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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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最後にまさかのカウンター!カイ・ハヴェルツが決めたアーセナルがカラバオカップの決勝進出!

スタンフォード・ブリッジのファーストレグは、2-3でアーセナルが勝利。エミレーツに乗り込んだチェルシーの最初の目標は、先にゴールを決めることです。カラバオカップ準決勝セカンドレグ。ミケル・アルテタ監督の布陣は4-3-3で、リアム・ロセニオール監督は3-5-2を採用しているようです。まずは両チームのメンバーを確認しておきましょう。

ドローでOKのアーセナルは、最終ラインと中盤センターはガチガチのレギュラーです。GKケパ、DFティンバー、サリバ、ガブリエウ、インカピエ、MFズビメンディ、エゼ、デクラン・ライス、FWノニ・マドゥエケ、ギョケレス、マルティネッリ。序盤の動きを見ていると、エゼはギョケレスの近くでプレイする機会が多く、逆サイドのスペースにも顔を出しています。

ゴールがほしいチェルシーは、カウンターに活路を見出そうとしているのでしょうか。GKロベルト・サンチェス、DFフォファナ、トレヴォ・チャロバー、ジョレル・ハト。WBはマロ・グストとククレジャ、中盤にカイセド、アンドレイ・サントス、エンソ・フェルナンデスが並び、前線はリアム・デラップとジョアン・ペドロです。

チェルシーの最初のチャンスは7分。マロ・グストのグラウンダーに対応したサリバがカットすると、ボックス右でこぼれ球に先着したリアム・デラップのシュートは右に逸れていきました。アーセナルがようやくシュートを放ったのは18分。CKのクリアを拾ったエゼが右サイドを突破し、ニアに折り返すと、インカピエのシュートはロベルト・サンチェスが外に弾き出しました。

ブルーズサポーターが盛り上がった前半唯一のシーンは、43分のエンソ・フェルナンデスのミドルシュート。右隅を狙ってくると読んだケパがパンチで逃れ、0‐0のままハーフタイムに突入しました。前半のポゼッションは44%対56%、シュートは3対3、オンターゲットは1対1。ロセニオールの3-5-2は、立場が逆なら正解だったといえるでしょう。

ギョケレス、マルティネッリ、ノニ・マドゥエケにシュートを打たせず、0‐0で終えれば勝ち抜けなら、的確にスペースを消し続けた3バックと3センターはポジティブに評価されたはずです。しかし、「ゴールを決める」という目標に対しては、「堅牢な守備と攻撃の厚みのトレードオフ」となってしまった感があります。

後半に入っても、両者ともにシュートに至らない時間が続き、チェルシーの希望はセットピースだけでした。ロセニオール監督は、この布陣ではアーセナルの最終ラインを崩せないと自覚していたのでしょう。勝負のカードを切ったのは60分。リアム・デラップとジョレル・ハトを下げ、コール・パルマーとエステヴァンを投入しました。

ここまでのシュートは3対6だったのですが、ラスト30分は2対8。デクラン・ライスのFKからの二次攻撃で、ズビメンディの絶妙なクロスがガブリエウに通った77分の決定機は、渾身のヘッダーをククレジャが頭に当てて難を逃れました。左右からのクロスはカットされ、ミドルのコースも消されて、ラインの裏へのパスも読まれ続ける悪夢のような塩試合…!

6分の追加タイムは、アウェイチームのハーフコートマッチ。マイボールとなっても、前に蹴り出すだけだったアーセナルを見て、「決める気はないんか」と思っていました。96分をまわった直後、カイセドのクロスを叩いたアチャンポンのヘッドをケパがキャッチすると、勝ち抜けを確信したサリバがグーナーを煽っています

ククレジャのロングフィードをインカピエがカットし、トロサールにつなぐと、それまではなかったマジな縦パスが左サイドのデクラン・ライスに通りました。攻める気があったのか!よく見ると、41番に対応したトレヴォ・チャロバーの向こう側で、カイ・ハヴェルツとマルティネッリがフリーになっています。ダイレクトのフィードがカイ・ハヴェルツに通り、GKと2対1です。

ロベルト・サンチェスを悠々と抜き去ったストライカーが、無人のゴールに流し込んで1-0。カイ・ハヴェルツを追い越して自らオフサイドポジションに突入したマルティネッリに、「何でやねん」とツッコミを入れたくなりますが、それはさておき。ストレスが溜まる展開を「ファイナルに進むためのガマン」と受け入れていたグーナーたちへの極上のプレゼントでした。

意図的に試合をつまらなくしたアーセナルが、狙い通りの結末を手に入れた一戦。アルテタ監督にとっては、2019-20シーズンのFAカップ以来、6年ぶりとなるウェンブリーです。ニューカッスルに0‐2で先勝したマン・シティとのバトルとなりそうですが、ラストマッチも「負けない戦い方」を選ぶのか、あるいは攻撃的なゲームとなるのか。監督の性格から考えると…。


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