2026.02.14 監督トピックス
ショーン・ダイクを解任したノッティンガム・フォレスト、今季4人めの監督もオーナーのお気に入り?
「テレグラフ」のジョン・パーシー記者とジェイソン・バート記者は、「選手たちがショーン・ダイクの指導法と戦術に懸念を示していた」と報じています。「試合に対する準備が不充分」と主張する選手は、前任者と異なるスタイルに戸惑っているだけなのかもしれません。それでも、「指揮官はスカッドのポテンシャルを引き出せていない」とはいえるでしょう。
ニコラス・ドミンゲスをウイングではなく、左サイドのMFに配してきたショーン・ダイク監督は、マンチェスター・シティから獲得したジェームズ・マカティーや、突破力があるオマリ・ハッチンソンを活かせていません。最終ラインを強化すべく、1月にボルシアMGから連れてきたルカ・ネッツにも納得していなかったようです。
いや、チームマネジメントに多少の問題を抱えていたとしても、114日で解任する理由にはならないでしょう。そもそもノッティンガム・フォレストが17位に沈んでいる最大の要因は、マリナキスの度重なる人選ミスです。クラブを欧州に導いた功労者であるヌーノ・エスピーリト・サントのパートナーとして、犬猿の仲だったエドゥ・ガスパールを招聘したのがケチのつき始めでした。
ブレントフォードとの開幕戦を3‐1で制したポルトガル人監督は、クリスタル・パレス戦を控えたプレスカンファレンスで「今はオーナーとうまくいっていない」とこぼし、3節のウェストハム戦を0-3で落として解任されてしまいました。後を継いだアンジェ・ポステコグルーはアテネ出身で、ギリシャの海運王との個人的なリレーションが決め手だったと伝えられました。
守備的な戦術のヌーノの後に、ハイプレス・ハイラインのポステコグルーを据えたオーナーは、スイッチングコストを軽視していたといわざるを得ません。当然のようにチームは混乱し、公式戦8試合で2分6敗と苦しんだオーストラリア人監督は、40日であえなくアウトとなりました。ショーン・ダイクが火中の栗を拾ったのは、ユース時代を過ごした大事なクラブだったからです。
1989年にトップチームデビューを果たしたものの、ブライアン・クラフ監督に起用してもらえなかったショーン・ダイクにとって、ノッティンガム・フォレストの監督は特別なポジションでした。「テレグラフ」の記者たちは、「誰よりも思い入れが強かった指揮官は、クラブのエンブレムにふさわしいプレイをしない選手に苛立ちを覚えていたのだろう」といっています。
シーズン中に3人の正監督を解任するという異常事態を引き起こしたギリシャ人オーナーは、これまでと同じような理由で4人めを決めようとしていると報じられています。11月にウルヴスから解任を通告されたヴィトール・ペレイラは、2015年1月にマリナキスが所有しているオリンピアコスに招聘され、リーグと国内カップの2冠を達成した監督です。
57歳のポルトガル人監督とクラブは、既に18ヵ月の契約で合意しているようですが、こちらも短いお付き合いになる可能性があります。2004年にサンジョアネンセで監督としてのキャリアをスタートさせたヴィトール・ペレイラは、14のクラブを渡り歩いており、2年以上続いたのはサンタクララと上海上港のみ。2021年以降の5クラブの最長は、ウルヴスの11ヵ月です。
最大の懸念は、ポステコグルーと同様に「ハイプレス・コンパクト・トランジション」を戦い方の軸とする監督であること。パフェを食べて口の中が甘くなり、明太子スパゲティで中和しようとして辛すぎるとこぼし、バームクーヘンをほおばった古畑任三郎を思い出します。選手たちにしてみれば、シーズン中に3回も新たな戦術をインストールするのは貴重な体験でしょう。
残り12試合のうち7試合は、リヴァプール、マンチェスター・シティ、スパーズ、アストン・ヴィラ、チェルシー、ニューカッスル、マンチェスター・ユナイテッド。18位のウェストハムと3ポイント差のノッティンガム・フォレストは、プレミアリーグに残れるのでしょうか。降格となったら、ヴィトール・ペレイラはもちろん、エドゥ・ガスパールも…?
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