イングランドのプレミアリーグ(ときどきチャンピオンズリーグ)専門ブログ。マンチェスター・ユナイテッド、アーセナル、リヴァプールetc.

偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

どうしたチェルシー、アゼルバイジャンで痛恨のドロー!厳しかったハト、惜しかったガルナチョ…!

火曜日のチャンピオンズリーグのプレミアリーグ勢は、絶好調でした。アーセナルはスラヴィア・プラハに0-3で快勝し、リヴァプールはレアル・マドリードに1-0で勝利。スパーズはコペンハーゲンを4-0で下しました。90メートルを走り切ったファン・デ・フェンの豪快なドリブルシュートは、今季のCLのゴール・オブ・ザ・シーズンになるのではないでしょうか。

水曜日の3試合は、カラバフVSチェルシー、マンチェスター・シティVSドルトムント、ニューカッスルVSアスレティック・ビルバオ。プレミアリーグ勢は6戦全勝もありそうで、すべてクリーンシートというおまけが付いてくるかもしれません。ガラタサライとバルセロナの結果次第では、プレミアリーグの6チームが揃ってTOP10となる可能性があります。

何かが起こるとしたら、セント・ジェームズ・パークか。いざ始まってみると、思わぬところでサプライズが勃発しました。17時45分キックオフのトフィク・バフラモフ。ロンドンからアゼルバイジャンのバクーまで、2500マイルの長距離遠征を強いられたチェルシーは、1ポイントしか持ち帰れず。カラバフは2勝1敗と好調ですが、勝った相手はベンフィカとコペンハーゲンです。

昨シーズンのヨーロッパリーグは、リーグフェーズで1勝7敗。プレミアリーグ勢との欧州のゲームは7戦7敗で、1ゴール21失点と惨敗続きでした。スパーズを完封したチェルシーなら楽勝だろうと思っていたのですが、ハーフタイムを1-2で折り返す厳しい展開となりました。最初の事件は4分、ロメオ・ラヴィアが右の太腿を押さえて座り込んでしまいました

週末のプレミアリーグを見据えて、ベンチスタートとしていたカイセドが急遽ピッチへ。マレスカ監督にとっては痛いアクシデントですが、カラバフ戦だけを取れば、チームは強化されたともいえます。16分に先制したのはチェルシー。ジョアン・ペドロの縦パスを受けたアンドレイ・サントスがボックス右に流すと、エステヴァンが左足でニアに叩き込みました。

切り返しから打つまでが速く、しかもニアポストぎりぎりの狭いコースを突いた一撃は、GKコハルスキの読みを外したようです。一気にリードを広げるかと思いきや、29分に背後に出た浮き球を追ったジョレル・ハトがデュランに奪われてしまいました。トシンをかわして放った左足のシュートが右のポストを叩くと、こぼれ球に先着したアンドラーデが左隅にプッシュしました。

39分の逆転ゴールも、ジョレル・ハトVSデュランとアンドラーデという構図です。ロベルト・サンチェスからのボールをボックスの左脇でキープしたハトは、デュランのプレスでキックをカットされ、ルーズボールを拾ったアンドラーデのクロスを手に当ててしまいました。腕を上げた瞬間に掌を弾いた映像を見せられたら、厳しいジャッジとはいえてもセーフとはいえません。

ヤンコヴィッチがロベルト・サンチェスの逆を取り、左に収めて1-2。勝って帰りたいマレスカ監督は、ハーフタイムにタイリーク・ジョージ、アンドレイ・サントス、バイノー=ギッテンスを下げ、エンソ・フェルナンデス、ガルナチョ、リアム・デラップを投入しました。交代策が結果をもたらしたのは53分。左からドリブルで上がったのはガルナチョでした。

右足のアウトでエステヴァンに出したパスはメディーナにカットされますが、こぼれたボールを拾って縦に持ち込み、左足一閃。右のサイドネットに届いたフィニッシュは、完璧といっていいでしょう。トフィク・バフラモフのスタンドがハイテンションになったのは、ここで盛り上げないと一気にやられると焦ったからでしょう。

55分にリアム・デラップがボックス右に抜け出し、中央でパスを受けたエンソ・フェルナンデスがシュートを放つと、コハルスキが右腕を振り上げてセーブ。その後もチェルシーは主導権を握っていたものの、カラバフの出足のよさに苦しめられ、ファイナルサードに出られない時間が続きました。69分にメディーナと勝負したデラップは、右足のシュートを左に外しています。

同点ゴールから90分まで、オンターゲットはゼロ。92分に左サイドに出たアフンザーデのクロスが中央に入り、カシュチュクが先に触った瞬間、「負けた」と思いました。左足のワンタッチがロベルト・サンチェスの正面に飛んで助かりましたが、判断が遅れるシーンがあるトシンとハトで戦うのは難しいのかもしれません。

この直後、カイセドがボックス左に浮かしたボールをククレジャが頭で逆サイドに送り、エステヴァンが左に落とすと、フリーのガルナチョが渾身のバイシクル。ニアを締めたコハルスキが足でブロックし、1ポイントを死守しました。自陣でのミスが多く、ウインガーとデラップの突破力頼みのアタックが目立ったアウェイチームは、ドローという結果を甘受するしかありません。

CLの次戦はバルセロナで、その後の3つはアタランタ、パフォス、ナポリ。カラバフ戦のポイントロストで、バルサと7ポイントで並んでおり、今月末のスタンフォード・ブリッジの重要度を高めてしまった感があります。バクーではフォファナとトレヴォ・チャロバーを休ませたマレスカ監督が、どんな布陣をバルサにぶつけるのかが大いに気になります。(ジョレル・ハト 写真著作者/Carlo Bruil Fotografie)


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