ウーデゴーア、エゼ、ギョケレス…カイ・ハヴェルツの復活で出場機会が減るのは誰か?
この問いについては、「勝利のインセンティブもモチベーションも希薄だったから」で片づけていいでしょう。守備における収穫は、モスケラとカラフィオーリ、インカピエのCBコンビが経験を詰めたことと、調子を上げてほしいベン・ホワイトとルイス=スケリーがフル出場したことです。週末のリーズ戦をレギュラーメンバーで勝てば、失点の経緯は忘れられるでしょう。
全勝で終えたリーグフェーズのラストマッチで注目すべきは、3ゴールのほうです。ガブリエウ・ジェズスに続けとばかりに、カイ・ハヴェルツが復活を遂げました。鮮やかな3つのゴールシーンにすべて絡んで、ハーフタイムにウーデゴーアにチェンジ。彼の熱狂的なファンなら、1ゴール2アシストと主張するかもしれません。
あらためて、すべてのゴールで決め手となった極上のパフォーマンスを振り返りましょう。先制のシーンは、キックオフから1分40秒。MFの間に入ったカイ・ハヴェルツは、エゼの速い縦パスを足元に収めると、振り向きざまにギョケレスを走らせる絶妙なスルーパスを通しました。雑なトラップをうやむやにするドリブルと、GKの左手を弾く強引なシュートは、14番の真骨頂です。
1-1からの決勝ゴールは15分。右サイドのベン・ホワイトがラインの裏に出したロングフィードは、ギョケレスの大好物ですが、カイ・ハヴェルツのほうがいい形で持てると判断したストライカーは中央に流れました。切り返しから左隅に突き刺したフィニッシュは、パーフェクト。2025年2月のマンチェスター・シティ戦以来、1年ぶりのゴールでした。
最後のゴールは36分。ノニ・マドゥエケからベン・ホワイト、ノアゴーアとボールが動く間に、カイ・ハヴェルツはボックスの右でラインの裏を取っていました。出番が少ないセントラルMFがダイレクトのヒールパスを転がすと、フリーでGKと向き合ったレフティは、迷わずパスを選択しました。中央でマークを外したギョケレスは、もっと優しいボールを求めていたようです。
プレミアリーグ以外では好調のストライカーは、つま先で触るのが精一杯で、外から入ってきたマルティネッリがボールと一緒にネットに飛び込みました。チャンピオンズリーグで6戦4発のギョケレスと同様に、マルティネッリも欧州のスペシャリストと化しており、プレミアリーグでは17試合で1ゴールしか決めていないのに、こちらでは7試合で6ゴールと確変中です。
3つのゴールシーンは、こんないい方もできるでしょう。最初のスルーパスはウーデゴーアに期待していたプレイで、2点めはギョケレスやジェズスのお手本となるスプリントとフィニッシュ。最後の抜け出しとラストパスは、エゼが求められている役割です。10番、9番、8番の役割をすべてこなした恍惚の45分は、アルテタ監督の悩みを深めたともいえます。
初年度のプレミアリーグの終盤戦で、14戦9発7アシストと無双状態に突入したレフティの復活によって、ベンチに弾き出されるのは誰でしょうか。ゴールに関与するプレイが減ったウーデゴーアか、プレミアリーグでは21試合5ゴールと冴えない数字を残しているギョケレスか。エゼは左サイドにまわり、トロサールやマルティネッリとレギュラーを争うのが妥当なのかもしれません。
最前線も左右のインサイドもこなせるミケル・メリノも捨てがたく、ストライカーと10番、8番は大渋滞です。「今のアーセナル」と前置きして、最も盛り上がるフォーメーションをひとつ選べといわれれば、中盤にズビメンディ、デクラン・ライス、カイ・ハヴェルツ、前線はサカ、ギョケレス、トロサールですが…いやー、悩ましい。
ポルトガルから加わったラインブレーカーは、ほしいエリアに出してくれる相棒がいれば量産モードにスイッチする可能性があります。カイ・ハヴェルツについて、「ハーフタイムでの交代は、予定通り」と語ったアルテタ監督は、3日後の重要な一戦での先発を視野に入れていたのでしょうか。本人は「プレイを続けたい」といっていたそうですが…。
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