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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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【Arsenal×Aston Villa】絶品ウーデゴーア、圧巻のトロサール!アーセナルが怒涛の4発でヴィラを撃破!

プレミアリーグ2025-26シーズンは、年末年始の10試合で前半戦が終了となります。19節の最注目カードは、アーセナルVSアストン・ヴィラ。16節のヴィラ・パークでは、95分のブエンディアの決勝ゴールでウナイ・エメリが勝っています。アーセナルがエミレーツでダブルを喰らい、マンチェスター・シティがサンダーランドに勝てば、首位は入れ替わります。

大事な一戦の先発リストに、デクラン・ライスの名前がありません。GKラヤ、DFティンバー、サリバ、ガブリエウ、インカピエ。MFズビメンディ、ウーデゴーア、ミケル・メリノ、FWサカ、ギョケレス、トロサール。膝を痛めた41番はベンチからも外れており、中盤のサブのメンバーは、エゼとノアゴーアだけです。復帰したカイ・ハヴェルツに、出番があるのでしょうか。

キックオフからしばらくは、アーセナルのポゼッション。紺のシャツを纏ったアウェイチームは、オリー・ワトキンスとモーガン・ロジャースが前で追いかける4-4-2で対応しています。7分のミケル・メリノの縦パスで、ゴールラインに出たインカピエが折り返すと、ギョケレスのヘッドはバーを越えていきました。エミ・マルティネスにボールが渡ると、一斉にブーイングです。

ヴィラが決定機を創ったのは13分。ガブリエウが出した楔のボールを、コンサがギョケレスから奪い、そのままドリブルで上がって左にラストパスを転がしました。フリーだったオリー・ワトキンスは焦ったのか、右足のダイレクトショットはニアにアウト。1分後、ティーレマンスの素晴らしいロングフィードでラインの裏に出たのはモーガン・ロジャースです。

右からスプリントしてラストパスを受けたサンチョは、インカピエにつぶされて打てず。アーセナルの中盤と最終ラインは、ボールを失った後の対応を修正しなければなりません。18分にブエンディアが仕掛けた速攻は、左でキープしたオリー・ワトキンスのシュートがファーに切れていきました。この時間帯は、「アーセナルが持たされている」というべきでしょう。

20分に左からクロスを入れたのはトロサール。クリアをカットしたウーデゴーアのボレーは、コンサが詰めてブロックしました。23分のトロサールのミドルは、エミ・マルティネスがキャッチ。35分、ミケル・メリノの縦パスが左に流れていたギョケレスへ。中に持ち込んで放った一撃は、アマドゥ・オナナが足に当てています。

さらに36分、左サイドのトロサールがクロスをニアに入れると、14番のダイビングヘッドは惜しくも左にアウト。45分にサンチョを走らせたアマドゥ・オナナのスルーパスは絶品でしたが、抜け出しがわずかに早く、オフサイドだったようです。前半は0-0。目論見通りといえるのは、エメリでしょう。速攻に苦しめられたアーセナルは、ティンバーがおとなしいのが気になります

アマドゥ・オナナは前半に痛めた足が思わしくないのか、後半の頭からマッギンが中盤に入るようです。サカがCKを中央に入れたのは47分。エミ・マルティネスの前に入ったガブリエウは、「手を使える相手に競り負けなかった」といっていいでしょう。キャッチしようとして落としたボールは、GKの腰に当たって枠にいったのでしょうか。VARを介したジャッジは、ゴールです。

ヴィラの反撃を止めたアーセナルは、52分にショートカウンター。敵陣でサンチョから奪ったウーデゴーアが中央にドリブルで持ち込み、超絶スルーパスがCBの間に入りました。GKと1対1になったズビメンディが、右足のアウトで右隅に流して2-0。サリバとガブリエウが揃った最終ラインから、30分で3ゴールは厳しすぎるミッションです。

63分、右から放ったウーデゴーアのシュートは、エミ・マルティネスの指先を越えてゴール裏へ。ズビメンディのパスカットから始まった66分の速攻は、ミケル・メリノからパスを受けたウーデゴーアが左隅を狙い、守護神が右に弾き出しました。直後のカウンターから、キャプテンのラストパスをフリーでもらったインカピエの転倒は、見なかったことにしましょう。

超ハイテンションのウーデゴーアは、69分の波状攻撃も仕切っています。右サイドから中に持ち込み、インカピエにパスを出して左にまわると、クロスを頭で合わせたのはサカ。背後にこぼれたボールをティンバーがトロサールの足元に転がすと、鋭いシュートがゴールの右に突き刺さりました。エミ・マルティネスは1歩も動けず、VARのオフサイドのジャッジはセーフでした。

73分にミケル・メリノをノアゴーアに代えたアルテタ監督は、77分にギョケレスとガブリエウを下げ、ルイス=スケリーとジェズスを投入しています。久々の先発だったガブリエウは、足をつったのか。表情から読み取れるのは、痛みではなく疲労です。ズビメンディの縦パスで、トロサールが左から上がったのは78分。中央に出たラストパスをトラップしたのは9番です。

右隅を狙ったコントロールショットはパーフェクト。シャツを脱いだために突き付けられたイエロー以外に、ムダはありません。90分までは、アーセナルの圧勝ペース。92分のオリー・ワトキンスのダイビングヘッドがポストに当たり、詰めたマッギンがプッシュしたボールをラヤが右腕に当てるビッグセーブでしのぐと、94分にヴィラが1点を返しました。

左からドリブルでゴールに迫ったドニエル・マレンのシュートは、タイミングを読めなかったラヤの股間を抜けてポストにヒット。こぼれ球を蹴り込んだオリー・ワトキンスは、今季プレミアリーグで6発めです。残り4分をやり過ごしたアーセナルが4-1で快勝。ヴィラにとって、パウ・トーレス、マティ・キャッシュ、ブバカル・カマラの欠場は想像以上に痛かったようです。

アマドゥ・オナナがいなくなった後半は、ボールをロストしてからの対応が遅れるようになり、ショートカウンターを喰らい続けました。的確なラストとパスとクロスで2ゴールに絡んだウーデゴーア、ゴールエリア付近からシュート3本のズビメンディ、1ゴール1アシストのトロサールは、最近の得点力不足の原因と改善策を説明するかのような秀逸なパフォーマンスでした。

ジェズスにはひとこと、「おめでとう!」。白いTシャツに書かれたメッセージをアピールするゴールセレブレーションは、イエローカードまでセットの企画だったのでしょう。倍返しで3位を蹴落とした首位チームは、負傷者続出の12月を5勝1敗で乗り切り、14勝3分2敗で折り返しました。ギョケレス、ズビメンディ、インカピエ…いい補強でしたね!


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