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偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

カンファレンスリーグのキーフ戦は完勝!クリスタル・パレスが19戦連続無敗でクラブレコードを更新!

ポーランドのルブリンに乗り込んだクリスタル・パレスは、パーフェクトでした。カンファレンスリーグのリーグフェーズ1節の相手は、母国ウクライナでホームゲームを開催できないディナモ・キーウ。カップウィナーズカップを2回制している古豪は、76分のボルナ・ソサのレッドカードまで、ボックス内からのシュートをゼロに抑えられました。

0‐2とリードしてから10人になったクリスタル・パレスは、プレミアリーグでわずか3失点の守備網に崩れる兆しはなく、キーウのオンターゲットは89分の左からのCKをニアで受けたカラヴァエフのヘッダーのみ。追加タイムを守り切って終えるかと思いきや、94分にエンケティアのスルーパスでウォートンがボックス左に抜け出し、決定的なシュートを放っています。

GKネシェレットが左に弾くと、逆サイドから詰めてきたのは19歳のリオ・カルディネス。左足のシュートはドゥビンチャクにブロックされたのですが、10人になったチームのウイングバックがここまで上がってくるとは思いませんでした。そもそも彼は、この試合がトップチームデビュー。6分前に緊張した面持ちで、ムニョスとハグをかわしてピッチに入ったばかりです。

96分にも、ウォートンがボックス右にロングフィード。外から走り込んできたイスマイラ・サールが、右足のボレーをオグンダナにブロックされるのを見て、本気で3点めを決めようとしていたのかと絶句しました。CKをもらったところでタイムアップ。この瞬間、クリスタル・パレスは56年前のクラブレコードを塗り替えました

プレミアリーグ2024-25シーズンの29節、セント・ジェームズ・パークのニューカッスル戦で5-0の惨敗を喫してから、公式戦19試合連続無敗。ウインブルドンが1996年に達成したプレミアリーグ創設以降のビッグ6以外のレコードに並びました。この半年の戦績は9勝10分で、ビッグ6との対戦は4勝3分。リヴァプールに2勝1分は天晴れです。

キーウ戦の最大の収穫は、エベレチ・エゼが着けていた10番を引き継いだジェレミ・ピノのパフォーマンスでしょう。最初の30分をノーチャンスで過ごしたアウェイチームは、左サイドに張っていたアタッカーがファーに出した素晴らしいクロスで先制しました。ムニョスのヘッドは、GKの頭上を越えて左のサイドネットへ。58分の追加点も、新たな10番がきっかけです。

左サイドで縦パスを収めたジェレミ・ピノが巧みなフェイントでブラツコをかわし、ゴールライン際を突破すると、右足アウトにかけた絶妙なラストパスがニアに出ました。左足でプッシュしたのは、リヴァプール戦で決勝ゴールをゲットしたエンケティア。2つのアシストは、エゼのような意外性に満ちた素晴らしいフィードでした。

クリス・リチャーズ、ラクロワ、マーク・グエイの3バックは相変わらず鉄壁。中盤のセンターから前線を動かすウォートンは、チャンスクリエイト4回を記録しており、速攻に欠かせない存在となっています。この日は目立たなかった鎌田大地は、プレミアリーグではポジショニングとトランジションを高く評価されています。

サイドから突破を図るイスマイラ・サールは、コミュニティシールドから8戦4発と絶好調。プレミアリーグでもリヴァプール戦でも3戦連発で、最前線でターゲットとなるマテタとのコンビは破壊力抜群です。リヴァプールへの移籍が取り沙汰されたマーク・グエイは、もう1年ここにいると決めてよかったと思っているのではないでしょうか。

「スカイスポーツ」のニック・ライト記者とアダム・スミス記者は、「今季のプレミアリーグの勝敗をxG(ゴール期待値)で算出すると、4勝1分1敗のクリスタル・パレスはアーセナルをかわして首位に立つ」とレポートしています。無敗の快進撃は、どこまで続くのでしょうか。10月末の9節はエミレーツでアーセナル、カラバオカップ4回戦はまたもリヴァプール…!


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