞式に欠席する可能性があるようだ」と報じたことを受けて、「Instagram」のストーリーで出席しない理由を説明したという流れです。まずは、メッセージの全文を紹介しましょう。

「2024-25シーズンのプレミアリーグのチーム・オブ・ザ・シーズンに、仲間であるプロフェッショナルたちから選ばれたことを誇りに感じています。まず最初に、これまでずっとサポートし続けてくれたチームメイトとニューカッスル・ユナイテッドのみなさんに、感謝の気持ちを伝えたいと思います」

「今夜のセレモニーには参加しません。いろいろなことが起こっているなかで、そこにいるのは適切ではないと感じているからです。これまで長い間、人々がさまざまな発言をしてきましたが、私は黙っていました。その沈黙が、自分に関する事実とは異なる解釈を許してしまったのです。彼らは、自らの言葉が密室で語られた真の合意や発言を反映していないとわかっています」

「現実には約束が交わされており、クラブは長きに渡って私の立場を認識しています。今になって、これらの問題が突然浮上したかのように振る舞うのは、誤解を招く行為です。約束が破られ、信頼が失われたら、関係は続けられません。これが今の私の状況であり、変化が全員にとって最善の結果になる理由です。決して自分だけのためではありません」

アーセナルに移籍する際に、「1年前に交わした紳士協定を守ろうとしない」とスポルティングCPを批判し、トレーニングへの合流を拒否したヴィクトル・ギョケレスと近しい話です。ポルトガルでは、フレデリコ・ヴァランダス会長が「退団は認めているものの、移籍金の額までは約束していない」と反論したのですが、ニューカッスルは「約束」について何も語っていません。

イサクとニューカッスルの間に、「2025年の夏に一定の額を超えるオファーがあれば、移籍を容認する」という握りがあったのだとすれば、リヴァプールの不可解なオファーも説明できそうです。どうしてもほしい選手であれば、1億1000万ポンドとアドオンを断られた後、次に提示する条件を検討するのが通例です。しかしレッズは、そのまま降りてしまいました。

事前にいけると聞いていた額を出して、拒否されたのであれば、「話が違う」と席を蹴るのも理解できます。2度めのオファーがないのはポーズなのか、センターはエキティケのみと決めたのか。その後もイサクとはつながっており、ニューカッスルの対応を注視していると考えると、オファーがないのに「リヴァプールに移籍したい」といい続けている現状と辻褄が合います。

状況証拠による推測ですが、「移籍は容認したけど、総額1億5000万ポンドと後任の確保という条件は譲れない」がクラブの言い分なのではないかと思います。残留の可能性を捨てないというなら、イサクの態度に激怒しているサポーターに、広報できる範囲で状況を説明したほうがいいのではないでしょうか。

彼が何らかの約束を盾にして抗議しているのであれば、一方的に謝罪させられて、セント・ジェームズパークで野次られる未来は受け入れられないでしょう。外野のおせっかいと重々承知しつつも、プレミアリーグとワールドカップで素晴らしいゴールシーンを見たいファンとして、関係者が揃って納得できる落としどころはないものかと考えてしまいます。

もとよりどちらかの肩を持つ気はなく、「約束を反故にするのも、職場から勝手に離脱するのもまずいですよね」としかいえませんが、片やがサイン入りの書面でもう一方が口頭なら、クラブが有利といわざるを得ません。とはいえ、口約束でも具体的な話なら「契約」です。突破口を開くことができるのはクラブだけですが、果たして…?


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