2025.12.29 プレミアリーグ観戦記2025-26プレミアリーグ観戦記
【Nottingham Forest×MAN.CITY】なぜ、すぐにあそこに…スゴすぎるラヤン・シェルキに絶句!
つまりオーバーウェイトのペナルティで、マンチェスターでお留守番になった選手はいなかったということです。「アタリマエ」といわれれば、「ですよね!」と返すしかありません。ハーランド、フォーデン、ルベン・ディアス、ドンナルンマが全員3キロオーバーだったら、ペップはどうしてたのかな?という疑問はさておき、本題のフットボールの話を始めましょう。
前節と同じメンバーで臨んだノッティンガム・フォレスト戦は、最後までどうなるかわからない熱戦でした。最大の理由は、ショーン・ダイク流の守備がうまく機能しており、ハーランドが封じられたからです。20分からの2つのアタックは、見応えがありました。後方でゆっくりボールをまわしていたマン・シティは、グヴァルディオルの縦パスが通った瞬間、一気に加速しました。
前を向いてキープしたレインダースには、2つの選択肢がありました。左に流れたハーランドか、右から中央に絞ってきたフォーデンか。9番にはミレンコヴィッチが密着し、パスが出てきそうなボックス左はサヴォーナが下がってケアしています。右がベターと見たレインダースが出そうとした瞬間、ムリーリョが詰めてカットしました。
その10秒後、ムリーリョの縦のフィードをニコ・ゴンザレスがインターセプト。ダイレクトのパスを受けたシェルキは、すかさず前にいたハーランドの足元に転がしました。ここもミレンコヴィッチが着いており、すぐに打たなければサヴォーナにも体を寄せられてしまいます。強引な左足シュートは、ミレンコヴィッチが難なくブロックしています。
この日のエースは、フォレストの包み込むような守備に苦しみ、タッチ14回、パス成功5本、シュート2本というプアなスタッツで終わっています。ハーランド依存症といわれていた序盤戦なら、負けパターンです。しかし公式戦7連勝の今は、前線に意外性をもたらすプレーメイカーがいます。後半開始直後の48分、グヴァルディオルのパスがボックスの左手前に入りました。
フリーでトラップしたシェルキが、振り向いて縦に転がすまで約1秒。ハーランドが右に逃げて、ムリーリョとネコ・ウィリアムズを連れていったため、瞬間的に2対1になっていました。スピードもタイミングも完璧なボールを瞬時に出せる10番も、飛び出したGKヴィクトルを見ずに脇を抜いたレインダースも、クレイジーです。左に流れながら腰をまわして、ノールックって…!
先制されたフォレストが追いついたのは、9分後。「そのぐらいなら、うちらもできますよ」とアピールするようなきれいなゴールでした。左サイドから上がったハドソン=オドイが並走していたギブス=ホワイトに預けると、ルベン・ディアスとマテウス・ヌネスの間を通すスルーパスで、ボックス左に飛び出したイゴール・ジェズスがフリーです。
左足のクロスは、ハッチンソンの足元に着地する完璧なボールで、左足のダイレクトショットは名手ドンナルンマもノーチャンスでした。1-1となってからのアウェイチームは、フィニッシュが枠にいかず、73分の中央突破からミレンコヴィッチをかわしたフォーデンのボレーは、ヴィクトルのビッグセーブに阻まれました。
マルムシュ、ドク、オスカー・ボブを欠いたチームのベンチには、73分に投入したサヴィーニョ以外に前線のシニアプレーヤーがいませんでした。ドローという言葉が頭にチラついた83分、右からCKを蹴ったのはフォーデン。ファーにいたグヴァルディオルが頭で落とすと、ボックス左からニアに突き刺したのはシェルキでした。
リードを守り切ったマン・シティは、プレミアリーグ6連勝。この間は19ゴールで、好不調の波があった秋とは違うチームです。得点力が高まったのは、負傷が癒えたシェルキがレギュラーになった11月からで、フォーデンも直近のリーグ戦6試合で6ゴール1アシストと確変中です。リヨンから加わった10番は、ケヴィン・デブライネの穴を埋めたといい切っていいでしょう。
プレミアリーグで7アシストは、ブルーノ・フェルナンデスと並ぶ1位。ビッグチャンスクリエイト11回は単独TOPです。ゴールへのアプローチが自在になったペップの新チームは、このまま走り続けるのでしょうか。8連勝のアストン・ヴィラ、11失点の堅守アーセナル、43ゴールのマン・シティ。「3強の争いは予測不能」というべきか、あるいは…!
おもしろいと思っていただけた方は、お時間あれば、下のブログランキングバナーをクリックしていただけると大変うれしいです。所要時間は5秒です。何とぞよろしくお願いいたします!



コメントを残す