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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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【Brentford×MAN.CITY】退屈な一戦は、レポートも退屈です。お時間があるときにどうぞ。

ブレントフォードにアウェイで0-1。長いシースンのなかで、唯一のゴールを守る展開になる試合もあるでしょう。フラットに表現すれば、「マンチェスター・シティはエースの1発で勝ち切った」となります。今季プレミアリーグで初の連勝で、首位アーセナルとは3ポイント差。これから調子を上げていけば、ライバルをかわせるかもしれません。

ポジティブな結果ではあるものの、モヤモヤ感が残るのは、「またもハーランド」だったからでしょうか。後半があまりにも退屈だったのも、素直に称えられない理由のひとつなのかもしれません。ポゼッションは30%対70%。前半のシュートは1対9で、よく見るマン・シティだったのですが、後半は5対1という信じられない数字で終わっています。

まずは、9分の先制ゴールを振り返りましょう。自陣から前線にロングフィードを通したのはグヴァルディオル。セップ・ファン・デン・ベルフの裏を取って体で押さえたハーランドは、ネイサン・コリンズが触れないエリアに持ち出し、ケレハーの左を抜きました。今季プレミアリーグで7試合9ゴール。チャンピオンズリーグも入れると9試合12ゴールと、いつもながら別世界です。

リードしたアウェイチームは、後方でテンポよくまわしながら、スペースに入ったアタッカーに出せるチャンスを窺っています。15分のレインダースのミドルはクロスバー越え。19分にオスカー・ボブがボックス右に出したパスをレインダースが後ろに流すと、フォーデンのダイレクトショットはケレハーの正面です。

ハムストリングを痛めたロドリが座り込んだのは20分。代わって入ったのは、ニコ・ゴンザレスです。絶対的なアンカーのリタイアも、その後の戦い方に影響を与えたのだと思われます。レインダースの縦のスルーパスで、オスカー・ボブがボックスの右脇に出たのは31分。折り返しに走り込んだフォーデンはフリーでしたが、右足のシュートはファーに流れていきました。

マン・シティの最後の決定機は39分。左サイドでサヴィーニョとパスをかわしたニコ・オライリーがファーに浮かすと、レインダースの強烈なボレーは、右腕を振ったケレハーのビッグセーブに阻まれました。前半のシュート9本のうち5本はフォーデンで、ハーランドは先制ゴールのみ。サイドに張るサヴィーニョとオスカー・ボブはノーチャンスでした。

ブレントフォードが決定機をつかんだのは、後半開始から間もない48分。オスカー・ボブのドリブルを複数でつぶし、ヒッキーが前線にロングフィードを入れると、グヴァルディオルのヘディングが後方に流れてしまい、イゴール・チアゴがドンナルンマと1対1になりました。工夫のないシュートは守護神がブロック。これが決まっていれば、試合はおもしろくなっていたはずです。

マン・シティが後半に記録した唯一のシュートは53分。フォーデンのパスをボックス右で受けたオスカー・ボブの左足の一撃は、コースに入ったダムズゴーにブロックされました。ここからの40分は、「ポゼッションを取っているチームがセーフティファーストでシュートを打たなければ、フットボールは退屈になる」という定理を確認しただけです。

ブレントフォードのチャンスの種は、カヨデのロングスローとドンナルンマの危ういキックのみ。マン・シティのウインガーがシュートに至らないのは、SBが守備重視でサポートを得られなかったからですが、これはビーズの速攻が不発に終わった理由でもあります。75分に入ったドクはパス成功2本という数字しか残せず、ベルナルド・シウヴァも中盤を落ち着かせただけでした。

今季のマン・シティは、ハーランドが2ゴールなら3点差以上の圧勝、1ゴールなら接戦となり1勝1分1敗、ノーゴールは完敗。負傷離脱中のマルムシュと、ベンチに戻ってきたシェルキがフィットすれば、多彩なゴールで勝ち続けるチームに戻れるのでしょうか。ロドリを失った後、セカンドハーフの停滞が大いに気になる一戦でした。


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