2025.10.19 プレミアリーグ観戦記2025-26プレミアリーグ観戦記
【Fulham×Arsenal】決勝ゴールは得意のセットピース!堅守アーセナル、フラムを封じて首位キープ!

クレイヴン・コテージのロンドンダービーは、現状のベストメンバー。木曜日のトレーニングをスキップしたズビメンディは問題ないようです。GKラヤ、DFティンバー、サリバ、ガブリエウ、カラフィオーリ。中盤センターはズビメンディとデクラン・ライス、2列めにサカ、エゼ、トロサール。最前線はそろそろゴールを決めたいギョケレスです。
序盤からフラムが積極的に仕掛けており、左サイドのセセニョンは調子がよさそうです。6分に右のサカに展開したのは、デクラン・ライス。ウインガーには2人着いており、カラフィオーリから左で受けたトロサールのクロスはキックミスでした。11分、ガブリエウのパスをカットしたのはハリー・ウィルソン。ボックス右で縦パスを受けたのは、ラウル・ヒメネスです。
左隅を狙ったシュートは、サリバが足に当ててCK。13分にはボックス手前でガブリエウがラウル・ヒメネスに奪われ、サンデル・ベルゲがハリー・ウィルソンに縦パスを通すと、右からのコントロールショットはファーポストの外を抜けていきました。セセニョンがティンバーをつぶし、スプリントしたのは16分。紺のシャツは2本のクロスにうまく対応し、事なきを得ています。
20分を過ぎても、オフサイドを取られたカラフィオーリのゴールシーン以外にアーセナルのシュートはなし。26分にイオビの速いパスが右のハリー・ウィルソンに入り、カラフィオーリをかわして打った左足の一撃はニアポスト際に外れました。30分に右サイドからラヤの頭上に浮かしたジョシュア・キングは、狙ったのでしょう。ラヤがパンチで逃れ、依然として0-0です。
35分に左でキープしたのはカラフィオーリ。中に持って右足で狙うと、ヨアキム・アンデルセンが右足を上げてブロックしました。ティンバーの縦のボールがサカに通り、ボックス右に流れたギョケレスがフリーで抜け出したのは37分。右足の強烈なシュートは、レノがセーブしています。直後、サカのクロスを叩いたカラフィオーリのボレーは、クロスバーを越えていきました。
42分に太腿を痛めたヨアキム・アンデルセンが下がり、ディオプが最終ラインへ。ここまでうまく守っていたフラムの守備陣は、1対1では止められないサカにクロスを入れられるようになり、右からのCKが増えています。ティンバーからサカ、デクラン・ライスと短いパスがつながったのは追加タイム7分。右足のダイレクトショットは、惜しくもファーポストの外に逸れていきました。
前半のポゼッションは29%対71%、シュートは6対8、オンターゲットはギョケレスの1発のみ。後半の立ち上がりも、アーセナルはサカにボールを集めています。48分に右から上がったのはエゼ。ファーでクロスを受けたトロサールのシュートは、ニアに外れました。サカがゴールの右に持ち込んだ49分の決定機は、ラストパスがズビメンディに合わずCKです。

1-0となった62分、ケアニーが座り込んでしまい、後を継いだのはスミス・ロウ。アルテタ監督はここでエゼを下げ、ミケル・メリノを投入しました。64分にトロサールとのパス交換でボックス左に出たサカは、縦に持って強引にディオプをかわし、迷わずシュート。決まるかと思いきや、レノが左手を伸ばしてセーブし、ピンチをしのぎました。
直後、スミス・ロウと同時に入ったケヴィンがスライディングでサカの足を引っかけ、最初のジャッジはPK。しかしオンフィールドレビューによって、ケヴィンがボールに触っているのが確認されてノーファールに転じました。80分にトロサールが左から中央に浮かすと、クエンカと競って奪ったギョケレスの左足シュートはクロスバーを越えてしまいました。
アルテタ監督の2枚めは81分、トロサールをマルティネッリ。83分にズビメンディの絶妙なフィードがボックス右のティンバーに通り、SBが中央に浮かしたボールをマルティネッリがオーバーヘッドで合わせました。ブロックしたのはバッシー、手には当たっておらずPKはなし。アーセナルがさらなるチャンスをつかんだのは94分、起点となったのはやはりサカでした。
右サイドから中に持って、ボックス右のギョケレスにパス。ディオプを背負っていたストライカーが反転して右足を振り抜くと、レノが前に弾き、詰めたマルティネッリのシュートもGKが足でブロックしてCKに逃れました。96分にギョケレスと代わって入ったノアゴーアは、アーセナルに移籍してから初めてのプレミアリーグです。
最後はサイドでキープし、時間を遣ったアーセナルが0‐1で勝って首位をキープ。フラムはクロスとラストパスの精度が低く、オンターゲットゼロで終わりました。現地のジャーナリストとグーナーの多くは、ゴールもアシストもなかったブカヨ・サカをMVPに推すのではないでしょうか。右サイドでチャレンジし続けたウインガーは、圧巻のスタッツを残しています。
ドリブル成功6回、チャンスクリエイト6回、被ファール5回、デュエル14勝。フラムの中央の守備が堅く、14本のクロスはゴールにつながらなかったものの、58分のCKで決勝ゴールをお膳立てしています。3本のシュートを決められなかったギョケレスは、悲観しなくてもよさそうです。ここぞというシーンで打てるエリアに入っており、近いうちに4発めを見せてもらえるでしょう。
エゼ、ズビメンディ、デクラン・ライスは、もっと積極的に打つ姿勢を示したほうが、ゴール前に人数を揃えた相手を動かせるでしょう。今後対戦するクリスタル・パレスやバーンリーも同じ戦い方を選ぶはずで、サイドを封じられた際の攻めのバリエーションが必要となります。セットピースからの8ゴールは1位で、ミドルシュート比率は19位。改善すべきポイントのひとつです。
ノニ・マドゥエケ、ウーデゴーア、カイ・ハヴェルツが復帰するまでは、現有戦力の総力戦です。攻撃に絡めなかったミケル・メリノと、出番がなかったヌワネリ&ルイス=スケリーには、アトレティコ・マドリード戦とクリスタル・パレス戦での奮闘を期待しましょう。オープンプレーから未だ1失点の堅守とキレキレのサカを称えつつ、この稿を締めさせていただきます。
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