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偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

モー・サラーの謝罪を受けて。彼を慕う若い選手と、手を尽くした指揮官の言葉。

「モーは自分の考えをはっきりいえる人間だ。『誰かに影響を与えたり、不快にさせたりしたなら謝る』といってくれた。これこそが彼だ。僕が知っているモーの性格や振る舞い、行動しか話せない。とてもポジティブだった。いつものモーで、笑顔を浮かべており、みんなも変わらない態度だった。勝者でありたいという気持ちだったのだろう。これからも、こういうことはある」

「物事の進め方には、さまざまな方法がある。ベンチに座っているだけで満足し、チームを助けようとしないなら、そのほうが問題だ。僕自身も含めて、われわれが怒りを示すのは、常に善意からだ。適切な表現ではなかったかもしれないけど、チームやスタッフ、監督を傷つける意図はなかった。今はそれを乗り越え、チームとして結束し、いいプレイで勝ち始めている」

アフリカネーションズカップに出場するモー・サラーは、モロッコに旅立つ前にチームメイトに謝ったそうです。「スカイスポーツ」の独占インタビューで、その場のやりとりについて語ったのはカーティス・ジョーンズ。彼もまた、PSVに敗れた後のインタビューで、「許しがたい」「怒りを通り越した」と感情の赴くままに吐き捨てていました。

「僕はリヴァプールの人間だから、この街とサポーター、クラブの関係者にとって、それがどれほど重要かわかっている。こんな状況に置かれたのは、おそらく初めてだろう。あの発言にも理由がいくつかあるけど、ただ正直に話しただけだ。僕は思ったことを口にする。時にはそれが、人々の逆鱗に触れることもあると思う」

ボーンマスとの開幕戦から7連勝。最高のスタートを切った昨シーズンのチャンピオンがつまずいたのは、9月27日のクリスタル・パレス戦でした。追加タイム7分に、エンケティアのボレーが決まって2-1。すぐに立ち直って首位を快走し続けるかと思いきや、直後のガラタサライ戦を1-0で落とし、序盤戦のパフォーマンスが嘘だったかのような不振に陥ってしまいました。

初めての敗戦からの2ヵ月で、3勝9敗。アストン・ヴィラとレアル・マドリードを下したチームが、これほど負け続けた理由を解説するのは困難です。最悪の時期は、11月のインターナショナルブレイク明けで、アンフィールドでノッティンガム・フォレストに0‐3で敗れた後、PSVとのホームゲームも1-4の惨敗でした。

モー・サラーを先発から外すという決断が、フットボールにおいて妥当だったのかはわかりません。しかし、主力の危機感を高め、プレイに集中させる効果はあったのではないでしょうか。ロンドンスタジアムの一戦を0‐2で制してからは、3勝2分。最も重要だった試合を選ぶなら、エースが指揮官を非難する衝撃のインタビューの1週間後、2‐0で勝ったブライトン戦でしょう。

26分にジョー・ゴメスが負傷し、3試合ぶりにピッチに入ったサラーは、60分のCKでエキティケのヘッダーをアシストしました。試合後、サラーとの関係について問われたスロット監督は、「私には解決すべき問題はない」といい切り、「昨日、彼と話した。選手との話については口外しない。言葉よりも行動が雄弁だろう。彼は再びチームに合流した」と続けています。

現地メディアのいくつかの記事を読んで、自らの過ちをすぐに認めてチームを離れる前に謝罪したサラーと、まっすぐ受け入れた選手たちを称えたいと思いました。そしてもうひとり、本人と代理人のラミー・アッバス・イッサと根気強く会話を重ね、短期間で騒動を収束させたスロット監督にも、拍手を送りましょう。

スパーズ戦を控えたプレスカンファレンスに臨んだ指揮官は、「祖国のためにアフリカネーションズカップの重要な試合に臨む彼に対して、フェアであるべき」といっています。「現地で彼が集中できることが最優先だ。リヴァプールでの彼の状況について発言することで、気を散らしてはならない」。一連の話を終わらせるための最後の言葉は、シンプルでした。

「リーズ戦のインタビューの後、われわれは前進した。彼はブライトン戦でプレイした」


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