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偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

CL出場権、得点王…いよいよファイナル!プレミアリーグ最終節の見どころ総ざらい!

いよいよこの日がやってまいりました。「プレミアリーグのいちばん長い日」、全10試合同時刻開催の最終節です。今季最大の注目ポイントは、マンチェスター・シティ、リヴァプール、アーセナルが争うチャンピオンズリーグ出場権争奪戦。プレミアリーグ3位がCLグループステージにストレートイン、4位は本大会出場を賭けたプレーオフにまわり、5位はヨーロッパリーグ出場となります。現在の状況を、いま一度載せておきましょう。3位マンチェスター・シティは勝ち点75、得点75失点39で得失点差は36。4位リヴァプールは勝ち点73で、得点75失点42の33。レッズのすぐ下まで追い込んできたアーセナルは、勝ち点72で得点74失点43の得失点差31です。

最終節のカードを見てみましょう。相手関係が最もラクなのは、リヴァプール。アンフィールドで、既に降格が決まっているボロに勝てばよいという条件ならあっさりクリアできそうです。プレミアリーグ19位に沈むボロは、後半戦1勝7分10敗、勝ったのは最下位サンダーランドとのホームゲームのみ。35節にマンチェスター・シティ戦をドローに持ち込んだのは不気味ですが、これは本拠地リバーサイドのゲームであり、アウェイでは2分6敗です。3クラブのなかで唯一アウェイゲームとなるマンチェスター・シティも、16位のワトフォードは与しやすい相手です。5連敗中のチームは、マッツァーリ監督のシーズン終了後の解任を発表したばかりで、「今季最後のホームゲーム」ということ以外に本気で勝ちにいく理由はありません。

最も厳しいのはアーセナルですが、既にヨーロッパリーグ出場権を得ている7位エヴァートンは、直近4試合でわずか1ゴール。12月にグディソンパークで敗れてはいるものの、目標なきチームにエミレーツで負けるわけにはいかないでしょう。3つのクラブがチャンピオンズリーグ出場権を得るための条件を、以下に整理させていただきます。

【チャンピオンズリーグ出場権獲得の条件】
■マンチェスター・シティは勝てばプレミアリーグ3位確定。ドローでも4位以内確定
■リヴァプールは勝てば4位以内確定。ドローあるいは1点差以内の敗戦でもアーセナルが勝たなければOK。
■アーセナルは、上位2クラブが敗れて自らが勝てば最高で3位の可能性あり。リヴァプールがドローか敗戦なら勝てばOK。マンチェスター・シティが敗れた場合は、得失点差5をひっくり返せればOK

【勝ち点、得失点、総得点で並んでプレーオフ実施となる場合の例】
■リヴァプールが0-2敗戦、アーセナルが1-1なら4位を決めるプレーオフ
■マンチェスター・シティが0-4敗戦、アーセナルが1-0ならプレーオフ
 (リヴァプールが勝っていれば4位決定戦、ドロー以下なら3位決定戦)
■マンチェスター・シティが3-3、リヴァプールが3-0なら3位を決めるプレーオフ

まっすぐ予想すれば「順位は変わらず」。事件が起こるとすれば、レッズのドローでしょうか。勝つしかないアーセナルにとって気がかりなのは、プレミアリーグ得点王争いでロメウ・ルカクがハリー・ケインに逆転されたことです。2点差を追う立場となったルカクは、勝っても負けても大勢に影響がないチームのなかで、唯一明確な目標がある選手です。4点差のアレクシス・サンチェスは、前半でハットトリックを達成するぐらいのスペシャルな展開がなければ目の色が変わることはなさそうですが、エヴァートンの10番は序盤から強引に狙ってくるでしょう。ローテンションでゲームに入ることが多いガナーズの守備陣は要注意です。

このほか、最終節で記録がかかっているチームを紹介しましょう。最下位サンダーランドと戦うチェルシーは、プレミアリーグ創設以来初めてとなる年間30勝を狙います。これを達成すれば、勝ち点93は2004-05シーズンにモウリーニョ監督のチェルシーの95に次ぐハイレベル。2003-04シーズンに無敗でプレミアリーグを制して「ザ・インヴィンシブルズ」と呼ばれたアーセナルの90を超える堂々の優勝です。今日の試合がラストゲームとなるかもしれないジョン・テリーは、公式戦67ゴール&プレミアリーグ41ゴールという「DFとしての最多ゴール記録」を更新していただければと思います。個人記録では、クリーンシートが最も多いGKに贈られる「ゴールデン・グラブ」にも注目です。現在TOPは16試合のクルトワ、追いかけるのは15のロリス。チェルシーがベゴヴィッチを出し、ハル・シティ戦にロリスが出場してゴールを許さなければ、首位と2位の守護神が並んで栄誉を受ける格好となります。

最後に、ちょっぴり残念な記録を紹介しましょう。「ホームゲームにおける最多ドロー」。過去最多は、1996-97のシェフィールド・ウェンズデーと、1997-98、2003-04の2回記録したレスターの「10」ですが、マンチェスター・ユナイテッドは既に並んでおり、最終節のクリスタル・パレス戦で単独トップの座を狙います。記録達成を予感させるモウリーニョ監督のコメントを紹介しましょう。

「クリスタル・パレス戦はジョエル(・カストロ・ペレイラ)だ。とても優秀なGKなので、守備は安泰だろう。ミッチェル、マクトミネイ…もちろんアクセル(・トゥアンゼベ)もバイリーも、ウィロックも使う。ハロップやダーンリーもプレイさせる」「日曜日は、オールド・トラフォードのサポーターが広い心でわれわれの戦い方を受け入れてくれることを祈っている」「ビッグ・サムは、よき友人であることを示してほしい。ザハにはスローに動くよう指示し、ベンテケには家にいるように伝えてほしい。お手柔らかに願いたいものだ」

…「分ける気満々」ですね!?オールド・トラフォードで開催される今季最後のゲームに足を運んだ熱心なサポーターのみなさんには申し訳ありませんが、ヨーロッパリーグに勝てるなら、ここで引き分けていただいても一向に構いません。アーセナル戦でプレミアリーグデビューしたスコット・マクトミネイ君のゴールにささやかに期待しつつ、ライブ中継はチャンピオンズリーグ出場権争いのほうを優先させていただく所存であります。以上、プレミアリーグ最終節の見どころ総ざらいでした。ああ、優勝メンバーが揃うのは最後になりそうなレスターも観ないと…。

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“CL出場権、得点王…いよいよファイナル!プレミアリーグ最終節の見どころ総ざらい!” への5件のフィードバック

  1. イレブン より:

    今夜は、アーセナルのゲームに集中します。
    おそらく勝っても4位には上がれないでしょうが、意地を見せて来季に繋げて欲しいと思っています。
    まだ早いですが、今季も楽しく面白い記事をありがとうございました。
    おーっと笑まだELとFAがありました。引き続き、レポートを楽しみにしています。

  2. Macki より:

    更新ご苦労様です。
    いよいよ最終節ですね。レッズファンの私は最後まで気が抜けません。アンフィールドでゲームが行えるのもかなりのアドバンテージだと思ってます。まずはどんな形でも勝つことが大事ですね。楽しみと緊張が交錯しますね(苦笑)

  3. 新参 より:

    シティ戦同様に、チェンバースの大ハッスルを期待します。エヴァートンがというよりはクーマンが苦手なアーセナルは、得失点差よりも勝ちにこだわってほしいです。あわよくば大勝というスタンスで。

  4. nyonsuke より:

    更新お疲れ様です。

    今日は兎にも角にもレッズの勝利あるのみです。
    クロップ監督のサッカーが来季CLを席巻し、PLを制覇するために、最も大切な試合となりました。
    前節同様、コウチとスタリッジの活躍を期待しています!

  5. makoto より:

    イレブンさん>
    ありがとうございます!アーセナルが勝たないと盛り上がらない展開です。期待してます。

    Mackiさん>
    最終節の前は、緊張しますよね。

    新参さん>
    3位を狙うなら大勝必須ですし、大勝すればレッズが勝っても4位のチャンスがあります。目標を高くもって戦っていただきたいですよね。

    nyonsukeさん>
    苦しいシーズンだったスタリッジは、これまでの悔しさを晴らすような大きな仕事をしてほしいですね。

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