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偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

いきなりジャイアントキリングが勃発!昨シーズンの王者がまさかの敗退!FAカップ3回戦レポート

金曜日からの5日間は、プレミアリーグの20チームが加わるFAカップ3回戦が開催されます。注目ポイントは、ビッグクラブの動向とプレミアリーグ勢の直接対決、そして大会名物のジャイアントキリング。昨シーズンの3回戦は無風で、下部リーグのクラブに敗れたのはブレントフォードだけでした。しかし今季は、最初に登場したクラブがさっそく足をすくわれました。

チャンピオンシップで9位のレクサムに敗れたのは、ノッティンガム・フォレスト。ショーン・ダイク監督は、さじ加減を誤ったようです。キックオフのピッチに立ったレギュラーメンバーは、セルス、サヴォーナ、ハッチンソン、イゴール・ジェズス、エンドゥイエのみ。ムリーリョとミレンコヴィッチのCBコンビはベンチスタートで、エリオット・アンダーソンは不在でした。

前半に2点のビハインドを背負ったのが命取りで、ハーフタイムにギブス=ホワイト、ニコ・ウィリアムズ、ニコ・ドミンゲスを投入して追い上げたものの、ハドソン=オドイの2ゴールで3-3にするのが精一杯でした。4-3となったPK戦の5人めはハッチンソン。右隅へのキックはオコンクウォに読まれており、セーブした瞬間、ホームのサポーターのブーイングは歓声に変わりました。

いきなりのアップセットの後、土曜日のランチタイムキックオフで大事件が勃発。「マクルズフィールドがクリスタル・パレスに勝利」と聞いても、ピンとこないかもしれません。ならば、「ナショナルリーグ・ノース(6部相当)に所属する小さなクラブが、昨シーズンのFAカップのチャンピオンを初戦敗退に追い込んだ」と言い換えましょう。

マージーサイドの南に位置するチェシャー州のマクルズフィールドは、かつては世界最大の絹製品の産地だったのですが、現在はチェシャー平原と広大な森に囲まれた人口5万人の小さなマーケットタウンです。町で唯一のフットボールクラブは、2020年に50万ポンドの負債を抱えて破産し、地元の実業家のロバート・スメサースト氏の投資によって再建されています。

本拠地のリーシング・ドットコム・スタジアムは収容を4720人に制限しており、屋根付きのシートは2095席しかありません。アウェイサポーターを迎える北側はオープンテラス、つまり「野ざらし」で、雨天のゲームではテンションが下がるそうです。ホームチームのナイスプレーにも、まばらな拍手しかなく、プレミアリーグのクラブにとっては戦いにくい場です。

クリスタル・パレスの敗因のひとつは…いや、何があっても6部のチームに負けてはいけないのですが、リーグワーストの10人の負傷者が結果につながったのは間違いないでしょう。イスマイラ・サール、鎌田大地、シェイク・ドゥクレ、レルマ、エンケティア、マテタを起用できなかったグラスナー監督は、ディーン・ヘンダーソンとラクロワをベンチに置いていました。

結果を知ってから試合を観たのですが、マクルズフィールドはいいチームでした。ジャイアントキリングの最大の原因は、想像以上に機能的なプレスと縦パスを徹底的にケアする戦術に戸惑ったことでしょう。43分のダフィのFKをヘッドで右隅に決めたのは、頭に包帯を巻いていたドーソン。61分の追加点は、自陣のボックスに浮いたボールを処理できなかった6人のエラーです。

黄色いシャツがクリアしきれず、ボックスの右手前にいたエドモンドソンが中央に入れたボールにリッケンが足を伸ばすと、逆を取られたGKベニテスはゴールに転がるボールを見送るしかありません。2-0となってもゴールが遠いイーグルス。スパーズから来たブレナン・ジョンソンはスピードを活かせず、アダム・ウォートンは強引なパスが目につきました。

ジェレミ・ピノがFKを直接決めたのは90分。ポゼッションは72%ながら、シュートは13対12と互角で、エンジンがかかるのが遅すぎたというしかないでしょう。このほかのプレミアリーグ勢は順当な結果でした。降格ゾーンのチームは「油断」「慢心」とは無縁で、ウルヴスはリーグ2(4部相当)のシュルーズベリーに6-1で圧勝。バーンリーはミルウォールを5-1で下しています。

フラムはミドルズブラに3-1の逆転勝ちで、ブレントフォードはチャンピオンシップで最下位の シェフィールド・ウェンズデーに0-2で完勝。プレミアリーグ勢の直接対決はすべて接戦です。ニューカッスルVSボーンマスとエヴァートンVSサンダーランドはPK戦にもつれ込み、エディ・ハウとレジス・ル・ブリのチームが4回戦に進出しました。

最注目カードのスパーズVSアストン・ヴィラは、ブエンディアが素晴らしいパフォーマンスを見せたヴィラが1-2で勝利。ドニエル・マレンのパスを受け、モーガン・ロジャーズにつないだヒールのタッチは絶品でした。スパーズがFAカップを3回戦で終えたのは、ティム・シャーウッドが指揮を執っていた2014年以来、12年ぶりです。

マン・シティはエクセターに10発圧勝。チェルシーでの初陣のリアム・ロセニオール監督は、チャールトンに1-5と好スタートを切りました。出番を増やしたいジョエル・ハト、トシン、マルク・ギウが次々に決めたのが最大の収穫。追加タイムのペドロ・ネトの豪快な1発と、PKをゲットしたエステヴァンのドリブルも、新監督へのアピールになったのではないでしょうか。

3日めとなる日曜日は、ポーツマスVSアーセナルと、マンチェスター・ユナイテッドVSブライトンが楽しみです。ヌワネリやシェイ・レイシーのゴールシーンが見られるかもしれません。リヴァプールはマンデーナイト開催で、リーグ1(3部相当)のバーンズリー。ここからジャイアントキリングがあるとすれば、QPRをホームに迎えるウェストハムぐらいだと思うのですが…。


■FAカップ3回戦結果
ポートヴェイル 1-0 フリートウッド
プレストン・ノースエンド 0-1 ウィガン
レクサム 3-3 (PK4-3) ノッティンガム・フォレスト
ミルトン・キーンズ 1-1 (PK3-4) オックスフォード
ウルヴス 6-1 シュルーズベリー
エヴァートン 1-1 (PK0-3) サンダーランド
チェルトナム 0-2 レスター
マクルズフィールド 2-1 クリスタル・パレス
ドンカスター 2-3 サウサンプトン
イプスウィッチ 2-1 ブラックプール
マンチェスター・シティ 10-1 エクセター
シェフィールド・ウェンズデー 0-2 ブレントフォード
フラム 3-1 ミドルズブラ
バーンリー 5-1 ミルウォール
ニューカッスル 3-3 (PK7-6) ボーンマス
ストーク 1-0 コヴェントリー
ボレアムウッド 0-5 バートン
グリムズビー 3-2 ウェストン・スーパーメア
トッテナム・ホットスパー 1-2 アストン・ヴィラ
ケンブリッジ 2-3 バーミンガム
ブリストル 5-1 ワトフォード
チャールトン 1-5 チェルシー


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