2025.10.21 マンチェスター・シティの話題
公式戦11試合連続ゴール!マンチェスター・シティの「重度のハーランド依存症」に処方箋は…?

すみません。「令和」はわれわれだけですね。プレミアリーグでプレイするストライカーなのに、日本語とポルトガル語を組み合わせてしまいました。気を取り直して、話を先に進めましょう。史上最強のゴールマシンは、土曜日のエヴァートン戦でも2発をゲット。58分の先制ゴールがネットを揺らした瞬間、呆然としてしまいました。
フォーデンの縦のスルーパスでニコ・オライリーが左サイドから抜け出したときは、ハーランドはマイケル・キーンとマイコレンコの間でゴールに迫っていました。CBはそのままゴール前に引いたのですが、ストライカーは減速して、ゴールエリアの前でフリーになっています。ニコ・オライリーが中央をチラ見したときは、まだCBが着いていたのですが…。
彼はなぜ、ハーランドが止まる場所がわかったのか?左足で軽く浮かしたクロスはピンポイントでエースの頭を捉え、最後の仕事はGKの足元に叩きつけるだけでした。63分の追加点も、「何で入るの?」と叫んでしまうフィニッシュです。フォーデンのサイドチェンジが、ボックス左のサヴィーニョへ。ニアに転がしたパスを受けたハーランドは、迷わず左足を振り抜きました。
ピックフォードの反応が遅れたのは、ボールがタルコフスキーの股間を抜けてきたからですが、まさか狙ったわけではないでしょう。フットボールの解説でよく聞く「シュートを打てば何かが起こりますから、思い切って打ったほうがいいですね」で済ませていいのか?とはいえ、量産のべースにあるのが、2位のマテタを6本も引き離すシュート34本なのは間違いありません。
いや、危ない。ハーランドに絶句したという話で終わる寸前でした。いつもながら前説が長くて恐縮ですが、アーセナルのセットピース依存症疑惑に続いてお届けするのは、マンチェスター・シティのハーランド依存症のお話です。こちらは「疑惑」の2文字は不要でしょう。むしろ「重度の」と付け加えたいぐらいです。
今季のマンチェスター・シティの17ゴールのうちハーランドは11ゴールで、チーム全体の64.7%を占めています。「アスレティック」のジョーダン・キャンベル記者によると、優勝チームの得点王の平均は25.9%だそうです。トロフィーを掲げたチームで最も高いシェアを記録したのは、1994-95シーズンにブラックバーンで34ゴールを決めたアラン・シアラーの42.5%でした。
奇跡的な優勝を遂げたレスターの最前線で、カウンターを繰り返したジェイミー・ヴァーディーは35.3%。昨シーズンのサラーは29ゴールですが、リヴァプールの86ゴールの33.7%という無難な数字です。プレミアリーグを制したチームの大半は、複数の選手が10ゴール以上をゲットしており、ハーランドの占有率もチームの2位の1ゴールも異常値というしかありません。
マン・シティの戦績を見ると、実にわかりやすい着地になっています。ハーランドが2ゴールの4試合は、2点差以上の完勝。1ゴールは1勝1分1敗で1点差以内の接戦、唯一ノーゴールのスパーズ戦は0-2の完敗です。ハーランドが今のペースをキープすると52ゴールというとてつもない数字になりますが、チームは76ポイントで昨季なら2位。2023-24シーズンでは、4位に相当します。
長々と話を続けてまいりましたが、「他のみんなも決めようぜ!」というふわっとした結論になってしまいました。マルムシュとシェルキが戻ってくれば変わるのか。サヴィーニョとジェレミー・ドクのノーゴールも気になります。今はアーセナルが本命に見えますが、「結局、何とかしちゃうペップ」を見せつけられるのでしょうか。2025年に入ってからの勝ち点は1位なので…。
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