イングランドのプレミアリーグ(ときどきチャンピオンズリーグ)専門ブログ。マンチェスター・ユナイテッド、アーセナル、リヴァプールetc.

偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

水曜日の合意報道から一転…エゼを獲り逃したスパーズは、アーセナルの強奪を回避できたのか?

「スパーズに同情している。これは『Football Manager』のようなゲームではない。現実の世界だ。彼らが苦境に立たされているときに、蹴落とすようなことはしたくない。今は、経営の視点で考えようとしている」。エベレチ・エゼをライバルに強奪されたスパースについて、「スカイスポーツ」のカヴェ・ソルヘコル記者は、「彼らはできる限りのことをした」と評しています。

「スパーズファンの多くは、先週の金曜日に期限切れとなったリリース条項をなぜ発動しなかったのかと疑問に思っているようだ。おそらく彼らはやろうとしたのだろう。選手が引き延ばした可能性もある。エゼは選択肢を残しておきたかったのかもしれない。ファンはダニエル・レヴィを激しく批判しているが、冷静に状況を捉えるべきだろう」

スパーズがクリスタル・パレスと合意に至るまでの報道を見ると、「手を尽くした」という表現にうなずくしかありません。「ダニエル・レヴィ会長とスティーブ・パリッシュ会長が直接話し合っている」と伝えたファブリツィオ・ロマーノさんも、「スパーズの関係者は今週中に完了するといっている」とレポートしたベン・ジェイコブズさんも、「総額6000万ポンド」と報じていました。

これが事実なら、リリース条項の6750万ポンドを選ばなかった理由は明らかです。カヴェ・ソルヘコル記者も、「リリース条項を発動させると、一括支払いが必要だったのかもしれない。あるいは、よりよい条件を得るために待った可能性もある」という見解を示しています。無事に獲得できていれば、コスト削減につながった賢明な判断と称えられていたでしょう。

会長主導で動いてトップ会談を行い、リリース条項が切れてから5日めに合意に至っています。アーセナルが動く気配はなく、「アスレティック」は「エゼはスパーズに何をもたらすのか」と題した記事を配信していました。クリスタル・パレスに「カンファレンスリーグのフレドリクスタ戦に出場させたいので、少し待ってほしい」といわれれば、「どうぞ」と返すしかありません。

狙ったコースにシュートを打って、GKは棒立ち。決まると思いきや、突如CBが現れてダイビングヘッド…!彼らが抱えていた唯一にして最大のリスクは、アーセナルのアカデミー出身だったエゼの古巣への思いでした。イーグルスは1日だけ引っ張りたかった。エゼはぎりぎりまで待った。水曜日の午後、残されたわずかな時間にアンドレア・ベルタSDの魔の手が忍び寄った…

8月3日にジェームズ・マディソンが前十字靭帯損傷という重傷を負った後、すぐに動かなかったという批判は酷でしょう。「スカイスポーツ」の記者に倣って、結果論で彼らを詰問するのは避けたいと思います。とはいえ、ソン・フンミンが移籍し、クルゼフスキが出遅れているチームにとって、左サイドもセンターもOKのエゼの獲り逃しは激痛です。

スパーズは既に、次なるターゲットを追いかけているようです。昨季のリーグアンで32試合5ゴール10アシストという数字を残したモナコのマグネス・アクリオシュは、プレミアリーグにフィットするのでしょうか。以前から注視していたサウサンプトンの19歳の逸材、タイラー・ディブリングはクラブが抵抗すると目されています。

ソン・フンミンの後継者として期待できるサヴィーニョも、マンチェスター・シティが難色を示していると報じられています。9月1日のデッドラインデーまで、残り10日。次は何としても決めなければなりません。ダンソ、ヴィシュコヴィッチ、高井幸大、パリーニャ、クドゥス、マティス・テルと要所に新戦力を引き入れたスパーズの最後のパーツに注目しましょう。


おもしろいと思っていただけた方は、お時間あれば、下のブログランキングバナーをクリックしていただけると大変うれしいです。所要時間は5秒です。何とぞよろしくお願いいたします!


コメントを残す