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偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

ハーランドだけじゃない!マンチェスター・シティにいないと困る2人のキーマンに注目!

マンチェスター・シティがリヴァプールに3発快勝。この試合が、プレミアリーグのトロフィーを巡る議論のムードを一変させた感があります。10節まで6ポイント差をつけていたアーセナルが、サンダーランド戦をドローで終えたため、ペップ率いる最強チームの首位奪還の可能性に触れる記者が増えているようです。

マンチェスター・シティの「pros and cons(長所と短所」をまとめた「スカイスポーツ」のローラ・ハンター記者は、アドバンテージとして今後の対戦相手を挙げています。年末までのプレミアリーグの8試合は、ニューカッスル、リーズ、フラム、サンダーランド、クリスタル・パレス、ウェストハム、ノッティンガム・フォレスト、サンダーランド。15位以下が4試合もあります。

公式戦全体を見ると、チャンピオンズリーグのレアル・マドリード戦が大いに気になりますが、スパーズ、チェルシー、アストン・ヴィラ、バイエルンと戦うアーセナルより与しやすい顔ぶれが並んでいます。スウォンジー、ボーンマス、ドルトムント、リヴァプールを撃破した直近の4戦はすべて3ゴール以上で、ハーランド依存症は快方に向かっているようです。

ラヤン・シェルキはフィット感を高めており、フィル・フォーデンはドルトムント戦で2ゴール。リヴァプール戦はまさにドク無双で、カットインから右隅に決めたコントロールショットは完璧でした。プレミアリーグ23ゴールのうち14ゴールがハーランドで、チームのゴールランキング2位がオウンゴールを連発したバーンリーのエステーヴという状況は、年内に解消できるでしょう。

マン・シティの懸念材料として、真っ先に思い浮かぶのは「ハーランドの負傷リタイアによるゴールの激減」です。既にリーグ屈指のショットストッパーと評されているジジ・ドンナルンマにも、同じようなことがいえるのかもしれません。今季のマン・シティは、これまで以上に特定の選手への依存度が高いチームとなっているように見えます。

昨シーズンまでは、不在が停滞に直結するのはロドリのみと目されていました。しかし今は、ハーランドやドンナルンマ以外にも離脱したらやばいキーマンがいます。まずは、最終ラインに関する事実を共有しましょう。ジョン・ストーンズがいないプレミアリーグ6試合は全勝で、出場した5試合は1勝1分3敗。唯一の勝利は最下位ウルヴスです。

イングランド代表で絶対的な存在といわれるCBが、疫病神といいたいわけではありません。むしろこちらの事実のほうが重要でしょう。ヨシュコ・グヴァルディオルが出場した7試合は5勝1分1敗で、不在なら2勝2敗。ピッチにいた試合で唯一の敗戦はアストン・ヴィラ戦ですが、この試合はレフトバックとしてプレイした唯一の試合でもあります。

この事象を言い換えると、こうなります。グヴァルディオルがセンターにいれば勝率83%で、ドローで終えたのは首位のアーセナル戦のみ。いない試合は2勝3敗で、勝率は40%にダウンします。マン・シティがトロフィーに辿り着くためには、「最前線のゴールマシン、クリーンシート6回の守護神、最終ラインを安定させてくれるCBの長期離脱がないこと」が必須といえそうです。

2024-25シーズンの大半を欠場したロドリは、今季も膝やハムストリングの負傷に悩まされていますが、こちらはニコ・ゴンザレスが穴を埋めてくれるでしょう。ロドリの90分あたりのパス成功数66.7本は、今季プレミアリーグのMFの1位ですが、ニコ・ゴンザレスは65.2本で3位。さほど変わらない数字を残しています。

本日の再開初戦は、セント・ジェームズ・パーク。アーセナルがノースロンドンダービーを制して、マン・シティがニューカッスルに足をすくわれたら、現地の記者たちの論調は元に戻ってしまうのかもしれません。アルテタの独走もペップの逆転も、混戦続行もありそうなプレミアリーグ2025-26シーズンは、どんな展開になるのでしょうか。いつもながら、予測不能です。


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