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偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

カラバオカップ5試合速報!若手とサブで戦ったアーセナルは完勝、リヴァプールは難敵に完敗!

「何それ!」と、思わず叫んでしまいました。カラバオカップ4回戦で、エミレーツにブライトンを迎えたアルテタ監督のターンオーバーが、あまりにも激しかったからです。GKケパ、最終ラインはベン・ホワイト、モスケラ、インカピエ、ルイス=スケリー。最終ラインと中盤センターのノアゴーア&ミケル・メリノはいいとして、マックス・ダウマンを先発で起用するとは…。

2列めのヌワネリとエゼは納得ですが、最前線は17歳のアンドレ・ハリマン=アヌースです。今季のプレミアリーグ2で、7試合2ゴール。「次世代のアンリ」は、いきなりのトップチームデビューで潜在能力を開花させられるでしょうか。クリスタル・パレスに対してニョニ、モリソン、エングモアを送り出したスロット監督とともに、大胆な采配の結末が大いに気になります。

エミレーツの開始2分、インカピエが左に出したパスをカディオグルがカット。パスをもらったバレバのミドルは、ケパが右に反応してキャッチしました。アーセナルの最初のシュートは3分で、ヌワネリの縦パスをボックス左手前で受けたミケル・メリノの左足ミドルは、ニアポストの外を抜けていきました。ホームチームのベンチにいる9人を見ると、全員レギュラーメンバーです。

7分にノアゴーアがパスをカットされ、ツィマスがドリブルで持ち込んで右のリュテールにラストパス。1対1のチャンスは、ケパのビッグセーブに阻まれました。9分にはリュテールが仕掛けたカウンターで、ツィマスが1対1。ケパが飛び出してコースを切ると、右足のフィニッシュはタッチミスで右に外れてしまいました。

左サイドのエゼがミケル・メリノを縦に走らせた11分のチャンスは、ニアに入ったヌワネリがグラウンダーを押し込めず。ノアゴーアとミケル・メリノは、バレバの突破力に要注意です。23分のリュテールの強引なミドルは、ケパがキャッチ。36分のエゼのFKは壁に当たり、左からの折り返しをニアで受けたミケル・メリノのヒールパスは、ハリマン=アヌースに届きませんでした。

40分のブライトンのCKで、ケパが頭上を越されたときは決まりかと思いましたが、ファン・ヘッケのヘッドは外に逸れていきました。モスケラが本気で守備をした前半は0‐0。アーセナルのサブの選手たちは「いける」という感触を得たようで、後半開始直後はベストメンバーと同じようにパスをまわしています。47分にゴールラインまで突破したダウマンの転倒に、笛は鳴りません。

リュテールの絶妙なサイドチェンジが、左のデ・カイペルに入ったのは50分。強烈なミドルは、ケパが上に弾き出しています。インカピエが左サイドのエゼに展開したのは57分。縦パスをもらったミケル・メリノがボックスに転がしたヒールキックが絶妙でした。ルイス=スケリーが中央にラストパスを通すと、ヌワネリのダイレクトショットが右のサイドネットに収まりました。

モスケラが2人に囲まれ、トム・ワトソンに奪われたのは68分。左からの折り返しがフリーのアヤリの足元に入り、同点かと腰が浮いた瞬間、むやみに動かなかったインカピエがシュートをブロックしました。アルテタ監督は、70分まで先発メンバーを引っ張ると決めていたのでしょう。ベン・ホワイト、ダウマン、インカピエが下がり、サカ、ガブリエウ、ティンバーです。

サカの4本のCKからきわどいシーンを創った後、ティンバーが右からドリブルで仕掛けたのは76分でした。縦のスルーパスでGKスティールの前に出たハリマン=アヌースが、右足のシュートをぶつけると、こぼれ球を拾ったサカが左に決めました。17歳のストライカーはここで下がり、デクラン・ライスがピッチへ。83分にエゼと代わったのは、トロサールです。

SBが自陣から2人を抜き去ってスルーパスを出せるチームは、CBと中盤センターを入れ替えてもクリーンシートで勝ち切ってしまいました。ルイス=スケリーからヌワネリで先制し、ダウマンはデュエル9勝&ドリブル成功5回。ハリマン=アヌースはラインの裏に飛び出して2点めのきっかけを創っており、4人のティーンエイジャーはそれぞれ爪痕を残したといえるでしょう。

明暗分かれたカラバオカップ。アンフィールドのリヴァプールは、2025年に入ってから1分2敗のクリスタル・パレスに対して、メンバーを落としたのは無謀だったようです。それにしても、0-3とは…!最初の失点は41分、起点となったのはゴール前に縦のボールを入れた鎌田大地。ムニョスのタッチがジョー・ゴメスに当たってイスマイラ・サールの前にこぼれました。

左足のシュートがGKウッドマンの指先を抜けてネットへ。リードしてからも攻め続けたアウェイチームは、4分後に追加点をゲットします。またしても、始まりは鎌田大地。縦パスをもらったイスマイラ・サールがジェレミ・ピノとワンツーをかわしてボックスに侵入し、ウッドマンのポジションを見て右に流し込みました。

リヴァプールのベンチにいるのは、プレミアリーグ経験がない若手ばかり。サブのメンバーで勝ちにいったアルテタ監督に対して、スロット監督はサブで負けるのを覚悟していたのでしょうか。後半のシュートは2対9で、オンターゲットは0対4。67分に入った18歳のCBアマラ・ナロは、79分のマテタのスルーパスで裏を取られ、決定機阻止で1発レッドを喰らってしまいました。

自らのイージーなパスミスから、ジャスティン・デヴェニーを倒してしまうまでの悪夢の数秒は、ベッドに入ってからも脳裏をよぎるでしょう。10人のチームが最後の失点を喫したのは88分。左からドリブルで仕掛けたジェレミ・ピノがウェリティ・ラッキーをかわし、右のサイドネットを揺らしました。あっさり負けたリヴァプールは、直近の公式戦7試合で1勝6敗です。

ウルヴスの本拠地モリニューに乗り込んだチェルシーは、アンドレイ・サントス、タイリーク=ジョージ、エステヴァン・ウィリアンが次々と決めてハーフタイムで0-3のリード。楽勝かと思いきや、後半開始早々にブオナノッテのパスミスをファン・ヒチャンにさらわれ、カウンターからアロコダレにゴールを許したのをきっかけに雲行きが怪しくなりました。

73分には、右サイドのロングスローからファーに3本つながれ、デヴィッド・ウルフが右隅に突き刺して1点差。86分に2枚めのイエローを喰らったリアム・デラップは、相手が背後にいるのがわかってて肘を突き出しており、負けたら非難されていたはずです。89分に勝負を決めたのはギッテンス。ダイレクトでニアポストに当てたミドルは、異次元のスーパーショットでした。

91分に中央の競り合いからのこぼれ球をデヴィッド・ウルフに押し込まれ、3-4となったものの、何とか逃げ切って8強進出。次戦はアウェイでカーディフという最高のドローを引き当てています。アウェイでスウォンジーに1-3で勝ったマンチェスター・シティは、「ハーランドが不在の試合の予行演習を無事に終えた」といったところでしょうか。

ジェレミー・ドク、マルムシュ、シェルキの3発は、いずれも守備を崩したというより個人力でしたが、エース依存を解消するきっかけになればOKです。ニューカッスルVSスパーズは、CKからのシェアのヘッドとショートカウンターからのヴォルテマーデの巧みなゴールで、ホームチームが2-0完勝。連覇をめざすエディ・ハウのチームも、次はまずまずのドローといえるでしょう。

カラバオカップ準々決勝の組み合わせは、アーセナルVSクリスタル・パレス、カーデイフVSチェルシー、マンチェスター・シティVSブレントフォード、ニューカッスルVSフラムとなっています。アルテタ監督は今日のようなメンバーで戦うのか。チェルシーのティーンエイジャーたちは、4強入りの原動力となるのか。12月15日の週に行われる4試合に注目しましょう。


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