欧州5大リーグで最高の44%!ミケル・アルテタのレフティコレクションに若干引き気味…!
欧州の5大リーグで最高となる44%。カイ・ハヴェルツ、カラフィオーリ、ノニ・マドェエケ、インカピエといった近年の新戦力の名前を出せば、気づくグーナーもいるでしょう。今季のアーセナルは、レフティの比率が最も高いチームです。プレミアリーグの平均は27%。ダヴィド・ラヤとケパ・アリサバラガは右利きですが、フィールドプレイヤーはレフティだけのチームを創ることもできます。
最終ラインはカラフィオーリ、インカピエ、ガブリエウ、ルイス=スケリー。中盤はミケル・メリノ、ヌワネリ、ウーデゴーアで、前線はサカ、カイ・ハヴェルツ、ノニ・マドゥエケ。右利きのみのチームと比べても遜色ないと感じていただくために、そちらの先発メンバーも発表しましょう。ただし4バックとMFは、負けるかもしれません。
ベン・ホワイト、モスケラ、サリバ、ティンバーは実際に並んでもおかしくない顔ぶれで、ズビメンディ、デクラン・ライス、エゼは、サンダーランドとのアウェイゲームをともに戦ったばかりです。トロサール、マルティネッリ、ギョケレスはいい勝負で、こっちはジェズスもいると主張すると、あっちはマックス・ダウマンというワイルドカードを切ってきます。
始まりは、パブロ・マリ。「左利きのCBがいると、ビルドアップのスピードが上がる」という持論を貫くエキセントリックな指揮官は、フラメンゴでプレイしていたスペイン人のCBには満足できなかったようで、「CBもSBもこなせるレフティ」を次々に引き入れました。キヴィオル、カラフィオーリ、そしてインカピエ。そろそろ満足してもいい頃合いです。
当初はDFがメインだったレフティは、ウーデゴーアとファビオ・ヴィエイラをきっかけに、中盤と前線も増えています。「3人の息子のうち、2人が左利きだ。かなり珍しいだろう。彼らは見ていて美しい。それは確かだ。何か違うものを与えてくれる」と、レフティへの偏愛を吐露していた指揮官には、「アカデミーに左利きのCBの育成を依頼した」という都市伝説も存在します。
右サイドからのカットイン、左サイドからのクロス、外から巻いて落ちる縦のフィードなど、レフティならではのボールがあるのは確かです。しかし、自らのスカッドについて「とてもいいバランスになった」と語り、利き足とパスの弾道との関係を情熱的に説く指揮官を見ていると、何らかの機械の製造について聞かされているような気分になります。
この話に特段のオチはありません。「アーセナルが強いのはレフティのおかげ」などというつもりもなく、ディテールにこだわる監督を見上げて称えるのみです。最後にひとつだけ、添えておきましょう。ヌワネリ、ルイス=スケリー、ダウマンが全員アレなのは偶然で、「矯正ギブス」のような器具は存在しないそうです。クラブ選びで迷っている親御さんには、「才能のあるお子さんを、安心して預けてください」と伝えましょう。
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