2025.11.01 トッテナムの話題
過去1年のプレミアリーグで4勝…監督が代わっても、スパーズがホームで弱い理由を探ってみた!
ポステコグルー時代のカオスから脱した感がありますが、ひとつだけ悪しきレガシーを引き継いでいます。プレミアリーグの戦績を見ると、トッテナム・ホットスパー・スタジアムでは1勝1分2敗と冴えず、アウェイは4勝1分。エティハドでマン・シティに完勝したチームが、なぜ最下位ウルヴスにホームで勝てなかったのか、説明できるジャーナリストはいないでしょう。
「アスレティック」のジャック・ピット・ブルック記者によると、プレミアリーグの過去1年のホームゲームは4勝4分11敗で、1試合あたり0.84ポイントを下回るのはウェストハムのみ。勝った相手は、昨季の10敗のうち9つがアウェイだったアストン・ヴィラ、スパーズが大苦手なマン・ユナイテッド、最下位で降格したサウサンプトン、泥沼のウェストハムと納得の顔ぶれです。
今季のCLとカラバオカップは、ホームは2勝でアウェイは2分1敗。問題はプレミアリーグだけです。陸上競技のトラックがあるロンドンスタジアムのハマーズなら、同情したくなるのですが、急勾配のスタンドから大歓声をもらえる最新のスタジアムはアドバンテージです。「サポーターがホームの敗戦に慣れてしまい、盛り上がらない」といった明確な原因はあるのでしょうか。
ブルック記者は、「昨シーズンはダニエル・レヴィや高額チケットに対するネガティブキャンペーンがあり、スタジアムの雰囲気が悪かった」で片づけてしまいました。理由のひとつではあるのかもしれませんが、それにしても負けすぎです。今シーズンのホームとアウェイの戦績を比べると、ホームは4試合で5ゴール。アウェイの5試合では、12ゴールを決めています。
ホームとアウェイで最も違うのはポゼッション率で、58.1%対51.3%となっています。被シュート数はホームの12.4本が4位、アウェイの11.4本は14位。タックルとインターセプトはアウェイのほうが多く、ホームではファールが増えています。これらの数字から、少し見えてきました。ポゼッションを取ってラインを上げると相手の速攻が増え、守備が不安定になるようです。
1試合あたりのクロス本数はホームが26、アウェイは20。敵地では左からの攻撃の比率が高まり、ゴールエリアからのシュートが増えます。セットピースからのゴールはホームが1発、アウェイは4発。ドリブルの回数がマン・シティに次ぐ2位のチームは、引いた相手にクロスを連発しても決められず、スペースを使って攻められる展開でゴールを決めているということになります。
なるほど。そうなると興味深いのは、今後のゲームです。スパーズは今日からホーム3連戦。チェルシー、コペンハーゲン、マンチェスター・ユナイテッドは、いずれも楽しみなゲームです。チェルシーはエステヴァン、ガルナチョ、ペドロ・ネト、ギッテンスと速いウインガーが揃っており、マン・ユナイテッドもエンベウモとマテウス・クーニャ、アマド・ディアロに要注意です。
速攻が得意な彼らに敗れると、11月23日のノースロンドンダービーが「負けたら優勝争いから脱落」というゲームになる可能性が高まります。しかしこの試合は、エミレーツ。ハイテンポなパスワークで攻めたがるチームを自陣に呼び込み、ティンバーとカラフィオーリの背後を突く展開のほうが、堅守を崩して勝つチャンスが広がりそうです。
さらにその次は、パリとのアウェイゲーム。楽しみな一戦ですが、CLではホームで勝ってアウェイはドロー以下なので、あっさり負けてしまうのかもしれません。ちょっぴり願望込みで予想しましょう。チェルシー戦は撃ち合いのドロー、コパンハーゲンに勝ってマンチェスター・ユナイテッドには久々の敗戦。ノースロンドンダービーは1-1でパリは完敗…いかがでしょうか?
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