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偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

チェルシーはバルサに快勝、オーバメヤンが突如暴発、ペップはまさかの…大混乱のCL観戦レポート!

チャンピオンズリーグのリーグフェーズ5節の幕開けは、36位のアヤックスと35位ベンフィカの「最下位脱出バトル」。ヨハン・クライフ・アレナに乗り込んだモウリーニョのチームが0-2で完勝し、ハイティンハ解任の後を受けたフレッド・グリムは3連敗となりました。唯一の全敗となったアヤックスは、次節のカラバフ戦で負ければ、年を越せずに敗退となる可能性があります。

ここまで17勝4分3敗と好調のプレミアリーグ勢は、3試合がいずれもナイトゲームです。マンチェスター・シティVSレヴァークーゼン、マルセイユVSニューカッスル、そしてチェルシーVSバルセロナ。ペップは勝ってバルサも勝って…と星勘定をしてしまうのは、スペインのクラブにやられまくったマンチェスター・ユナイテッドのサポーターだからでしょうか。

それぞれの先発メンバーを見てみると、チェルシーは当然のようにベストメンバー。週末のアーセナル戦が気になるところではありますが、マレスカ監督は中4日なら問題なしと考えているのでしょう。最前線にペドロ・ネト、2列めにガルナチョ、エンソ・フェルナンデス、エステヴァン、2センターにカイセドとリース・ジェームズという布陣は、調子のよさで選んだように見えます。

一方、レヴァークーゼンとホームで戦うペップは、ハーランド、ドク、シェルキ、ベルナルド・シウヴァ、グヴァルディオル、ニコ・オライリー、ドンナルンマがベンチという驚愕のターンオーバーです。ブンデスリーガで3位のクラブを侮っていたわけではなく、サヴィーニョ、マルムシュ、オスカー・ボブ、ナタン・アケ、フサノフらのコンディションを上げたかったのでしょう。

週末のプレミアリーグでマン・シティに勝ったニューカッスルも、ルイス・ホール、ジョエリントン、ヴォルテマーデをベンチに置いています。20時に同時キックオフの3試合で、最初にゴールを決めたのはマグパイズでした。ブルーノ・ギマランイスが右サイドのウィロックに展開したのは6分。ボックスの右に流れたトナーリが縦パスをもらい、中央に折り返しました

バレルディと競ったアンソニー・ゴードンは無理に打たず、絶妙なタッチで後ろに流すと、フリーになったハーヴィー・バーンズが左足で右隅に決めました。マン・シティ戦で2ゴールのウインガーは、CLで5戦4発1アシストと量産モードに突入しています。次はマン・シティかバルサか…と前のめりになっていると、それぞれ予想外(私だけかも?)の展開となりました。

先に動いたのはレヴァークーゼンVSマン・シティ。23分にティルマンが右サイドのマザにパスを出したとき、中央は3対3だったのですが、クロスが上がった瞬間、ジョン・ストーンズとフサノフがコファネに着く形となりました。ゴールに背を向けたFWが後ろに落とすと、外から入ってきたグリマルドはフリー。フサノフは間に合わず、左足の一撃が右隅に突き刺さりました。

スタンフォード・ブリッジの先制シーンは、27分でした。右のショートコーナーから、エステヴァン、ガルナチョとつながり、ククレジャに縦のスルーパスが出たのですが、オフサイドではなかったのか…?フリーでボックス右に入ったSBが高速のグラウンダーを入れると、ペドロ・ネトのヒールキックがフェラン・トーレスとジュール・クンデに次々とヒットしました。

2人はボールを見失い、最後はクンデのかかとに当たってオウンゴール。10人で肩を抱き合う青いシャツを見て、スイッチが入りました。ニューカッスルをメインで観ながら、こっちをチラ見していたのですが、こうなるとチェルシーシフトです。バルサにとって痛恨だったのは、32分のアラウージョのイエローです。抗議による不要な1枚が、後に試合の展開を変えてしまいました。

左サイドを突破しようとしたククレジャが転倒したのは44分。今度は明らかにイエローです。アラウージョは静かにピッチを去り、バルサは10人。ハーフタイムはマンチェスター・シティVSレヴァークーゼンが0-1、マルセイユVSニューカッスルも0-1、チェルシーはリードと数的優位を手に入れています。

ウェストロンドンは、後半の立ち上がりもホームチームのペース。バルサは守備にまわってもラインをさほど下げず、カイセドのきわどいパスが通ったら一気に決定機になりそうです。フレンキー・デ・ヨングのパスを、マロ・グストがインターセプトしたのは55分。SBからパスを受けたリース・ジェームズがエステヴァンに預けると、クバルシはあっさり抜かれてしまいました。

必死に追ったバルデは、右足のシュートの瞬間に足を出すのが精一杯。強烈なシュートがジョアン・ガルシアの肩越しに決まり、チェルシーのリードは2点となりました。勝負を決するゴールは73分。ペドロ・ネトがスルーパスを出す直前に、半歩下がってオフサイドトラップをかいくぐったエンソ・フェルナンデスのジャッジが決め手となりました。

左から抜け出した8番も、中央のリアム・デラップもフリー。慌てて戻った最終ラインは、ストライカーが右隅に流し込むのを見届けただけでした。左にパスが出た瞬間のVARの映像を見ると、逆サイドのバルデが残っています。後半のアウェイチームは、シュート2本とオンターゲットが1本では、勝利は望むべくもありません。

マルセイユの一戦は、目を離した隙に2-1になっていました。ターニングポイントは、後半のキックオフ直後。バコラが縦のスルーパスを出した瞬間、ボックスを飛び出したニック・ポープの判断ミスが試合の流れを変えてしまいました。悠々とGKをかわしたストライカーが、右サイドからニアに流し込んで同点。背中には「97」という重い数字があります。

ピエール・エメリク・オーバメヤンが、モー・サラーより髪が長いなんて…。50分には、右サイドでリヴラメントをかわしたティモシー・ウェアがニアに入れたクロスに走り込み、シェアの前でスライディングシュートを決めています。マグパイズにとっては、魔の5分。オンターゲット16本の殴り合いを制したマルセイユは2勝めで、暫定19位に浮上しています。

本拠地エティハドでビハインドを背負ったペップは、後半の頭からドク、フォーデン、ニコ・オライリーを投入したのですが、54分に激痛の失点を喫してしまいました。マザがクロスをふわりと浮かした先にはシックとナタン・アケ。CBがクリアして終わりかと思いきや、シックが前に入ると転倒し、右隅に飛んだボールにトラフォードは触れませんでした。

65分には、ハーランドとシェルキが登場。チームのシュート19本のうち、途中出場の5人で12本を打っています。サヴィーニョ、マルムシュ、オスカー・ボブは、3人でわずか1本。ターンオーバーは収穫がなかったといわざるを得ません。週末のプレミアリーグはホームで18位のリーズ。サブの選手の抜擢は、そちらでやるのが妥当だったのではないでしょうか。

スペインの名門に3-0快勝のチェルシーは、マン・シティをかわして暫定5位に浮上。週末のアーセナル戦をいい状態で迎えられそうです。ニューカッスルとレヴァークーゼンに連敗したペップは6位に後退しており、欧州でも国内でもこれ以上負けるわけにはいきません。ニューカッスルは3勝2敗で8位。最終節がアウェイでパリなので、次節のレヴァークーゼンは必勝です。

忙しすぎるCLの2日めは、アーセナルVSバイエルン、リヴァプールVSフィリップス、パリVSスパーズと気になる試合ばかりです。2日連続で3試合同時刻キックオフは避けてほしかったのですが、プレミアリーグから6チーム出場というぜいたくな状況ゆえの悩みです。アーセナルVSバイエルンをメインとすると、その後はリヴァプールの快勝か、スパーズのアップセットか…?


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