9番不在でバイエルンを撃破、4バック全滅で3発快勝…フツーじゃないアーセナルの異能戦士たち!
直近のプレミアリーグでは2勝2分1敗とペースダウンしていますが、3人のストライカーと3人のCBを失っても戦えていると評価するべきでしょう。11月2日のバーンリー戦のハーフタイムにギョケレスがリタイアしてからは、ミケル・メリノがひとりで最前線をカバー。ガブリエウ、サリバ、モスケラが次々に消えた12月は、インカピエが昔からいる主軸のように振舞っています。
昨日のクラブ・ブルッヘ戦は、ティンバーもカラフィオーリも足を痛めており、最終ラインのレギュラー全滅の非常事態。CBノアゴーアという初の布陣で、前節でバルサとドローのチームに0-3で勝つとは…!はっきりいいましょう。グーナーのみなさんは、おそらく感覚が麻痺しています。フツーと思える出来事は、外から見ると相当おかしなことだったりするのです。
ここからは、アーセナルがいかに変態チームであるかを指摘しましょう。まずは、ミケル・メリノ。ギョケレスの離脱以降、公式戦8戦4発3アシストのストライカーは、そもそも何のために獲得したのかを思い出してください。8番も6番も4番もこなせる9番などという都合のいい話は、「ありえない」のひとこと。今や、守備に奔走しながら最前線で体を張る「偽8番」と化しています。
次に、マルティネッリとノニ・マドゥエケ。右サイドを主戦場とするレフティは、プレミアリーグで9試合に出場していますが、先発は5試合で未だノーゴール。左サイドのブラジル人は、リーグの11試合出場のうち7試合がベンチスタートで、1ゴールに留まっています。フツーのチームなら、冴えないサブの選手と評されるようなスタッツです。
ところが彼らは、チャンピオンズリーグとなるとキャラ変します。ノニ・マドゥエケは3戦3発で、マルティネッリは5戦5発1アシスト。2人を合わせると、チームの17ゴールの過半を生み出しています。CLで3ゴール以上の選手で、1試合1ゴール以上はムバッペ、ハーランド、オシムヘンと彼らのみ。「欧州仕様のウインガー」も、「偽8番」に負けず劣らず斬新なプランです。
さらに、ティンバーとカラフィオーリ。ストライカーより前でプレイする姿が目立つ右SBと、逆サイドまで出張する左SBは、カウンターやセットピースでも脅威となっています。ティンバーは公式戦トータルで3ゴール3アシスト、カラフィオーリは1ゴール3アシスト。両者ともに、代表チームではCBとして起用されています。
これまで「代えが効かない存在」といえばウーデゴーア、サリバ、サカでしたが、今は左右のSBを先に挙げるべきなのかもしれません。アルテタ監督が「偽〇〇」を大量生産するなかで、常識的な選手というと誰でしょうか。エゼはもともと「変態採用枠」です。鬼神のようにプレスしまくるギョケレス、上下に激走し続けるデクラン・ライス、偽SBのルイス=スケリーは既にアルテタワクチンが効いており、手遅れでしょう。
フツーにセーブするケパ、フツーのアンカーとして高評価のスビメンディ、フツーにいいCBとほめられるインカピエ…。ヌワネリはあっちか、いや、まだこっちか。自分好みの多芸なタレントをかき集め、緻密な戦術をインストールしたアルテタがビッグタイトルを獲得できなかったら、変態認定するしかありません。早く、フツーの名将になってください。
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