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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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【Newcastle×Arsenal】得意のCKからミケル・メリノ&ガブリエウ!ガナーズが劇的な逆転で難敵を撃破!

ミケル・アルテタ監督とアーセナルの選手たちにとって、ニューカッスルは嫌な相手です。昨シーズンのプレミアリーグは1-0、1-0のイーブンですが、カラバオカップの準決勝はホームもアウェイも2-0の敗戦。セント・ジェームズ・パークでは3連敗です。プレミアリーグ6節のアウェイゲームは、苦手意識がない新戦力が3人入っていますが、ゴール欠乏症を解消できるでしょうか

今日の布陣は、エゼをトップ下に配する4-2-3-1のようです。GKラヤ、DFティンバー、モスケラ、ガブリエウ、カラフィオーリ。中盤センターはズビメンディとデクラン・ライス、2列めにサカ、エゼ、トロサール、最前線にギョケレス。キックオフ直後にサカが倒され、デクラン・ライスがFKをニアに入れると、ギョケレスのヘッドはニック・ポープがキャッチしました。

4分のリヴラメントのロングスローは、モスケラが触ってラヤがキャッチ。直後にティンバーがアーリークロスを上げると、胸トラップからのエゼの左足ボレーは、左に反応したポープのビッグセーブに阻まれました。7分にサカとワンツーをかわしたティンバーが中に絞り、ギョケレスに縦パスを通すと、右足のシュートをブロックしたのはボトマンでした。

11分にボックス右手前でキープしたのは、ジェイコブ・マーフィー。ハイクロスがファーのダン・バーンに入ればやっかいですが、低いボールはティンバーがダイビングヘッドでクリアしています。CKでティアウに競り負けているのは気がかりですが、フリーにしなければ何とかしのげるでしょう。14分にジェイコブ・マーフィーのバックパスをさらったのはギョケレスです。

ポープと接触したストライカーが転倒し、ジャッジはPK。しかしオンフィールドレビューでGKがボールに触っていたのが認められ、ノーファールとアナウンスされました。デクラン・ライスが左からファーに上げたFKを、ギョケレスが頭で折り返したのは24分。ニアにいたカラフィオーリのヘッドは、右に逸れていきました。

1分後、ティンバーの縦パスが右に流れたギョケレスに通り、落としを受けたサカが中央のデクラン・ライスにつなぐと、外を並走するトロサールが余っています。優しいラストパスを受けたベテランが左足でニアを狙うと、ポストにヒット。29分のカラフィオーリのロングスローがクリアされると、直接叩いたエゼの強烈なボレーはポープが右に弾き出しました。

32分に右からドリブルで仕掛けたサカは、ボックス右からのシュートをブロックされてCK。34分にラヤに戻そうとしたモスケラのキックは、明らかなミスでゴールラインを越えていきました。ショートコーナーからトナーリがゴール前に浮かすと、倒れたガブリエウの背後にいたヴォルテマーデのヘッドが左隅に決まりました。プッシングという抗議は、通らなかったようです。

7分の追加タイムはアーセナルの攻勢ながら、サイドアタックはシュートにつながらず、不完全燃焼のハーフタイム。サカは2人がかりで封じられており、トロサールのサイドを崩せる気配はありません。ポゼッションは46%対54%、シュートは4対9、オンターゲットは3対4。アルテタ監督は、最初の45分でモスケラを下げ、後半のピッチにサリバを送り出しています。

51分、カラフィオーリの高速クロスを頭に当てたギョケレスは、左に流れたボールをキープできず。サカ、デクラン・ライス、トロサールと左につないだ55分のアタックは、クロスを受けたエゼが窮屈なボレーを打ち上げてしまいました。57分に左のアンソニー・ゴードンがニアのジョエリントンに預けると、ギョケレスをかわして放った左足のシュートは右に切れていきました。

カットインしたサカからエゼ、トロサールとテンポよくまわったのは59分。19番がヒールで落としてデクラン・ライスがラインの裏に浮かすと、ティンバーの決定的なヘッドはポープが指先で右にプッシュしてCKです。ショートパスをつないで中央をこじ開けようとするアーセナルは、ラストパスが通らず、サイドに展開すると複数で囲まれてしまいます。

65分にラインの裏に抜けたジェイコブ・マーフィーは、必死に追いかけたデクラン・ライスがコースを消してブロックしました。67分にアンソニー・ゴードン、ヴォルテマーデ、ジェイコブ・マーフィーが一気に下がり、トリッピアー、オスラ、エランガ。エディ・ハウ監督は、カウンターで追加点と考えたのでしょう。

69分にサカが右からシュートを打つと、ギョケレスがトラップするもボトマンが冷静にカット。70分にサカとカラフィオーリが下がり、ミケル・メリノとマルティネッリがピッチに入っています。直後、デクラン・ライスのロングスローにミケル・メリノが競り勝ち、落下点にいたギョケレスが右に持って放ったボレーはジョエリントンに当たってゴールラインを越えていきました。

73分に座り込んだのはリヴラメント。ジャンプの着地で痛めた左膝は、担架で運ばれるほどの重傷のようです。81分にエゼの絶妙なショートパスがギョケレスに通り、ボトマンをかわして打とうとした瞬間、軸足がスリップして浮いてしまいました。82分にズビメンディがアウト。ウーデゴーアに求められているのは、ゴールに直結するプレイです。

84分、デクラン・ライスのチョイスはショートコーナー。エゼ、ウーデゴーアとまわり、リターンをもらった41番が絶妙なクロスを入れました。ミケル・メリノのバックヘッドは、右のポストの内側を叩くスーパーショット。88分にトロサールに代わってルイス=スケリー。追加タイムは8分です。94分のジョエリントンをハーヴィー・バーンズは、勝ちにいく交代策でしょう。

95分、ウーデゴーアの縦のスルーパスでルイス=スケリーがボックス左を突破。折り返しが通れば逆転でしたが、ティアウがスライディングでカットしてCKです。96分、左からのCKはウーデゴーア。危険なボールがニアに入り、ダン・バーンがガブリエウに競り負けたら、逆転のヘッダーは不可避です。今日は心ゆくまでゴールセレブレーションを続けてもらいましょう。

タイムアップの笛を聞いたガブリエウは、ピッチにひざまずいてガッツポーズ。失点の責任を感じていたのでしょう。1-2の逆転勝利の立役者は2人のストロングヘッダーですが、的確なパスワークとデュエルが目を引いたデクラン・ライスとズビメンディも称えたいと思います。後半のポゼッションは73%で、シュート数4対11、オンターゲット0対3と圧倒的優位を築いていました。

意外性があるパスで攻撃の軸となったエゼは、決定的なシュートを2本放っており、6本を記録したギョケレスとともに今後のパフォーマンスが楽しみです。敗れたニューカッスルは、守護神ポープとボトマン&ティアウのCBコンビが素晴らしかったのですが、リーグNo.1のセットピースのスペシャリストに12回もチャンスを与えたのが命取りとなりました。

リヴァプールに2ポイント差となったアーセナルは、10月の6試合のうち5試合がエミレーツで、唯一のアウェイゲームはフラムとのロンドンダービーです。遠征がないこの時期にポイントを稼げれば、今後の5試合中4試合がアウェイのレッズをかわせるのではないでしょうか。次節のハマーズ戦は、フィット感が高まりつつあるエースストライカーの爆発を期待しましょう。


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