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失点が減らないマンチェスター・ユナイテッド…「アモリムが4バック導入」ってホントですか?

エンベウモ、アマド・ディアロ、マズラウィがアフリカに旅立つと、右サイドはアマド・ディアロとダロトだけになります。ルーベン・アモリム監督は、どんな戦い方で人材不足という課題をクリアしようとしているのでしょうか。「アスレティック」のローリー・ウィットウェル記者が、衝撃的なレポートを配信しています。

「ひとつの選択肢として、4-3-3に近いフォーメーションに移行することが考えられる。クラブ関係者によると、ボーンマス戦に向けたトレーニングセッションで、この布陣の練習にかなりの時間を割いたという。部分的には、ユナイテッドがプレス戦術の改善に取り組むなかで、4-3-3の守備システムを導入しているということだ」

「ウルブズ戦の前に選手たちに発したメッセージや、記者会見でのコメントと合わせると、3バック主義からの脱却は真剣に検討されている方針のようである。アモリム監督は以前から、自らの判断で戦術を適応させるという意志を示していた。外部からの圧力に反応するのではなく、自らの条件で実行したいと常に強調してきたのだ。これは大きな転換となるだろう」

なるほど。金曜日のプレスカンファレンスで、ベンヤミン・シェシュコの復帰が人選にどんな影響を及ぼすのかと問われた指揮官は、「ベンだけじゃなく、全体の問題だ。試合の進め方を少し変えていく必要がある」と返しています。それにしても、なぜ4-3-3なのか?右サイドのWBが前線に出ると想定すると、4-2-3-1にシフトするほうが自然です。

今のスカッドで4-3-3への移行を考えると、最終ラインはダロト、レニー・ヨロ、デ・リフト、ルーク・ショーでしょうか。センターにマグワイア、左のフルバックにリサンドロ・マルティネスでもベストメンバーといえそうです。問題は中盤でしょう。左右のインサイドにブルーノ・フェルナンデスとメイソン・マウントが入るとすると、アンカーはカゼミーロでしょうか。

フロントスリーはエンベウモ、シェシュコ、マテウス・クーニャ。アマド・ディアロは右ウイングのポジションを争うことになります。4-2-3-1ならブルーノとカゼミーロはそのままで、アマド、エンベウモ、マテウス・クーニャを2列めに並べられます。リヴァプールのように、3~4人がアンカーをこなせるならいいのですが、カゼミーロとウガルテでは不安です。

発想を変えて、「3バックのセンターが左右のCBの前に出る」と考えればいいのでしょうか。4バックはダロト、レニー・ヨロ、マグワイア、ルーク・ショー。アンカーはリサンドロ・マルティネス。これなら一見、スイッチングコストを抑えられそうですが、2センターがインサイドMFにシフトとなると、役割も動きも大きく変わります。

アマドがいくらマジメでも、4-3-3の右SBにレフティは無謀です。この布陣は、エンベウモとアマドの連携による右サイドの攻略を捨てることになりそうです。もしかすると、アフリカネーションズカップ対策?いや、これまでのベースだった3-4-2-1をうまくインストールできていないのに、新たな戦術を持ち込んだら混乱を招くだけでしょう。そもそも、右ウイングの適任が見当たりません。

ボーンマス戦に向けて守備戦術を見直すべく、疑似的な4バックをトレーニングに持ち込んだあげくに4失点だったとすると、違うことに時間を割いたほうがよかったという結論になります。指揮官のなかにあるのは、緊急事態への対応か、抜本的な見直しか。いずれにしても、「アストン・ヴィラ戦とニューカッスル戦は今までの延長線上の布陣で戦いましょう」といいたくなります。

何かが起こるとすれば、ウルヴス、リーズ、バーンリーと降格候補が続く年末年始でしょう。ラシュフォード、サンチョ、アントニー、ガルナチョとウインガーの大処分市を開催しておいて、4-3-3はアウトサイドが足りないといわれても困りますが、アモリム史上初の画期的なリニューアルはあるのでしょうか。不安…いや、期待しましょう。


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