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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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補強総額は2億7700万ポンド…チェルシーの夏の収支はプラスマイナスゼロって、ホントですか?

カーニー・チュクエメカのドルトムント移籍が決まったようです。昨シーズンの後半からローンでBVBに加わっていた21歳のMFは、17試合1ゴールという数字を残し、2400万ポンドで完全移籍となります。2022年にアストン・ヴィラに支払った移籍金は2000万ポンド。プレミアリーグの出場は32試合に留まり、期待に応えたとはいえませんが、収支はプラスで悪くない売買です。

ジョアン・ペドロ、バイノー=ギッテンス、リアム・デラップ、ジョレル・ハト、エステヴァン・ウィリアン、ダリオ・エスゴ、ママドゥ・サール、ケンドリー・パエスに総額2億7700万ポンド。今や毎年恒例となった大型補強を見て、PSRはクリアできるのかとハラハラしているファンもいるようですが、この夏の収支はプラスマイナスゼロに近づいています

売却リストを見ると、5200万ポンドのノニ・マドゥエケと4370万ポンドのジョアン・フェリックスが2トップで、ペトロヴィッチ、デューズバリー=ホール、ウゴチュク、アルマンド・ブロヤ、レナト・ヴェイガ、チュクエメカと2000万ポンド以上のお買い上げが8人。ケパやベッティネッリらを加えると2億7000万ポンドを超えており、さらに売却候補が7人も残っています。

ベン・チルウェル、アクセル・ディサシ、ラヒム・スターリング、ダヴィド・ダトロ・フォファナはローンとなりそうですが、ニコラス・ジャクソン、クリストファー・エンクンク、タイリーク・ジョージはいい値段で売れる可能性があります。アレハンドロ・ガルナチョとシャビ・シモンズの獲得は、3人の退団が条件となっているようです。

渦中のアタッカーたちは、残り6日で移籍が決まるのでしょうか。最も可能性が高いのはエンクンクで、ライプツィヒがシャビ・シモンズを譲り渡す代わりに、元エースの復帰を画策していると報じられています。「アスレティック」のデヴィッド・オーンスタイン記者によると、エンクンクは乗り気で、交渉のポイントは移籍金の額だそうです。

エンクンクに4320万ポンドのタグを付けたチェルシーは、「シャビ・シモンズ獲得のために5200万ポンドを用意」と伝えられていますが、どちらもライプツィヒの見積もりとはギャップがあります。オランダ代表MFが「何としてもチェルシーに行きたい」といっているので、決着する雰囲気ではあるものの、短期間で決まるかどうかはわかりません。

一方、ニコラス・ジャクソンについては「妥当なオファーがあれば売る」というスタンスです。「スカイスポーツ」によると、チェルシーの評価額は7000万ポンドで、ローン希望のバイエルンには「買取義務付きなら検討する」と返しているそうです。彼らの期待はイサクの退団。ニューカッスルがリヴァプールに売ると決断したら、後釜として声がかかると見ているようです。

イタリアから声がかかったタイリーク・ジョージも、売却が必須ではありません。ローマのリッキー・マサラSDは精力的に動いており、昨日はチェルシーとの会談の後、選手の代理人と契約条件について協議しています。ファブリツィオ・ロマーノさんは、「チェルシーは高額のセルオン条項付きの完全移籍を希望している」といっており、時間切れになる可能性もあります。

マンチェスター・ユナイテッドが5000万ポンドを要求しているガルナチョは、買い叩こうとしているチェルシーが歩み寄るとは思えず、今季は「とりあえずローン」となってしまうかもしれません。最後は静かにシャッターを下ろすのか、「獲得も売却も4億ポンド」という偉業(?)を達成するのか。どんな結末となっても「リーグNo.1の商売上手」であることは間違いありません。


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