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偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

ドリブル抜かれ王、ロングスロー…プレミアリーグ公式サイトが集めた激シブ記録・珍記録がおもしろい!

これは、おもしろい!プレミアリーグの公式サイトが、2025-26シーズンのマニアックな記録をガンガン紹介しています。筆者は「Opta Analyst」のマット・ファーニスさんで、「あなたが考えもしなかった記録」と、冒頭でハードルを上げています。「ドリブル抜かれ王」「ロングスローキング」「最高のスーパーサブ」といわれると、思わず「誰?」と叫びそうになります。

まずは、ドリブルに関する最高と最低のDFを紹介しましょう。今季のプレミアリーグで、20回以上ドリブルに対応したDFのなかで、ストップ率が最も高いのはクリスタル・パレスのマクサンス・ラクロワです。20勝3敗で、勝率は87%!チームメイトのマーク・グエイも81.5%という高い数字を残しており、アーセナルとマン・シティに次ぐ9失点の堅守の主軸となっています。

一方、グリーンライトと化してしまったのは、ニューカッスルのキーラン・トリッピアー。35歳のベテランは、ドリブルを止める率が32.3%で最も低く、ファールが10回、完全に抜かれたのが11回と厳しい数字が並んでいます。12節のセント・ジェームズ・パークは、ジェレミー・ドクを擁するマン・シティ戦です。右サイドがドリブラーの楽園にならないよう祈るしかありません。

ジェレミー・ドクといえば、「ボールキャリーの後のチャンスクリエイト11回」「敵陣ボックス内でのボールキャリー72回」がリーグTOP。ボックスでのドリブルは、グリーリッシュとガクポの53回を大きく引き離しています。4アシストでランキングTOPのグリーリッシュは、xA(アシスト期待値)2.47も1位で、すぐ後ろにチームメイトのエンディアイエ(2.40 )がいます。

素晴らしいプレーメイカーが両サイドにいるのに、エヴァートンはなぜ12ゴール…という疑問は別な場で考えるとして、攻撃に関するスタッツをどんどん並べましょう。プレミアリーグ11試合14ゴールのモンスター、アーリング・ハーランドは、オープンプレーでのシュート44本のうち、26本がキックオフからのファーストタッチだそうです。

14ゴールのうち8ゴールはワンタッチですが、この分野ではシュート30本のうち25本がワンタッチのジャン=フィリップ・マテタがいます。ゴールといえば、8ゴールを決めてランキング2位のイゴーリ・チアゴは、「プレス609回」「ファイナルサードでは270回」という驚異的なスタッツを刻んでいます。ブレントフォードは、彼がいなければベタ引きするしかなくなりそうです。

ここからは、「ゴールが決まらないほう」を4連発です。ノッティンガム・フォレストのイゴール・ジェズスは、ヨーロッパリーグとカラバオカップで4戦5発なのに、プレミアリーグでは10試合ノーゴール。xG(ゴール期待値)1.86は、ゴールがない選手のなかで最多だそうです。ちなみにノーゴールの選手で最多シュートは、ボーンマスのデヴィッド・ブルックスの16本です。

これをミドルシュートに限定すると、12本がアウトだったブルーノ・フェルナンデスがTOPとなります。2020年2月にマンチェスター・ユナイテッドに入団して以来、ミドルレンジから14ゴールはデブライネの15本に次ぐ記録ですが、中盤での仕事があまりにも多すぎて、遠めから決めるための集中力を欠いているのかもしれません。

プレミアリーグの流儀に戸惑い気味のフロリアン・ヴィルツにも触れておきましょう。リヴァプールでの11試合で、シュートに関与した28回のプレイがすべてゴールにつながっていません。16回のチャンスクリエイトはチームメイトが外しており、自身のシュート12本も成功ゼロ。ケチャップのボトルの蓋は、かなり緩んでいるような気がするのですが…。

さて、「今季プレミアリーグで最高のスーパーサブ」といわれると、マルティネッリ、エステヴァン・ウィリアン、フェデリコ・キエーザの顔が思い浮かびますが、交代からの出場時間200分が最長のエミリアーノ・ブエンディアは、「途中出場で2ゴール1アシスト」という最多ゴール関与記録も持っています。応援するならもちろん、「レギュラーとして活躍してください」です。

次のコーナーは、いわゆる「珍記録」。ブライトンのカルロス・バレバは、これまでの11試合で371回のボールタッチを記録していますが、敵陣ボックス内が未だゼロです。プレミアリーグでのキャリアを通じて、3230回のうち19回は0.006%!バレバがドリブルでゴール前に持ち込んだら、「触った!また触った!」と盛り上がってください。

フラムのセセニョンは、開幕から20回のファールを犯していますが、イエローとレッドはゼロの「軽犯罪キング」。エヴァートンのグイェは、相手からボールを奪い返した後に味方のシュートで終わるシーケンスが10回の「トランジションキング」です。サンダーランドのグラニト・ジャカは既に33歳で、トータル124kmを走破した「汗かきキング」にはなりたくなかったはずです。

最後のリーグNo.1は、2025-26シーズンのトレンドとなっているロングスロー部門となります。ブレントフォードのマイケル・カヨデは、54回のロングスローをボックスに投げ入れており、46回のムキエレと29回のクリス・リチャーズを上回っています。カヨデのロングスローはチームの武器となっており、シュートにつながったスローが6回で、2ゴールをアシストしています。

以上、プレミアリーグの激シブ記録・珍記録を紹介しました。心が動かなかったガクポ、ハーランドを超えたダン・バラード、マジメに素晴らしい ウーゴ・ブエノらを外してますので、興味がある方は「Best defender against dribbles, most long throws – and more of 2025/26’s quirkier stats」と題された本編をご覧ください。MVPを選ぶとすれば…やはり微妙な記録を集めまくったマット・ファーニスさんですね。おつかれさまでした!


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