2025.12.27 プレミアリーグ観戦記2025-26プレミアリーグ観戦記
【MAN.UTD×Newcastle】ドルグの1発で何とか勝利!ルーベン・アモリムは4バックを続けるのか?
ルーベン・アモリムは、リサンドロ・マルティネスを右のSBで起用するのか?GKラメンス、DFリサンドロ・マルティネス、エイデン・ヘヴン、ルーク・ショー。WBはダロトとドルグ、センターはカゼミーロとウガルテ、前線はマテウス・クーニャ、メイソン・マウント、シェシュコ。試合前のアップでは3バックだったのですが、ダロトとドルグが右サイドで縦に並んでいます。
3分の左からのCKは、メイソン・マウント。ニアでフリーだったカゼミーロのヘッドは、浮いてしまいました。あらためて最終ラインを見ると、ダロト、リサンドロ・マルティネス、エイデン・ヘヴン、ルーク・ショーの4バックのようです。最初の5分は中盤のパスカットからの速攻が多く、まずまずの立ち上がりといっていいでしょう。
ラムズデールが足を痛め、応急処置を受けた直後の10分。シェアのミスパスを左でカットしたのはマテウス・クーニャでした。脇にいたウガルテは打てず、こぼれ球を外で拾ったルーク・ショーのクロスはシェシュコに当たってしまいました。1分後、ドルグのグラウンダーをゴール前でトラップしたのはシェシュコ。振り向きざまの左足のシュートは、明らかにミスキックです。
マン・ユナイテッドの速攻を冷静にさばいたニューカッスルは、徐々に中盤を制圧し始めています。最終ラインをサポートするカゼミーロとウガルテが下がりすぎると、ミドルを打てるエリアで持たれるシーンが増えてしまいます。久々のアタックは23分。リサンドロ・マルティネスのフィードのクリアを拾ったシェシュコが、ヒールパスでマテウス・クーニャを走らせました。
左から上がってボックスに持ち込んだ10番のシュートは、ラムズデールがセーブ。直後のロングスローからの先制ゴールは、スーパーショットでした。ニアでクリアしたのはヴォルテマーデ。落下点にいたドルグの左足ボレーが、ラムズデールの指先を弾いて左隅に飛び込みました。1-0となった27分、CKのクリアからカウンターを仕掛けたのはメイソン・マウントです。
ドリブルで上がったマテウス・クーニャのラストパスはシェシュコに合わず、流れたボールをキープした30番のクロスはジェイコブ・ラムジーがクリア。カットしたルーク・ショーがドルグに預けると、ループシュートはGKがキャッチしました。追いつきたいマグパイズは、ブルーノ・ギマランイスのパスコースをウガルテに切られており、中盤でのロストが続いています。
33分、マテウス・クーニャの鋭いパスが右のドルグへ。縦に持ち込んで打った右足のシュートは、ラムズデールが右に反応してセーブしました。ここまでうまく守っていたウガルテとカゼミーロは、40分過ぎに自陣で奪われるシーンが続き、ジェイコブ・マーフィーが右から入れたグラウンダーにヒヤリとさせられました。ゴール前を横切ったボールに、誰かが触れば決まりです。
メイソン・マウントはどこかを痛めたのでしょうか。後半のピッチにいるのは、18歳のジャック・フレッチャーです。父親と同じポジションが得意と聞いていたのですが、キックオフ直後はマテウス・クーニャの脇にいます。最初の10分は、ニューカッスルのペース。ホームチームの最終ラインは、クロスとCKに冷静に対応しています。
アウェイチームの決定機は67分。右にいたジェイコブ・マーフィーがボックス右に斜めのボールを入れると、フリーだったアンソニー・ゴードンのダイレクトショットはファーに流れていきました。ルーク・ショーとドルグが左サイドで、レニー・ヨロとダロトが右サイド。守り続けているホームチームは、4バックを継続しています。
73分のドルグのFKから、GKと1対1になったダロトが打ち上げたシーンは、決まっていてもオフサイドでしょう。80分にブルーノ・ギマランイスが入れた縦のスルーパスで、ボックス左に出たのはアンソニー・ゴードン。ニアに流したボールをインサイドで合わせたジョエリントンの一撃は、ラメンスががっちりキャッチしました。
アモリム監督の最後のカードは88分。ルーク・ショーとリサンドロ・マルティネスは疲れていると判断したのでしょうか。マラシアとフレドリクソンで、守り切れるのか。90分のルイス・ホールのクロスがルイス・マイリーに届くと、左足のシュートはバーを越えていきました。追加タイムは7分。ニューカッスルの猛攻が止まりません。
エディ・ハウ監督は、最後の放り込みをよしとしていたのでしょうか。高さで勝負できるヴォルテマーデとクロスの精度が高いジェイコブ・マーフィーを下げ、ウィサ、ハーヴィー・バーンズ、ジョエリントンという「走力」「突破力」を注ぎ込んだのに、意図と違う攻め方になってしまった感があります。マンチェスター・ユナイテッドが守り切って暫定5位に浮上しました。
スーパーボレーのドルグは守備でも貢献度が高く、中盤でパスコースを切っていたウガルテは、レニー・ヨロのフォローも目を引きました。メイソン・マウントがトップ下の4-2-3-1かと思いながら見ていたのですが、実際の平均ポジションのMAPを見ると、カゼミーロがアンカーの4-3-3でした。これまでの3バックより、今日の布陣のほうが、中盤とサイドの守備は安定しそうです。
アモリム監督にとって新たなシステムは、主力不在の急場しのぎか、試行錯誤の一環か、あるいはBプランとして確立させようとしているのか。次節のウルヴス戦で、どんな戦い方をチョイスするのかが大いに気になります。後半はポゼッション24%で、シュートは3対13、オンターゲットは0対2。ニューカッスルは今季プレミアリーグのアウェイで1勝なのですが、怖かったですね…。
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